小型高速光通信モジュール用非球面ガラスレンズ（スクエアタイプ）を製品化～2017年10月から量産開始

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パナソニック株式会社 オートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社は、無線通信基地局やデータセンターなどに使用される小型高速光通信モジュールに適した外形寸法1.0mm×1.0mmのスクエアタイプの非球面ガラスレンズ（EYLGUF506シリーズ）を製品化、2017年10月から量産を開始します。独自の金型加工技術とガラスモールド技術によりマイクロメートルオーダーの外形寸法精度と中心位置精度を実現し、光通信モジュールの小型化とレンズの実装性向上に貢献します。

▼パナソニックの非球面ガラスレンズ
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世界的な移動体通信の普及やクラウドサービスの進展に伴い、無線通信基地局間やデータセンター内の通信網の光データ伝送化が拡大しています。今後ますますデータの大容量化、高速化が進む一方で、機器やモジュールの小型化、高密度化が求められています。その実現には、モジュールを構成する非球面ガラスレンズの小型化と優れた実装性は欠かせません。今回、パナソニック独自の高精度金型加工技術とガラス硝材加工技術およびガラスモールド技術により、小型で高い実装精度を実現したスクエアタイプの非球面ガラスレンズを製品化しました。

■スクエアタイプ（EYLGUF506シリーズ）の特長
1. 小型、高精度でありながら優れたコストパフォーマンスを実現
・外形寸法：縦1.0×横1.0×高さ0.63mm　パナソニック従来品：丸形レンズ
2. 外周平坦部からのレンズ中心位置精度を5マイクロメートル以下に抑え、高い実装精度を実現
・位置精度：5マイクロメートル以下（レンズ実装固定時の高さ方向の位置調整が不要）
3. 曲面形状（Rounded Square）のスクエアレンズを実現し、組立て実装時のハンドリングや部品搬送時のトレイへの接触・衝突などによるレンズ外周部の欠けを防止

■特長の詳細
1. 小型、高精度でありながら優れたコストパフォーマンスを実現
スクエアタイプの非球面ガラスレンズの製造には特殊な製造プロセスを用いる必要があり、高精度化と量産性の両立が課題でした。今回、パナソニック独自の金型加工技術とガラス硝材加工技術に加えガラスモールド技術の進化により、特殊プロセスを用いることなく外形がほぼ正方形となる非球面ガラスレンズの開発に成功。小型、高精度を確保しながら量産性の向上も可能となり、優れたコストパフォーマンスを実現しています。

2. 外周平坦部からのレンズ中心位置精度を5マイクロメートル以下に抑え、高い実装精度を実現
小型高速光通信モジュールなどに搭載されるスクエアレンズには、実装性の向上が要求されています。パナソニックのスクエアレンズは、高精度金型加工技術とガラスモールド技術によりレンズ外周四辺に形成した平坦部からレンズ中心の位置精度を5マイクロメートル以下に抑えることに成功。レンズ実装固定時の高さ方向の位置調整が不要となり、モジュール組立て時の実装精度の向上に貢献します。

3. 曲面形状（Rounded Square）のスクエアレンズを実現し、組立て実装時のハンドリングや部品搬送時のトレイへの接触・衝突などによるレンズ外周部の欠けを防止
光学ガラス製品であるレンズは、実装時のハンドリングや搬送トレイ内でのトレイとの接触・衝突などにより欠けやすいという課題がありました。特に小型製品の取り扱いには、実装工程での欠けを防止する治工具やハンドリング方法が実装性を妨げる要因になっていました。パナソニックのスクエアレンズは、ガラスモールド技術の進化によりレンズ外周部の曲面形状を実現、搬送中や実装工程におけるレンズの破損低減に貢献します。

■用途
高速光通信モジュール、半導体レーザー応用機器、光ファイバー応用機器など

■発売地域
グローバル

【商品のお問い合わせ先】
オートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社 デバイスソリューション事業部
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プレスリリース提供：PR TIMES (リンク »)