ダッソー・システムズ、米エクサ・コーポレーションを買収

ダッソー・システムズ株式会社

From: PR TIMES

2017-10-11 11:00

・3DEXPERIENCE プラットフォームに次世代の流体解析機能を備え、シミュレーションのポートフォリオを強化
・実証済みの技術と工業製品向けソリューションにより、あらゆる業界の顧客企業に対応
・両社の強みを併せ、バリューチェーン全体を通じたデジタルエンジニアリング能力を強化



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ダッソー・システムズ (Euronext Paris: #13065, DSY.PA) と、製品開発向けシミュレーションソフトウェアのグローバルイノベーターであるエクサ・コーポレーション (NASDAQ:EXA) は本日、米マサチューセッツ州バーリントンを拠点とする米エクサ・コーポレーション(以下、エクサ)をダッソー・システムズが買収する最終的な合併契約に調印したことを発表しました。この取引はエクサの取締役会により全会一致で承認されました。ダッソー・システムズの子会社は、合併契約の条件に基づき、10 営業日以内に公開買い付けを開始し、エクサの普通株の全発行済み株式を 1 株当たり 24.25 ドルで取得します。決済は公開買い付けの完了時に現金で行われる予定です。この総額はエクサの完全希薄化後の純資産額で約 4 億ドルに相当します。エクサの 2017 年 1 月 31 日期の収益は 7,200 万ドルでした。

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームは、エクサの追加により、格子ボルツマン法の新たな流体シミュレーション技術を備え、実績のある広範なポートフォリオとなります。これによりダッソー・システムズの顧客は、工業製品に特化したエクサのソリューション群や、同社の約 350 人の経験豊富な解析専門家を活用できるようになります。これらのソリューションは、空力、空力騒音、熱管理など様々なアプリケーションや業界に対応しており、流体に関する複雑な課題を、従来の手法よりも高速かつ高精度に解析します。

エクサのソフトウェアは、自動車・輸送機械・モビリティ業界、航空宇宙・防衛産業、天然資源産業などにおいて、150 社以上の大手企業のデザイナーやエンジニアにより、設計プロセス全体で高度に動的な流体流れを評価するために利用されています。エクサの顧客リストには、BMW、テスラ、トヨタ、NASA、エンブラエル、BP (ブリティッシュ・ペトロリアム) などが名を連ねています。自動車・輸送機械・モビリティ業界においては、ほぼすべてのメーカーが空力流れ、空力騒音、熱管理のシミュレーションにエクサのソリューションを利用しています。

製品、自然環境、人々の生活にかかわる物理的な挙動をシミュレーションする場合、エンジンの冷却や翼の揚力といった流体流れのシミュレーションが必要になります。そのような状況下では流体の流動条件が急速に変化することが多く、環境内の製品と挙動を高精度に評価するためには、動的な可変流量のシミュレーションが欠かせません。エクサの持つ精度と適時性はこうしたアプリケーションで相乗効果を発揮し、他の流体シミュレーション法にない高品質な結果をもたらします。

ダッソー・システムズは、エクサのお客様に対する継続性も確保しつつ、インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの既存のポートフォリオにエクサのソリューションを統合し、マルチフィジックスおよびマルチスケールのシミュレーションにおける新しい業界標準を提案します。両者の技術を併せることで、統合ソリューションの供給力が強化され、販売上および技術上のインタラクションが簡略化され、ひいてはお客様とのコラボレーションが一層促進されます。また、顧客企業は流体の挙動モデルを簡単に作成、解析することで、多種多様なアプリケーションにわたって高度に動的な流体流れをシミュレーションできるようになります。

「ダッソー・システムズとエクサは、科学と産業に包括的に注力するという点に共通の価値を見出しています。この価値観は、製品、自然、生活の調和を保つために 3DEXPERIENCE を提供していくという当社の取り組みの根幹でもあります。また、マルチフィジックスおよびマルチスケールのシミュレーション戦略においては、動的な流体流れのシミュレーションが重要です」と、ダッソー・システムズの取締役会副会長兼最高経営責任者であるベルナール・シャーレスは述べています。「自動車・輸送機械・モビリティ業界をはじめ、幅広い業界のアプリケーションに関するエクサの貴重な知見を融合しながら、インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの開発を加速し、現在そして将来のお客様に貢献してまいります」

「エクサでは、実証済みの格子ボルツマン・シミュレーション技術と、幅広い業界の専門家や技術者の知識を通して、高度な動的流れのシミュレーション市場を確実にリードしてきました」と、エクサ・コーポレーションの社長兼最高経営責任者である Stephen Remondi 氏は述べています。「ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームと SIMULIA ポートフォリオに加わることで、あらゆる業界のお客様に桁外れの価値をお届けいたします」

今回の取引は、規制当局による所定の承認を受けることと、その他の通常の取引終了条件を満たすことを条件として、2017 年第 4 四半期に完了する予定です。ダッソー・システムズは本取引による増益を見込んでいます。

詳しくはこちら:
ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォーム、3D設計ソフトウェア、3Dデジタル・モックアップ、そしてプロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソリューション
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ダッソー・システムズについて
ダッソー・システムズは、3DEXPERIENCEカンパニーとして、企業や個人にバーチャル・ユニバースを提供することで、持続可能なイノベーションを提唱します。世界をリードする同社のソリューション群は製品設計、生産、保守に変革をもたらしています。ダッソー・システムズのコラボレーティブ・ソリューションはソーシャル・イノベーションを促進し、現実世界をよりよいものとするため、バーチャル世界の可能性を押し広げます。ダッソー・システムズ・グループは140カ国以上、あらゆる規模、業種の約22万社のお客様に価値を提供しています。より詳細な情報は、www.3ds.com (英語)、www.3ds.com/ja (日本語)をご参照ください。

3DEXPERIENCE、Compassロゴ、3DSロゴ、CATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、 3D VIA、BIOVIA、NETVIBESおよび3DEXCITEはアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズまたはその子会社の登録商標です。

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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