豊田市による市内製造業企業と全国のベンチャーとのマッチング事業で、採択プロジェクト決定 IoT、AI、ロボット分野の3つの連携プロジェクトが立ち上がる

三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

From: PR TIMES

2017-10-27 15:57

三菱UFJリサーチ&コンサルティングがオープン・イノベーション支援の事業を受託し、市などと連携して実施

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:村林 聡)は、愛知県豊田市のオープン・イノベーション支援の事業を受託し、豊田市及び、とよたイノベーションセンターとの連携のもと本事業を実施しています。
 このほど、本事業の成果の一つとして、豊田市内の中小・大手の自動車部品メーカーと東京のベンチャー企業のマッチングが成功し、「IoT」、「AI」、「ロボット」の3分野で、連携プロジェクトが立ち上がりました。10月31日にはプロジェクトのキックオフ・イベントが開催されますので、お知らせいたします。




1.豊田市のオープン・イノベーションの取り組み

 日本経済を支える自動車産業の一大集積地である豊田市では、豊田市役所による産業振興策の一環として、市内の製造業企業と全国のベンチャー企業による「オープン・イノベーション」を推進・支援する取り組み(ものづくりベンチャーとのマッチング事業)を行っています。

 本事業は、「ものづくり」の分野でのオープン・イノベーションに関心を持つ市内製造業と全国のベンチャー企業をそれぞれ公募し、応募企業どうしを個別にマッチングして連携プロジェクトを組成し、その連携プロジェクトを市が採択・支援するというスキームで行われています。

 このように、地方自治体が地域内の企業と地域外のベンチャー企業を個別にマッチングし、連携プロジェクトを個別に支援するという取り組みは、全国でも珍しい取り組みです。


           豊田市「ものづくりベンチャーとのマッチング事業」のスキーム
[画像1: (リンク ») ]



2.採択プロジェクトの概要

 このたび採択されたプロジェクトは以下の3つです。いずれも、市内製造業企業の生産性向上と新規事業創出、そして社会全体の課題解決に大きく貢献するプロジェクトであり、豊田市、とよたイノベーションセンター及び当社は、このプロジェクトの成功に向けて支援していきます。

 10月31日には、豊田市内に今年9月に新しくオープンした「ものづくり創造拠点 SENTAN」にて、キックオフ・イベントを開催します。(イベントは報道機関向けに公開、詳細は後述)


■ IoT分野:工業用ミシンのIoT化プロジェクト

【プロジェクト概要】

 自動車のシートカバーの製造におけるシートの「縫製」工程は、工業用ミシンを用いて1つ1つ手作業で行われており、生産性向上の余地が大きい工程です。

 今回のプロジェクトでは、豊田市内のシートカバーメーカー「トヨタケ工業株式会社」と、東京のものづくりベンチャー「株式会社ロビット」が連携し、工業用ミシンから多様な情報を収集し解析することで、業務改善につなげる技術の開発を行います。

 将来的には、この技術をパッケージ化・ソリューション化し同業他社への横展開による新規事業創出を目指します。

【プロジェクトメンバー企業】

トヨタケ工業株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:横田幸史朗)

株式会社ロビット(所在地:東京都板橋区、代表取締役:高橋勇貴)


■ AI分野:機械学習を用いた自動外観検査装置の開発・検証プロジェクト

【プロジェクト概要】

 自動車部品の製造工程において、部品表面にある異物や傷、欠陥を確認する「外観検査」の工程は検査員の五感に頼るところが多く、また技術力を支えてきた技能者の高齢化や労働人口の減少が進む中、検査員の確保は年々難しくなっており、検査工程の自動化は世界中の自動車部品メーカーにとって重要な経営課題となっています。

 今回のプロジェクトでは、豊田市内の世界的な自動車部品メーカー2社と、東京のものづくりベンチャー「株式会社ロビット」が連携し、機械学習を用いた自動外観検査装置の開発・検証を行います。

 将来的には、この装置を横展開し、豊田市内をはじめ、全国・全世界の製造業者の課題解決・生産性向上に貢献することを目指します。

【プロジェクトメンバー企業】

 株式会社協豊製作所(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:小椋邦彦)

 小島プレス工業株式会社(本社:愛知県豊田市、取締役社長:小島洋一郎)

 株式会社ロビット(所在地:東京都板橋区、代表取締役:高橋勇貴)


■ ロボット分野:モニター移動ロボット「moniii(モニー)」の開発プロジェクト

【プロジェクト概要】

 全国の商業施設等では、人手不足が深刻な課題となっており、ロボットの活用による生産性向上が求められています。

 今回のプロジェクトでは、豊田市内の設備メーカー「株式会社東亜製作所」と東京のものづくりベンチャー「オチュア株式会社」が連携し、商業施設内での来場者への効率的な情報伝達や、施設案内・商品案内を行うモニター移動ロボット「moniii(モニー)」の開発を行います。

【プロジェクトメンバー企業】

 otuA株式会社(所在地:東京都千代田区、代表者:星野裕之)

 株式会社東亜製作所(所在地:愛知県豊田市、代表取締役:光岡主税)


               モニター移動ロボット「moniii」のイメージ図


[画像2: (リンク ») ]


3.採択されたプロジェクトのキックオフ・イベント

[画像3: (リンク ») ]

4.今後のスケジュール

 キックオフ・ミーティングの後、11月~1月の3か月間をかけて、プロジェクトごとに開発を進めていきます。2月上旬には、その成果披露イベント(DEMO DAY)を開催いたします。

【本件に関するお問い合わせ】
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
経済政策部 研究員 北洋祐
〒105-8501 東京都港区虎ノ門5-11-2オランダヒルズ森タワー
TEL:03-6733-1021 E-mail:y.kita@murc.jp
【報道機関からのお問い合わせ】
コーポレート・コミュニケーション室  村田・島林  TEL:03-6733-1005 E-mail:info@murc.jp

                                              以  上

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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