卓上型対話支援システム「comuoon(R)」、 脳科学的視点から語音弁別の有用性を発表

ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 2017年08月16日

From PR TIMES

米国脳科学関連学会「14th Annual World Congress of Brain Mapping and Therapeutics」および、「第118回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会」において発表



 ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社(本社:東京都港区 代表取締役:中石 真一路 、以下『ユニバーサル・サウンドデザイン』)の代表取締役・中石真一路が研究員として所属する広島大学宇宙再生医療センター 聴覚リハビリテーション研究グループは、このたび米国で開催された米国脳科学関連学会「14th Annual World Congress of Brain Mapping and Therapeutics」および、「第118 回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会」において、当社が開発・販売している卓上型対話支援システム「comuoon(R)(コミューン)」に関する新たな有用性について発表いたしました。

 近年、加齢に伴う難聴者の人口は年々増加しており、日本の難聴者率は人口の10.9%に上ります
(※1)。また、「インフォームドコンセント」という考え方が浸透し、病院窓口での高齢患者とのコミュニケー
ション課題が問題視されるようになってきています。このような背景の中で、話者側から音声コミュニケ
ーションを支援する世界初(※2)の卓上型対話支援システム「comuoon(R)」は対話支援の世界における新
しいトレンドとして注目を集め、現在学校や病院、福祉施設、一般企業、行政機関など、全国各地約
3,000 ヶ所以上の施設に導入されています。

 本研究は、全頭の神経活動を評価できる脳磁計を使用し、comuoon(R)と一般的なスピーカーにおいて
聴き取りにどの程度改善が得られるのかを調査したものです。検証の結果、comuoon(R)は一般的なスピ
ーカーと比較した際に、大脳皮質レベルで難聴者の語音弁別の有用性を確認しました。これは、
comuoon(R)が難聴者への生活支援ツールならびに、聴覚リハビリツールとして活用できる可能性を示唆
しています。本研究成果については、オンライン版では既に公開されており、米国神経学関連誌
「Neuroreport」に2017 年8 月16 日、掲載される予定です。今後もユニバーサル・サウンドデザインと広
島大学宇宙再生医療センターは、聴こえのバリアフリー社会の実現に向けて、あらゆるシーンでコミュ
ニケーションを支援してまいります。

(※1)一般社団法人 日本補聴器工業会 「Japan Trak 2015 調査報告」より
(※2)自社調べ(2017 年6 月時点)

◆論文情報
論文タイトル:Neuromagnetic evaluation of a communication support system for hearing-impaired
patients
著者:Kei Nakagawa, Shinichiro Nakaishi, Takeshi Imura, Yumi Kawahara, Akira Hashizume, Kaoru
Kurisu, Louis Yuge(責任著者)
掲載雑誌: Neuroreport 28(12): 712-719, 16 August 2017
DOI 番号 10.1097/WNR.0000000000000817
URL: (リンク »)

◆学会発表概要<1>
学会名: World Brain Mapping 2017
会期: 2017 年4 月18 日(火)~2017 年4 月 20 日(木)
会場: Millennium Biltmore Los Angeles(アメリカ合衆国)

◆学会発表概要<2>
学会名: 第118 回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会
会期: 2017 年5 月17 日(水)~2017 年5 月 20 日(土)
会場: 広島国際会議場

◆研究発表概要
演題名: 難聴者対話支援スピーカーの脳科学視点からの評価
発表者: ・中石真一路 (大学院医歯薬保健学研究科 保健学専攻 生体環境適応科学研究室、
            広島大学宇宙再生医療センター、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社)
     ・中川慧 (大学院医歯薬保健学研究科 保健学専攻 生体環境適応科学研究室)
     ・猪村剛史 (大学院医歯薬保健学研究科 保健学専攻 生体環境適応科学研究室)
     ・河原裕美 (株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ)
     ・弓削類 (大学院医歯薬保健学研究科 保健学専攻 生体環境適応科学研究室、
          広島大学宇宙再生医療センター、株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ)

◆発表サマリー
【調査方法】
全頭の神経活動を評価できる脳磁計を使用し、比較的に間違えやすい語音である「ニ」と「ミ」を発信し
た際の語音弁別能検査を実施。高頻度呈示音「ニ」(80%)に対し、低頻度呈示音「ミ」(20%)を発信し
た際の脳磁場応答(ミスマッチ反応)を記録し、comuoon(R)と一般的なスピーカーにおいて聴き取りにど
の程度改善が得られるのかを調査した。ミスマッチ応答については、逸脱刺激に対する脳応答から標
準刺激に対する脳応答を引いて算出。解析は2 種類実施し、左右側頭領域におけるRMS 解析(root
mean square)および、等価電流双極子推定法(ECD)を用いた。ECD 解析では左右側頭領域における
双極子を推定した。

【調査対象】
健聴者11 名 (男性8 名、女性3 名、年齢24.8±4.3 歳)
難聴者8 名 (男性5 名、女性3 名、年齢20.3±9.2 歳)

【使用機器】
306ch 全頭型脳磁計 Neuromag System (ELEKTA Neuromag 社)

【結果】
健聴者では、刺激呈示後200~300ms で顕著なミスマッチ反応が出現し、一般的なスピーカーと比較し
comuoon(R)を利用すると出現潜時が早くなった。難聴者においては、comuoon(R)を利用した場合、8 人中5
人の被験者にミスマッチ反応の顕著な出現が認められた。 また8 人中3 人の被験者においても片側
半球のミスマッチ反応の顕著な出現が確認された。以上のことから、comuoon(R)は一般的なスピーカー
に比べ、大脳皮質レベルにおいて難聴者の語音弁別の有用性が示された。
本研究結果はcomuoon(R)が難聴者への生活支援ツールならびに、聴覚リハビリテーションツールとして
活用できる可能性を示唆している。

≪「comuoon(R)」について≫
「comuoon(R)」は、聴こえが気になる方に対して、話者側から歩み寄るというコミュニケーション支援の新
しい形を実現した、卓上型会話支援システムです。補聴器のように従来の”聴き手”側のみの問題に焦
点を当てるのではなく、”話し手”の声を聞きやすい音質に変換しコミュニケーションを支援します。
「話者側からのアプローチ」というアイデアと利便性、使い勝手の良さに加えて、特に明日を切り拓く力
をもち、未来を示唆するデザインを兼ね備えたものとして、2016 年度グッドデザイン賞を受賞。「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されました。「comuoon(R)」の活用による「聴こえのユニバーサルデザイン」は、医療機関や療育機関、金融機関を中心に3,000 ヶ所以上の施設で導入しています。(2017 年6 月時点)。
[画像: (リンク ») ]



≪広島大学宇宙再生医療センター 聴覚リハビリテーション研究グループについて≫
2016 年3 月、ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社(代表取締役:中石真一路氏)と広島大学
宇宙再生医療センター(センター長:大学院医歯薬保健学研究院・弓削類教授)が設立し、聴こえ
が気になる人の「聴こえと脳の関係」を共同研究している。

≪会社概要≫
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
・設立:2012 年4 月
・資本金:174 百万円
・代表者:代表取締役 中石真一路(なかいし しんいちろう)
・所在地:東京都港区海岸1-9-11 マリンクス・タワー2F
・事業内容:・聴こえ支援機器の設計・開発・販売
      ・各種店舗、建築物および室内空間のサウンドデザイン企画、制作コンサルタント業
      ・スマートフォンアプリケーションの設計・デザイン・開発
      ・スピーカーおよびアンプなどの音響機器の設計・製造・販売
      ・PA およびSR 用音響機器の改修および修理

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)

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