保育士の44%は保育士増加に「賛成」、ただし質の低下の懸念も

株式会社ウェルクス

From: PR TIMES

2017-02-08 10:30

保育士資格を持つ保育士(潜在保育士含む)・幼稚園教諭を対象に「保育士資格に関する実態調査」を実施



「明日の保育をもっと楽しく!」保育の役立つ情報サイト【ほいくらいふ】( (リンク ») )を展開する株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、保育士や幼稚園共有を中心とした保育士資格を有する方を対象に、「保育士資格に関する実態調査」を実施しました。

●調査テーマ:保育士資格に関するアンケート
●調査対象  :保育士資格を持つ保育士(潜在保育士含む)・幼稚園教諭 144名
●調査期間  :2016年1月16日~29日
●調査方法  :インターネット調査

【背景】
今年度、待機児童や保育士不足についての問題が大きく取り上げられ、国や自治体が様々な取り組みで問題を解決していこうと積極的に動いています。
保育士の処遇改善や試験の実施回数の増加など、今後保育士の数が増えていくことが予想されます。
では実際保育士資格をもつ方は、保育士資格を持つ人が増えることについてどう思っているのでしょうか。そこで今回、保育士・幼稚園教諭を中心とする144名の皆さまに保育士資格についての意見を調査すべくアンケートを実施しました。


【調査結果(一部)】
■保育士資格の取得方法
現在保育士資格を持っている方はどのようにして資格を取得したのか聞いてみました。
[画像1: (リンク ») ]

保育士資格の取得方法は、「保育学科のある短大を卒業」が36%と最も多く、次いで「保育士試験に合格」が34%という結果になりました。
その他では通信制の大学や特例制度という方法もありました。
[画像2: (リンク ») ]

資格取得までの学習期間で最も多かったのが、「2~3年」の36%、次に多かったのが「1~2年」の25%という結果になりました。


[画像3: (リンク ») ]

保育士試験の合格までの受験回数は、「2回」が45%と最も多く、次いで「1回」25%、「3回」21%という結果になりました。
中には4・5回試験を受けているという回答もありました。

■保育士資格を持つ人が増えることに対して
保育士資格を持つ人が増えることに対して現在資格をもっている方は賛成・反対なのか、またどのような意見をもっているのか、その回答の一部を紹介します。
[画像4: (リンク ») ]



【賛成】
「保育士不足解消により待機児童の不足に繋がる」
「保育士が増えるのは賛成。どこも人手は足りてない」
「体調を崩して休みの保育者がいても、欠けたままのことが多いのが私の周りの現状です」
「保育士不足で保育園の先生は厳しいシフトをこなしていて、辞める方も多く悪循環になっている」

賛成の方の回答で多かったものが、どこも保育士不足で人手が足りていない、待機児童の対策として増やしてほしいという回答でした。

「この仕事は大変だけどやりがいを感じる、待機児童解消になる」
「子育て経験のない若い学校を卒業して資格を取得した人がもっと増えると良いと思う。大変な仕事だが、人との関わりの原点を喜怒哀楽とともに感じられ学べる場所」
「色々な環境を経験して、子どもに愛される保育者が増えて欲しい」

保育士はやりがいがあり、良さをもっと知ってほしい、素敵な保育士が増えてほしいという声も上がっています。

【どちらとも言えない】
「資格取得者を増やすことは必要だと思うが、質を落として量を増やすだけのような気がします」
「保護者支援やソーシャルワーカーとしての多様な機能が求められていて、就学後の教育課程の変化にも対応しなければならない。数を増やすことよりも、分野ごとの専門性を深め、専門職として認識されるよう、有資格者の数を増やすだけでなく、資格の分化が必要だと思う」
「簡単に資格がとれても保育の質が下がれば事故や事件に繋がる可能性がある」
「人数も大切だが質も大事。増やすことばかりではなく取得後のフォロー(研修等)の充実も必要だと思う」

回答で非常に多かったのが、資格取得者を増えることは賛成だが、保育の質が落ちることが心配、ただ資格を持つ人を増やせば良いということではないという回答でした。

「保育士資格保持者自体はたくさんいるが待遇が悪く、保育士として働いていない人が多いと思う。なので数だけ増やしても…」
「資格があっても労働条件が悪いことが多いので、離職すれば意味がないかなぁと思うから」
「保育士が増えても、処遇改善されなければ、離職するのではないかと思う。憧れて保育士になってみたものの、現場は過酷」
「資格は取れても待遇面が見合わないと思う。26年間働いているがそんなには給料が上がったと全く感じない。資格を持っていても実際就職するときにほかの職種の給料などを見て保育士になることを諦めてしまう人を何人も見ている」

また、資格取得者が増えることは良いが今の保育士の待遇や環境が変わらなければ意味がない、離職も増えるという答えも多く上がりました。

【反対】
「安易に資格を取得すると保育士の質の低下につながる」
「潜在保育士を増やすだけで、根本的な保育士不足解消にはならない」
「待遇が不安定なまま人数だけ増やすことは専門士としての質を落とすことになる」
「待遇が不安定なまま人数だけ増やすと時給が安いまま使い捨てされ、専門業としての尊厳が失われる」

資格取得者を増やすことに反対」という意見の方も理由として、保育の質の低下、保育士の待遇や環境に問題があるという答えが上がりました。

今回の回答からやはり現場では待機児童問題や保育士不足に直面し、保育士が増えることには賛成だが保育士の質の低下、専門性を懸念しているという声が非常に多く上がっています。

また保育士が増えても今の待遇や環境が変わらなければ離職率も高く問題解決にはならないという意見も多くありました。


【株式会社ウェルクスについて】
株式会社ウェルクス( (リンク ») 、本社:東京都墨田区、代表取締役:三谷 卓也)は、人材不足が問題といわれている保育士や介護職の人材紹介業を中心に事業展開しています。近年では認知症に関するメディア事業のほか、放課後等デイサービスの運営も展開しており、福祉領域の課題解決を行っています。

【ほいくらいふとは】
ほいくらいふ( (リンク ») )とは、保育士と幼稚園教諭、保育士と幼稚園教諭の資格取得を目指す方に対する総合情報サービスです。主に製作や壁面紹介などの記事投稿、日々の業務をより良くするための遊び・歌やピアノ・絵本の紹介記事、また保育に関するニュース記事など、「明日の保育が楽しくなる」ことをテーマに情報を発信しています。

【本リリースに関するお問い合せ】
本リリースに関するお問い合わせや取材をご希望の方は下記までご連絡ください。
株式会社ウェルクス ほいくらいふ担当
担当:石田
電話番号:03-5638-7413 FAX番号:03-5638-6866
MAIL:hiroyuki-ishida@welks.co.jp
*記事をご掲載いただく際は、以下クレジットの表記をお願いいたします*
クレジット名:株式会社ウェルクス「ほいくらいふ」

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