テックビューロが次世代の超高性能ブロックチェーンコア『Catapult』のホワイトペーパーを公開

テックビューロ株式会社

From: PR TIMES

2016-11-15 08:00

一般的なクラウド上で秒間3,000以上を安定して処理。金融やスマートコントラクトへの実装ポリシーを公開。

ブロックチェーン技術を提供するテックビューロ株式会社(本社: 大阪府大阪市、代表取締役:朝山 貴生、以下「テックビューロ」)と、国際的なブロックチェーンプロジェクトNEM(暗号通貨XEM)は、テックビューロが開発し、mijinとNEMで共有される次世代の超高性能ブロックチェーンコア「Catapult(カタパルト)」のホワイトペーパーを公開しました。



報道関係者各位

ブロックチェーン技術(※1)を提供するテックビューロ株式会社(本社: 大阪府大阪市、代表取締役:朝山 貴生、以下「テックビューロ」)と、国際的なブロックチェーンプロジェクトNEM(暗号通貨XEM)は、テックビューロが開発し、mijinとNEMで共有される次世代の超高性能ブロックチェーンコア「Catapult(カタパルト)」のホワイトペーパーを公開しました。

既にCatapultは一般的なクラウドサーバー上にて秒間3,000トランザクション以上で安定した動作テストを実施しており、2017年第1四半期の公開に向けて準備を進めています。同ホワイトペーパーでは、その金融やスマートコントラクトへの実装ポリシーを公開しています。

Catapultとは?

テックビューロが開発するプライベートブロックチェーン製品mijinは、すでに銀行やマイクロファイナンス、電子マネーの勘定システムとしてその適用性が世界に先駆けて実証されています。

先の更なるパフォーマンス向上やIoTにおける利用を見越した上で、全てのコードをJAVAからC++へと移行しながら、新しいアーキテクチャにて高いスループットでも更に安定した動作を実現する新型コアをコードネーム「Catapult」として開発しております。

Catapultでは、APIレイヤーとブロックチェーンレイヤーを完全に分離し、ブロックチェーンはソケット通信の採用によりニーズに応じた構成で構築することが可能です。
[画像1: (リンク ») ]

独立されたAPIゲートウェイではNoSQLデータベースを採用し、用途に応じた柔軟な設置と、高いクエリ性能を実現します。

この新しいアーキテクチャにより、Catapultは先代のmijinエンジンから遥かに高いスループットで安定動作を実現し、現在は一般的なクラウドサーバー上にて秒間3,000トランザクション以上で安定したテスト動作を実現しております。

NEMとの斬新なエコシステム

Catapultはテックビューロとそこに参画したNEMの3人のコア開発者により開発されており、完成後はプライベートブロックチェーン製品であるテックビューロの「mijin」だけではなく、パブリックブロックチェーンとして暗号通貨XEMが稼働しているオープンソースプロジェクト「NEM」自体にも提供されます。
[画像2: (リンク ») ]

2つのプロジェクトが、互換性のあるAPI仕様のもとに、プライベートとパブリックの両方で高性能なブロックチェーンサービスを提供するという、一事業体とオープンソースコミュニティが融合したユニークなエコシステムを構築しており、すでに国際的なPRやアプリケーション開発などで一定の成果を出しています。

共通のアプリケーション

先日発表した、世界初の権利移譲が可能なオープンソースの公証・証明書ツール「Apostille(アポスティーユ)」はそのエコシステムとしては最大の成果物であり、そのツールが含有されるウォレット「Nanowallet(ナノウォレット)」も、mijinとNEMとの両方のネットワークで稼働します。

NanowalletとApostilleについて: (リンク »)

Catapultホワイトペーパー

この度テックビューロとNEMでは、NEMコアチームメンバーであり且つテックビューロの提携先ドラゴンフライフィンテック(Dragonfly Fintech Pte Ltd., シンガポール)のCEOであるLon Wong氏による、Catapultのホワイトペーパーを日本語と英語で公開いたしました。

日本語版: (リンク »)
英語版: (リンク »)

今回の発表に際し、Lon Wongは「Catapultは、既存のブロックチェーンを再定義する存在です。これはブロックチェーン技術の適用性を改善するだけではなく、今まで自由度が低いとされていたブロックチェーンに、エンタープライズクラスで必要とされるシステムデザインの柔軟性を実現します。」とコメントしています。

今後のCatapultの展開について

APIゲートウェイのアーキテクチャ変更により、テックビューロでは当初の発表より遅れた2017年第1四半期にCatapultを含めたmijinをオープンソースの商用ブロックチェーン製品として発表する予定です。
テックビューロの代表である朝山貴生は、「ほとんどの有識者でさえ未だにブロックチェーンのプライベート利用の意味を見いだせない中、我々はそもそもパブリック型のそれに対する限界を知ったNEMコア開発者と共に、同じビジョンの元に長い人月をかけて新型コアを一から開発してきました。更なるAPIゲートウェイ構成の最適化のためにリリースが当初の予定より遅れましたが、Catapultはブロックチェーンに対するそれら全ての霧を晴らし、新しい潮流を生み出すパワフルなブロックチェーンソリューションとなると確信しています。」と述べています。

これまでのmijinの実績

テックビューロのmijinは、既にマス対マスでトランザクションが発生する銀行勘定システムへの適用性が実証されている他、マス対1でトランザクションが発生するポイントサービスや電子マネー、そして複雑な金利計算が必要とされる金融サービスでの適用性も実証されております。

「テックビューロのブロックチェーンプラットフォーム『mijin』が銀行における第三者実証実験により勘定システムへの適用性を証明」
(リンク »)

「テックビューロのブロックチェーンプラットフォーム『mijin』がポイントシステムへの適用実験に成功」
(リンク »)

「インフォテリアとテックビューロ、世界初となるマイクロファイナンスの勘定データ記録におけるプライベート・ブロックチェーンの実証実験に成功」
(リンク »)

「テックビューロのブロックチェーン製品『mijin』がアララの第三者実証実験により電子マネー勘定システムへの適用性を証明」
(リンク »)

一般的にはブロックチェーンが高速処理には不向きであるとされている中、テックビューロのmijinは、多様な高速勘定システムに十分な適用性を有したブロックチェーン製品であることが実証されています。

■「テックビューロ株式会社」について( Webサイト (リンク ») )
テックビューロ株式会社は、暗号通貨技術とブロックチェーン技術に基づいたソフトウェアとサービスを開発しているクリプト・フィンテック・ラボ(Crypto-Fintech Lab.)です。ビットコインを含む暗合通貨の為替取引プラットフォーム「Zaif」やプライベート・ブロックチェーン基盤ソフトウェア「mijin」の他、ブロックチェーン技術導入の受託開発やコンサルティングサービスを提供しております。

■「mijin」について( webサイト (リンク ») )
「Mijin」は、クラウド上や自社データセンター内に、企業内や企業間で利用可能なプライベート・ブロックチェーン環境を構築できるプラットフォームです。既存のデータベースや勘定システムを置き換えて劇的にコストを削減すると同時に、改ざん不可能なセキュリティ環境が構築できる他、実質ゼロダウンタイムを実現します。金融機関から電子マネー、ポイント、オンラインゲーム、ロジスティクスまで、幅広くご利用頂けます。2013年からの開発経験を持つプロジェクト「nem」のコア開発者がテックビューロに合流して開発した、汎用性の高いブロックチェーンプラットフォームです。

用語解説と参照資料

※1: ビットコインによって発明された、P2P方式によるデータ処理の基盤技術です。複数のコンピューターが分散型合意形成を行い、暗号署名しながらブロック単位で複数データを処理するのが特徴です。安価なコンピューターで稼働し、ゼロダウンタイムと、改ざん不可能なセキュリティを実現します。バックアップや冗長化も必要なく、劇的なコスト削減が可能であり、キャパシティを超えても落ちないため、金融機関にも注目されています。

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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