シェアメディカル、国内初の実用医療AI『サマリーエンジン』の開発を発表。医学協力として医療法人社団新潮会、介護業界からは株式会社ティスメが開発に参画

株式会社シェアメディカル

From: PR TIMES

2016-12-16 13:20

メディラインを活用し医療者の医療文書作成業務や診療録作成をAIが支援。実用的医療AIシステムの提供を目指す

医療用チャットサービス「メディライン(R)」を開発・提供している株式会社シェアメディカル(代表取締役:峯 啓真)は、メディライン上での各患者さんに関するコミュニケーション情報をもとに、医療者がカルテや介護・看護記録などを記載する際に必要なサマリーを自動抽出、生成する『サマリーエンジン』の開発を行います。



医療者による文書作成業務の際、それまで医療現場での医師、看護師、薬剤師らで交わされた生の会話をAIが要点を学習、整理して用途別に的確に提示することにより、医療者の作業軽減に貢献する国内初の画期的なシステムの開発を推進します。またAIが学習する際に必要となる教師データ分野で医療法人社団 新潮会ならびに株式会社ティスメの協力の下、医療・介護分野の知見を高め、2017年のサービス開始を予定しています。

【開発背景】
カルテや薬歴、介護記録、看護記録など医療者が法律上記載することが義務付けられている書類は数多くあります。加えて近年、保険請求や紹介状など患者から求められて作成する医療文書も増大する一方です。こうした直接的な診療以外の仕事が臨床業務を圧迫しているという事実があります。
一方、こうした医療文書の作成負担を軽減する目的で電子カルテなど多くの医療ITツールが開発されましたが、使い勝手が悪い、自由度が制限される、制度変更の度に多額の改修費用が必要、利用するのにトレーニングが必要、など実際には必ずしも負担軽減につながっていないケースも多いのが実情です。

【サマリーエンジンとは?】

[画像1: (リンク ») ]

サマリーエンジンとは、いわば患者さんの処置の”まとめ”です。例えば訪問診療の場合、医師は2週間に一度程度の頻度で定期的な訪問が行われます。この間に薬剤師や訪問看護師、介護士がどのような処置を行ってどのような気づきがあったのか?そうした膨大な情報から医師が診断に必要な事前情報をAIが要約し提示します。同じように看護師や薬剤師、介護士などそれぞれの職種が定期訪問する際に職種ごとに必要な情報を選んで提示します。
例えば、薬剤師なら医師がどのような処方を行ったか?看護師なら介護士がどのような介助を行ったのか?介護士なら看護師や医師から生活上の注意点などがあるのか?など、職種によって優先度を変えて例示します。
また、訪問を終え事後でもカルテや介護記録など法定記録の作成などで、このサマリーは大いに役立ちます。他の医療者が行ったバイタルなどの結果も自動で反映されるため、それぞれの専門分野に徹することが出来ます。
また、サマリーエンジンを使うに際して新たに何か操作を覚える必要もなく、フォーマットや様式に縛られることもなく自由に好きな書き方で思いつくまま投稿しておけば、常時AIがやり取りを記録し必要な情報を必要なタイミングで ”まとめ” として取り出す事ができます。
[画像2: (リンク ») ]



【ナラティブ情報も記録】
医療情報以外の患者さん個人の人柄や趣味、好きな食べ物、生い立ちや望む最期などの情報は共有する仕組みがないため、属人的になりがちです。カルテに記載すべき項目は決まっており、こうした情報を記載すること出来ません。しかしながら介護や診療を行う上で、患者と医療者との間で相互信頼を築く事は重要です。
そこで、日常会話の中で得られた、こうした雑談などの情報も、医療者が患者さんとコミュニケーションを行うきっかけとして、余すことなくAIが自動で整理分類し患者さんのプロフィールの一部として物語(ナラティブ)として記録します。新たに担当となった医療者は事前に人柄や趣味を知っておけば、そうした共通の話題で心を開き良好な関係を築く事が可能になります。

【メディラインとは?】
メディラインは機微な医療情報を医療者がオンラインで安全にやりとりするためのメディカルチャットサービスです。患者さんに関する医療者間の”連絡帳”として、医療機関内で利用される他、医師、看護師、薬剤師、ケアマネージャーなど多職種間で患者さんの情報の共有し、患者中心医療を実現し地域包括ケアを現場側から支援する事も可能な発展型システムです。

【エンドースメント】
本リリースに当たり医療法人社団新潮会様、株式会社ティスメ様より以下のコメントを頂いています。

 長い受診歴のある個人の膨大な情報の中から、現在の診療で必要な情報を見つけ出す作業は、浜辺で落としてしまった鍵を見つけるかの如く、困難な場合があります。
 電子カルテが導入され、以前の紙カルテの時ほど情報の検索は簡単になりましたが、現在でも情報の検索に大きな時間を割く場合がございます。ITに疎い私のような者にとって、サマリーエンジン構想とは、「常に患者さんの情報をまとめ続けている担当者が居り、その者に聞けば必要は情報を即座に教えてくれる。」ことに他なりません。これが可能となれば、日常業務の簡略化および、患者さんの情報を基にした臨床試験の精度も向上し、医療技術のさらなる発展につながる存在になり得ると考えております。どんな者にも勉強が必要です。我々医療法人社団新潮会は、この日本を変える可能性のある「担当者」の教育をお手伝いしたいと考えております。
医療法人社団新潮会 理事長 北城 雅照


 介護業界は多くの人手が必要ですが、実際には文書作成などの細々とした作業時間が介護士の時間を圧迫しています。またIT機器が苦手な方も多い業界です。こうした機器の操作が苦手で職を去ってしまう方も少なくありません。メディラインくらい簡単なツールで普通に会話しているだけで必要な様式が整うサマリーエンジンが我々の現場に導入されれば、より多くの時間を被介護者に割けます。
 AIが学習するデータが必要と聞きました。日々高齢者のみなさんと向き合う中で得た喜びと学びを教えます。実際に行われる生の声を拾って下さい。
株式会社ティスメ・株式会社TS工建 常務取締役 竹之下 仁八

【セミナー・イベント】
サマリーエンジンや医療コミュニケーション、医療AIに関する最新の医療IT技術をご紹介するイベント『MediLine.Tech』を2017年1月19日に開催します。
開催概要などはこちら
(リンク »)

■株式会社シェアメディカル 会社概要
会社名:株式会社シェアメディカル
設立 :2014年9月1日
代表者:代表取締役 峯 啓真
所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-2
大手町フィナンシャルシティグランキューブ3F
URL: (リンク »)

事業内容:
・医療プラットフォーム事業(メディラインの企画・開発・運用)
・医療ICT開発事業(医療系システムの受託開発/AI・IoT研究開発)
・医療企画事業(医療セミナー運営/医事コンサルティング)

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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