TOEIC900点以上の英作文能力を持つ深層学習による機械翻訳エンジンをリリース

みらい翻訳

From: PR TIMES

2017-06-28 15:24



【ポイント】
● 英作文能力はTOEIC900点相当以上となり、従来型の機械翻訳に比べ翻訳精度が大幅に向上
● 企業向けの機械翻訳アプリケーションサービスの申込みを受付け開始
● 書き言葉系のニューラル機械翻訳エンジンのデモを、みらい翻訳ホームページにて提供開始

 株式会社みらい翻訳(みらい翻訳、本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 栄藤 稔)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、本部: 東京都小金井市、理事長: 徳田 英幸)との共同研究のもと、深層学習技術を用いたニューラル機械翻訳エンジン(※1)を開発しました。
 日・英、双方向のビジネスシーンを想定した書き言葉系翻訳エンジン開発を行い、従来の統計的機械翻訳に比べ翻訳精度が大幅に向上しました。当エンジンの訳質はみらい翻訳のホームページにてデモとして体験いただけます( (リンク ») )。
 また、ニューラル翻訳エンジンを搭載した企業向け翻訳アプリケーションサービスを本年11月から提供し、同社サイト上で申込みの受付けを開始します。

【背景】
 2000年に476万人であった訪日観光客数は2016年に2400万人を超え、2020年には4000万人に達する勢いです。また、海外企業の買収、多国籍社員の採用、現地マーケティング活動のオンライン化等、世界経済の多極化により企業活動に要求されるグローバル化のレベルは以前よりも増しております。一方で、近年の深層学習による機械翻訳技術の進歩は目覚ましく、人手による翻訳に迫る精度が見えてきました。このような状況から、みらい翻訳では深層学習に基づく機械翻訳エンジンの開発を行ってまいりました。

【今回の成果】
 みらい翻訳は、NICTとの共同研究のもと、深層学習技術を導入することにより、日・英、双方向のビジネス向け書き言葉系の精度を大幅に向上した翻訳エンジンを開発しました。特に、ビジネスコミュニケーションや経済系ニュースなどに注力した精度向上を実現しております。ニューラル翻訳エンジンは、従来型の翻訳エンジン(統計的翻訳エンジン)と比較し、翻訳結果文の情報伝達とともに流暢さが大幅に向上しました。和文英訳においては、TOEIC900点程度のスコアを持つビジネスマンと同等以上の作文能力があることを確認しました。

【今後の展望】
 今回開発した書き言葉系翻訳エンジンは、みらい翻訳の企業向け機械翻訳アプリケーションサービスに組み込まれ、実用性の高い機械翻訳ソリューションとして提供していく予定です。ビジネスコミュニケーションや経済系ニュースだけでなく、企業における翻訳ニーズの高い分野にて翻訳モデルを開発し、高精度かつセキュアな翻訳ソリューションを提供してまいります。
みらい翻訳のホームページで、企業向け機械翻訳アプリケーションサービスの申込み受付けを本日より開始します。11月より提供予定とし、9月には、同サービスのトライアル提供を行う予定です。トライアル企業の募集も同時に開始します( (リンク ») ) 。

(※1)ニューラル機械翻訳エンジンとは、脳の神経回路を模したニューラルネットワークを用いた機械翻訳技術です。膨大な対訳データによりニューラルネットワークを機械学習することで、高精度な翻訳を実現します。

<補足資料>
【今回の成果の詳細】
ニューラル機械翻訳の精度を確認するために下記の2つの方法で調査を行いました。

1. 比較的短いビジネス英会話の文章を、TOEICスコアをもつ被験者25名と機械翻訳エンジンとでそれぞれ和文英
訳をし、その結果を比較することで分析しました。各レベルのTOEICスコア保有者の訳文と機械翻訳文の優劣
が同等となるポイントを調査すると、機械翻訳の結果は900点以上のスコア保有者と同程度であることが判り
ました。
[画像1: (リンク ») ]


2. 上記とは別に、TOEICスコア900点保有者に、ビジネスコミュニケーションおよび経済ニュース系の文章で人
  手による精度評価を行いました。
 比較対象
  1. 統計的機械翻訳エンジン(従来エンジン)
  2. ニューラル機械翻訳エンジン
  3. 人手翻訳(TOEIC900点以上の海外赴任が可能なレベルのビジネスマン。翻訳作業においては辞書使
用。)
 従来エンジンに対するニューラル機械翻訳エンジンの評価ポイント値の向上幅を確認したところ、情報伝達力は英文和訳・和文英訳の双方向において16%程度向上し、訳文の自然さを評する流暢さは英文和訳において17%程度、和文英訳において32%程度向上しました。
 さらに人手翻訳結果とニューラル機械翻訳エンジンの評価ポイント値の比較では、英文和訳においてニューラル機械翻訳エンジンは、人手翻訳に対し10%程度下回るに留まり、また和文英訳においては同等(0.17%向上)となりその実力は人手翻訳に近いことが確認できました。なお、人手翻訳にかかった時間は、ビジネス会話文100文の英文和訳では平均で7時間程度、和文英訳では2時間半以上となりますが、今回のエンジンで翻訳すればこの時間が数秒に縮まることになります。
[画像2: (リンク ») ]


<翻訳例文>
英語→日本語
[画像3: (リンク ») ]


日本語→英語
[画像4: (リンク ») ]


【リンク】
お試し翻訳              
(リンク »)
翻訳アプリケーションサービス申込み  
(リンク »)

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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