ストラタシス・ジャパン、Productionシリーズ3DプリンタFortusの次世代型機種と、FDMおよびPolyJet用の新しい高機能造形材料をリリース。 

株式会社ストラタシス・ジャパン

From: PR TIMES

2017-04-04 15:10

モノづくりにおける3Dプリンティングの領域をさらに広げる最新ソリューションを名古屋 設計・製造ソリューション展で紹介。

~高いスループット、精度、反復性を備えたProductionシリーズの大型3DプリンタFortus 900mcの次世代機種を発売開始、新しいFDM用の炭素繊維充填型のマテリアルであるNylon6/Nylon12CFに対応~
~Agilus30ゴムライクマテリアルは、設計検証試作に求められる優れた耐久性、引裂抵抗、および破断点伸び率の特性を実現~
~新ソリュブルサポート材SUP706で、さらに繊細なモデル表現も再現し、かつワークフローを効率化~



3Dプリンティングとアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションの世界的リーダー企業であるStratasys Ltd.(Nasdaq: SSYS、以下ストラタシス)の日本法人、株式会社ストラタシス・ジャパン(本社:東京、以下、ストラタシス・ジャパン)は本日、機能プロトタイプ作製から生産パーツおよび治工具の作製を含むDDM(ダイレクト・デジタル・マニュファクチャリング)の用途に最適なFDM(熱溶融積層法)方式の堅牢な3Dプリンタ「Fortus 900mc」の次世代型機種と、3つの新しいマテリアルを発表しました。そのうち2種類は新FDM用マテリアルで、より強靭で耐久性の高いNylon6と、幅広いアプリケーションにおいて金属パーツと置き換えるのに十分な強度を持つ炭素繊維充填型の熱可塑性プラスチックFDM Nylon 12CFです。 もうひとつは、PolyJet用マテリアルで、試作用途において裂けたり変形したりせずに複数回の屈曲に耐えることができる高い耐久性、柔軟性を備えた新たなゴムライクシリーズAgilus30(アジラス30)です。

次世代型Fortusシリーズ:

ストラタシスが提供するProductionシリーズで定評のある大型3DプリンタFortus 900mcの次世代型機種は、業界トップクラスの精度と信頼性を維持しています。本機種は重要な機能と品質保証を追加することにより、使用方法の改良と、ユーザーの手間を省く短時間での据付を可能にします。Fortus 900mcは、新発売のFDM Nylon 6などのエンジニアリンググレード熱可塑性プラスチックにも対応しています。
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Fortus 900mcはまた、内部カメラとGrabCAD Printソフトウェアにも対応することにより、効率的なワークフローとジョブモニタリングの容易化を実現しています。 標準的な品質保証が提供されるため、生産現場での3Dプリンタの最適化に要する労力と時間を削減することができます。

旧Fortus 900mcモデルの卓越した基本機能はそのままに、改良版の本機種では、さらに豊富な高機能を搭載することでユーザーエクスペリエンス全体を改善します。

次世代Fotus900mcの特徴:

ストラタシスのFDM方式の新製品である熱可塑性プラスチックNylon 6(Polyamide 6 / PA6)を使用することにより、より強靭で信頼性の高い製造工具または耐久性のある機能プロトタイプの作製が可能になります。Nylon 6は、FDM方式の熱可塑性プラスチックの中で最も高い強度と靭性を実現。
GrabCAD Printソフトウェアに対応。効率性の向上、造形プロセスのコントロールを強化するために、リモートモニタリング、ジョブスケジューリング、レポートの機能を搭載している。 新Fortus900mcには内部カメラも搭載されているため、遠隔操作が可能なジョブモニタリング性能が向上し、リスクを軽減することができます。
GrabCAD Printの能率的で高効率なワークフローを使用できるため、生産用3DプリンタへのCADファイルの直接アップロードが可能。 STLファイル変換にかかる工数が不要になります。
NRTL(米国国家認証試験機関)による標準的な品質保証が追加されているため(従来は現場での評価が必要なオプション)、生産現場で稼働させる3Dプリンタの最適化に要するコスト、時間、労力を削減することができます。
ストラタシス製の大容量マテリアルボックスXtend 500に対応しています。Xtend 500は、長時間の連続運転を可能にし、ボックスの切替時間を最小限に抑えるため、時間の節約になります。
速度と装置効率を加速する目的で以前から発売されているオプションのアクセラレーションキットを活用することでマテリアルの押出速度を上げられるため、大きいパーツを短時間に造形することが可能になります。
Fortus 900mcは、Nylon 6の他に、ABS-M30、ABS-M30i、ABS-ESD7、ASA、FDM Nylon 12、PC、PC-ABS、PC-ISO、ST130、PPSF、ULTEM™ 9085、ULTEM™ 1010の各マテリアルに対応しています。 サポートマテリアルのSR30、SR35(新製品)、SR100、SR110にも対応しています。


FDM Nylon 6について:

今回新たにFDM Nylon 6がProductionシリーズの3DプリンタFortus 900mc に対応しました。 アディティブ・マニュファクチャリング・プロセスを使用するメーカーでは、3Dプリンタによる強度の高いパーツの製作を重要視しています。 高強度のナイロン系樹脂は、従来の製造で最も広く使用されている熱可塑性プラスチックの1つです。 このエンジニアリンググレードのマテリアルは、高い引張強度が要求される多様な用途で使用されています。 Nylon6を使用することで、高い衝撃強度を持つ機能的プロトタイプ、製造工具、製品パーツの製作が可能になります。
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主なユーザープロファイル:

1. プロダクトエンジニア: プロダクトエンジニアは、耐久性が求められるプロトタイプについて、適合性、機能性、耐久性をテストする迅速で信頼性の高い方法を必要としています。 ストラタシスのProductionシリーズの3DプリンタFortus 900mcは、生産性の向上、ワークフローの能率化、ジョブモニタリングの容易化が可能なため、大規模なプロトタイプラボまたは生産現場での製造上の要求を満たします。

2. 製造エンジニア: 製造エンジニアは、効率と費用効果の高いソリューションを構築するために、製造スループットの最適化を必要としています。製造エンジニアは、Fortus 900mcを使用することにより、治工具などの製造ツール作製用途に対して堅牢で再現性のあるエンジニアリンググレードの熱可塑性プラスチックで、カスタマイズされたオンデマンドパーツを製作することができます。

3. サービスビューロ: サービスビューロは、多数のエンジニアリンググレードのマテリアルを使用して、コンセプトモデルから、製造現場での製造ツール、治工具、最終製品用途のパーツまで、顧客のニーズに応じて、堅牢で、大型のパーツを(または複数のパーツを一度に)製作するため、順応性のある3Dプリンタを必要としています。

注記: 基本機種のFortus 900mcを次世代型のFotus900mcとしてにアップグレードすることはできません。 FDM Nylon 6は新旧両機種で使用することができます。 Productionシリーズの3DプリンタFortus 900mcのベース機種をNylon 6対応にするためには、ソフトウェアのライセンスによるアップグレードが必要です。


FDM Nylon 12CFについて:
ストラタシスのFDMのなかで最も高い剛性対重量比をもつFDM Nylon 12CFは、ストラタシスのFDMテクノロジー(熱溶融積層法)で利用でき、幅広い種類の金属アプリケーションと置き換えることができる初の高性能コンポジット材料です。 ラピッドプロトタイピング、強力で軽量なツーリング、およびエンドユースパーツに最適です。
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FDM Nylon 12CFは、チョップドファイバーの炭素繊維を35%含有し、ストラタシスのFDM熱可塑性プラスチックのなかで最高の剛性対重量比を提供します。 自動車、航空宇宙、スポーツ用品、および産業用製造分野における機能性テストの要件を満たす高性能材料です。
主なユーザープロファイル:

機能性プロトタイプのための強力で軽量かつ剛性を備えたパーツを迅速に作成し、新製品の市場投入期間を短縮する必要がある設計エンジニア。
高い剛性と強度が要求される治具や取付具などの製造ツールを作成する製造エンジニア。金属製のツーリングパーツよりも大幅に重量を削減できる大きな利点があります。
一方向の高強度が要求される特殊な構造要件がある少量生産パーツを製造する設計エンジニア。


FDM Nylon 12CFをベータテストとして利用されたUtah Trikes社は、開発および製造プロセス全体を通してこのマテリアルの特性を利用し、製品開発期間を大幅に削減しています。

「FDM Nylon 12CFマテリアルの優れた強度と剛性対重量比は、私たちにとってのゲームチェンジャーです。これによって、製品のほぼすべてのパーツのプロトタイプをストラタシスのFDM 3Dプリンタで2週間以内に作成できることになりました。これまでは2カ月かかることもありました」とUtah Trikes社の社長兼CEOであるAshley Guy氏は述べています。

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「もはや、プロトタイピングの手法による制限を気にして設計を制約する必要はなくなりました。今では、アルミの成形や金型上に炭素繊維をレイアップする方法を検討するのではなく、より優れた、より機能的なパーツを設計することに専念できます。ストラタシスのFDM Nylon 12CFで作成したパーツは、その他の3Dプリンティング技術やベンダーの場合と比較して、より高速で、より優れた剛性対重量性能と繰り返し精度を備えています」とGuy氏は続けました。「FDM Nylon 12CFの優れた強度対重量比は、コンシューマーグッズやスポーツ用品から自動車や航空宇宙に至るまで、多くの業界を変革すると確信しています」とストラタシスのラピッドプロトタイピング担当責任者である副社長Zehavit Reisinは述べています。「これにより、デザイナーは金属や金型を使用してパーツのプロトタイプを作成する方法を気にかけることなく、より実用的で機能的なデザインを開発し、より迅速に市場投入を行うことができます。」

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FDM Nylon 12CFマテリアルは剛性対重量比が非常に高いため、剛性、強度、軽量の組み合わせが性能において重要となる幅広い種類の最終製品や製造用ツーリングアプリケーション(たとえば、ドリルガイド、アーム先端工具、ブラケット、治具、取付具、さらには金属成形用工具など)に最適です。このマテリアルについての詳細は、FDM Nylon 12CFのWebページをご覧ください。

ビデオ:優れた剛性対重量比を備えた高性能新炭素繊維強化複合材料FDM Nylon 12CF。
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Agilus30について:
Agilus30およびAgilus30 Blackで構成されたAgilus30ファミリーは、柔軟性と引裂抵抗を改善したゴムライクの造形材料です。 このマテリアルは、柔軟性の高いパーツやプロトタイプをより自由に取り扱い、試験することができ、優れた精度、細かいディテール、強化された製品リアリズムを提供します。
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Agilus30ファミリーのオールラウンドのゴムライク性能と可溶性サポート材(SUP706)との互換性は、機械エンジニア、ラピッドプロトタイピング管理者、工業デザイナーにとって興味深いものになると期待されています。

Agilus30に最適なアプリケーションは、オーバーモールド、柔らかい感触のリビングヒンジ、ホース、シーリング、ガスケット、ノブ、取手、引き手、およびハンドルなどがあります。 Agilus30は、さらに異なるマテリアルを組み合わせてデジタルマテリアルを作成することにより、幅広いショアA値、カラー、グラデーションがご利用頂けます。

Agilus30は、ストラタシスのObjet260/350/500 Connex3*と互換性があります。
*Connex1/2にも対応

ストラタシスのゴムライクマテリアルのWebページおよび新しい3Dプリンティング用Agilus30ゴムライクマテリアルのビデオをご覧ください。
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SUP706について:

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新たなPolyJet向けサポート材料であるSUP706は、造形後に3Dプリントしたモデルをクリーニングするために要するユーザーの時間と工数を劇的に削減することができるソリューションです。 複雑形状や小さな隙間などの形状をもつパーツ造形に最適であり、大量な造形をおこなうユーザーにも効果的です。SUP706を使用することで、3Dプリントしたパーツを、「浸して、すすぐ」というシンプルな2ステップで仕上げることができます。これにより、ユーザーはパーツ当たりのコストを抑え、効率を最大限まで高めることができます。  大量にパーツを造形するような環境にあるサービスビューロや、社内試作部などに最適です。


SUP706は、一部のデスクトップ3Dプリンタおよび、すべてのStratasysのPolyJetトリプルジェッティング3Dプリンタ*に対応します。

*Objet30; Objet30 Pro; Objet30 Prime; Objet260 Connex3; Objet350/500 Connex3; Stratasys J750に対応。(Connex1/2にも対応)
ただし、ソフトウェアのアップデートが必要です。 対応マテリアルについては、ヒアリングエイド向け材料を除く全てのPolyJetマテリアルに対応しています。


これら新たにリリースされる新しいソリューションは、デジタルモールドをはじめとするその他最新のソリューションとともに、4月12日~14日に名古屋地域で開催される「名古屋 設計・製造ソリューション展」のストラタシス・ジャパンブースにて紹介されます。

出展概要:

イベント名称: 第2回 名古屋 設計・製造ソリューション展
開催期間: 2016年4月12(水)~14日(金) 10:00-18:00 (最終日のみ17:00)
開催場所: ポートメッセ名古屋
ブース番号: 15-42


展示機器:
Stratasys 3Dプリンタ

F370
Objet260 Connex3
Objet30 Prime


MakerBot デスクトップ3Dプリンタ

Z18
Replicator+


プレゼンテーションおよびライブデモンストレーション開催時間:

各日、10:30 – 16:00* の間

*各セッションのスケジュールは、事前の予告なく変更される場合があります。詳しくはストラタシス・ジャパンへお問い合わせください


各新製品の発売開始時期について、詳しくはストラタシス・ジャパン、もしくは最寄りの販売店へお問い合わせください。


ストラタシス・ジャパンについて

ストラタシス・ジャパンは、ものづくりの設計・製造方法に変革をもたらす3Dプリンティングおよびアディティブ・マニュファクチャリングにおけるパイオニアとして、25年以上にわたり業界をリードしてきたStratasys Ltd.(NASDAQ:SSYS)の子会社です。 米ミネソタ州ミネアポリスとイスラエルのレホボトに本社を置き、設計や製造に対する新しい発想を推進することにより、多様な産業・幅広い分野のお客様のために貢献しています。 当社の3Dプリンティングおよびアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションは、これまでにない設計の自由度や製造における柔軟性を提供し、デザインやコミュニケーションを向上するだけでなく、さらに市場投入までの時間短縮と開発コスト削減を実現することができます。 MakerBot やSolidscapeなどの子会社も含め、Stratasysのエコシステムには、プロトタイプやパーツを造形する3Dプリンタ、豊富な3Dプリンティング用マテリアル、Stratasys Direct Manufacturingによるオンデマンドのパーツ造形サービス、戦略的コンサルティングやその他専門的サービスがあり、さらにクラウドコミュニティであるThingiverseとGrabCAD では500万点以上もの無料の設計コンポーネントやプリント可能なファイルが公開されています。 Stratasys は世界中に2,700人以上の従業員と1,200 件以上の取得済みまたは申請中の製造特許を有しており、その技術とリーダーシップについて30 を超える賞に輝いています。

ストラタシスについて、詳しくは (リンク ») または (リンク ») をご覧いただくか、もしくはLinkedInでフォローしてください。


Stratasys, Fortus, FDM, およびObjetはStratasys Ltd.の登録商標です。 また、Connex、FDM およびPolyJetテクノロジーはStratasys Ltd. およびその子会社、あるいは提携会社の商標、もしくは登録商標であり、いくつかの地域においては登録されている可能性があります。その他のすべての商標はそれぞれの所有者に帰属します。

デジタルモールドおよびハイブリッドモールドは、有限会社スワニーの商標、もしくは登録商標です。

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