アストラゼネカのアカラブルチニブ(CALQUENCE)、既治療のマントル細胞リンパ腫(MCL)治療薬として米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得

アストラゼネカ株式会社 2017年11月07日

From PR TIMES

MCL治療に対する選択的ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤の迅速承認を契機にアストラゼネカは血液腫瘍領域に参入

アカラブルチニブ投与患者の80%が全奏効を、うち40%が完全奏効を達成



本資料はアストラゼネカ英国本社が2017年10月31 日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

アストラゼネカ(本社:英国ロンドン、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)および当社の血液疾患領域研究開発の中核研究部門であるAcerta Pharmaは、2017年10月31日、米国食品医薬品局(FDA)よりアカラブルチニブの迅速承認を取得したことを発表しました。アカラブルチニブは、1レジメン以上の治療歴のあるマントル細胞リンパ腫(MCL)の成人患者さんの治療を適応とするブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤です1。

アカラブルチニブは、FDAの迅速承認制度の下、全奏効率(ORR)に基づき承認されました。FDAの迅速承認は、代替評価項目に基づき評価され、重篤な疾患を治療しアンメットメディカルニーズを満たす医薬品へ早期承認を認める制度です2。本適応の承認は、検証試験による臨床的ベネフィットの検証を条件として継続されます1。

アストラゼネカの最高経営責任者であるパスカル・ソリオは次のように述べました。「アカラブルチニブの迅速承認は、当社に画期的な意義をもたらしました。血液疾患領域における当社初の承認を通じて、マントル細胞リンパ腫患者さんに有益で新たな治療選択肢を提供するとともに、血液疾患領域におけるアストラゼネカのプレゼンスの礎を作りました。本承認は、当社のがん領域におけるサイエンスのリーディングカンパニーとしての存在を顕示し、成長への回帰に向けた進捗を加速させるものです」。

テキサス大学MDアンダーソンがんセンターリンパ腫・骨髄腫部門担当教授でありACE-LY-004 MCL 臨床試験の治験責任医師であるMichael L. Wang医学博士は次のように述べました。「アカラブルチニブの承認は、概して進行した状態で診断され、高率に再発する悪性度の血液腫瘍であるマントル細胞リンパ腫と現在闘っている患者さんにとって重大な進展です。全奏効率に加え、本試験において認められた40%という高い完全奏効率は、アカラブルチニブが深い分子医学的奏効を達成する可能性を示しています」。

独立中央審査委員会(IRC)により判定された124例の再発または難治性MCL成人患者さんを対象とする第II相非盲検単群臨床試験であるACE-LY-004試験1の有効性の概要:

[画像: (リンク ») ]

ACE-LY-004試験において、最もよく見られたグレードを問わない有害反応(20%以上)は貧血(46%)、血小板減少症(44%)、頭痛(39%)、好中球減少症(36%)、下痢(31%)、疲労(28%)、筋肉痛(21%)および内出血(21%)でした。血液学的事象は臨床検査値及び有害反応に基づいています1。

有害反応による投与量の減量もしくは投薬中止は、それぞれ患者さんの1.6%、6.5%において報告されました1。患者さんの4.8%において、正常値の上限の1.5倍から3倍のクレアチニンの上昇が発生しました1。

これらのデータにより、治療歴のあるMCLに対するアカラブルチニブが与え得る影響が示されました。アカラブルチニブの本適応以外での使用は米国において承認されていません。

リンパ腫研究財団の最高執行責任者であるMeghan Gutierrezは「多くのマントル細胞リンパ腫患者において再発、病勢進行が見られます3。患者さんは彼らの疾患に新たな治療選択肢が出てきたことを知れば、それは大きな希望となり、彼らの治療に関係する医療従事者と共に、治療を選択する機会を得るでしょう」。

ACE-LY-004臨床試験の結果は、今後の医学学会で発表予定です。本結果は、広範な血液腫瘍および固形がんにおける単剤療法および併用療法でのアカラブルチニブの開発プログラムにおいて発表される最初のMCL試験データとなります。また、アカラブルチニブは第III相ACE-LY-308臨床試験において、MCL患者さんの一次治療として、ベンダムスチンおよびリツキシマブとの併用療法にて開発が進んでいます4。

以上

*****
アカラブルチニブについて
アカラブルチニブ(ACP-196)はブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)に対する選択的阻害剤で、BTKに共有結合することでその阻害作用を発揮します。BTKシグナルはB細胞の増殖、走化、および接着に必要な情報伝達系の活性化を引き起こすことが知られています1。一方、本剤の他の免疫担当細胞に対する影響は非常に小さいことが非臨床試験において認められています1,5,6。

アカラブルチニブの推奨用量は病勢進行あるいは受容不能な毒性の発生まで約12時間毎に100mg 1カプセル経口投与です1。アカラブルチニブは食前および食後の投与が可能です1。

アカラブルチニブは慢性リンパ性白血病(CLL)、MCL、ワルデンストレームマクログロブリン血症(WM)、濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、および多発性骨髄腫を含む複数のB細胞性腫瘍および他のがん種に対する治療薬として現在、開発が進められています。また、同剤は固形がんの単剤療法および併用療法として検討中です。2,500例超を対象とする35本を超える試験が40カ国で現在進行中または完了しています7。

アカラブルチニブは、2015年9月にFDAよりMCLの治療薬として、2016年3月に欧州委員会よりCLL、MCLおよびWMの治療薬として、希少疾病用医薬品の指定を受けました。アカラブルチニブは現在開発中の未承認薬です。アカラブルチニブは2017年8月に1回以上の治療歴のあるMCL成人患者さんの治療薬としてFDAより画期的治療薬指定を受けました。

*アカラブルチニブは本邦未承認薬です。

マントル細胞リンパ腫(MCL)について
マントル細胞リンパ腫(MCL)は、予後不良な悪性B細胞非ホジキンリンパ腫(NHL)です8,9,10,11。MCLは、西欧諸国では毎年、新規NHL患者の約3%~6%を占めています;米国では毎年約3,300例の新規患者が診断されています9,13。診断時の年齢の中央値は68歳であり、性別では3:1の比率で男性に多い疾患です10。MCL患者の場合、最初は治療に奏効しますが、再発率は高率です9。

ACE-LY-004試験について
ACE-LY-004試験は124例の再発または難治性MCL成人患者さんを対象とする第II相非盲検単群臨床試験です。本試験において、2014年Lugano分類に基づく独立中央審査委員会による判定により、アカラブルチニブ投与群患者さんの80% (95% CI: 72, 87) が全奏効を達成し、40%(95% CI: 31, 49) が完全奏効率40%を達成し、40% (95% CI: 32, 50) が部分奏効を達成したことが示されました。1

Acerta Pharma社について
Acerta Pharma社はアストラゼネカグループに属し、がんおよび自己免疫疾患の治療を目的とする新規の選択的治療薬を創製しています。Acerta Pharma社は、その株式の過半数を取得したアストラゼネカにおける血液疾患領域の研究開発の中核的研究機関となっています。詳細は、 (リンク ») をご覧ください。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までに少なくとも6つの新薬の上市を予定しており、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液腫瘍に焦点を当てたNew Oncologyをアストラゼネカの5つの成長基盤のひとつとして進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。また、当社は自己免疫、ニューロサイエンスおよび感染症領域においても選択的に活動しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については (リンク ») または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

1 Calquence (acalabrutinib) Prescribing Information. AstraZeneca Pharmaceuticals LP, Wilmington, DE
2 US Food and Drug Administration. Guidance for Industry Labeling for Human Prescription Drug and Biological Products Approved Under the Accelerated Approval Regulatory Pathway. (リンク ») Accessed August 2017.
3 Lymphoma Research Foundation. Getting the Facts Mantle Cell Lymphoma: Relapsed/Refractory. (リンク ») Accessed July 2017
4 Acerta Pharma BV. A Study of Bendamustine and Rituximab Alone Versus in Combination With Acalabrutinib in Subjects With Previously Untreated Mantle Cell Lymphoma. In: ClinicalTrials.gov [Internet]. Bethesda (MD): National Library of Medicine (US). (リンク ») Accessed June 2017
5 Covey T, Barf T, Gulrajani M, Krantz F, van Lith B, Bibikova E, et al. Abstract 2596: ACP-196: a novel covalent Bruton’s tyrosine kinase (Btk) inhibitor with improved selectivity and in vivo target coverage in chronic lymphocytic leukemia (CLL) patients. Cancer Res. 2015;75(15 Supplement):2596.
6 Harrington BK, Gulrajani M, Covey T, Kaptein A, Van Lith B, Izumi R, et al. ACP-196 is a second generation inhibitor of Bruton tyrosine kinase (BTK) with enhanced target specificity. Blood. 2015;126(23):2908.
7 Data on File. REF US-15441. AstraZeneca Pharmaceuticals LP, Wilmington, DE.
8 Leukemia & Lymphoma Society. Mantle Cell Lymphoma Facts. (リンク ») Accessed June 2017
9 Cheah CY, Seymour JF, Wang M. Mantle Cell Lymphoma. Journal of Clinical Oncology 34, no. 11 (April 2016) 1256-1269.
10 Hoster E, Klapper W et al. Confirmation of the Mantle-Cell Lymphoma International Prognostic Index in Randomized Trials of the European Mantle-Cell Lymphoma Network. Journal of Clinical Oncology 2014;32:1338-1346.
11 Dreyling M, Ferrero S. The role of targeted treatment in mantle cell lymphoma: is transplant dead or alive? Haematologica 2016 Volume 101(2):104-114
12 Zhou Y, Wang H, Fang W, et al. Incidence trends of mantle cell lymphoma in the United States between 1992 and 2004. Cancer. 2008;113(4):791-798.
13 Teras LR, DeSantis CE, Cerhan JR, et al. 2016 US lymphoid malignancy statistics by World Health Organization subtypes. CA Cancer J Clin. 2016;66:443-459.

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)

関連情報へのリンク »

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

【企業の皆様へ】企業情報を掲載・登録するには?

御社の企業情報・プレスリリース・イベント情報・製品情報などを登録するには、企業情報センターサービスへのお申し込みをいただく必要がございます。詳しくは以下のページをご覧ください。