■2018年1月の概況
2018年1月の転職求人倍率は、前月比₋0.52ポイントの2.35倍となりました。求人数は前月比100.3%、前年同月比113.7%となり、調査開始(2008年1月)以来の最高値を4カ月連続で更新しました。転職希望者数は前月比122.5%、前年同月比114.0%でした。
業種別にみると、求人数が増加したのは9業種のうち「IT・通信」「小売・外食」「サービス」の3業種となりました。特に伸びたのは、「サービス」(前月比102.4%)、「小売・外食」(前月比100.8%)でした。職種別で求人数が増加したのは、11職種のうち「営業系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「専門職」の4職種となりました。特に伸びたのは、「営業系」(前月比103.2%)、「技術系(IT・通信)」(前月比101.6%)でした。
■解説 ~4月入社に向けた、転職希望者の活動が本格化。2月以降も求人数は高水準を維持する見込み~
1月は、4月までに転職先を決めようと活動を始める人が多い時期であるため、転職希望者数は大幅に増加しました。採用充足などで終了となる求人が増える中、新規求人も引き続き多いため、求人数は前月同様高水準を維持しています。しかし、転職希望者数の増加幅が、求人数の増加幅を上回ったため、求人倍率は降下しました。
2月以降も、求人数、転職希望者数は多い状態が続く見込みです。現在の転職市場においては、業種、職種ごとに求人倍率に差が開くようになっているという特徴があります。特に、AIやIoT、Web、IT・通信に関連する業種、専門職や技術系の職種で求人倍率が上がっており、新しい技術やスキルを持つ人のニーズが高まっている状況です。一方で、こうした業種や職種の中には、求人倍率が高いために未経験者も歓迎している求人があります。異なる業種や職種への転職を希望する方は、求人倍率を見ながら採用の傾向を捉えることが重要なポイントとなるでしょう。(DODA編集長 大浦 征也)
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※調査は2008年より行っております。過去のデータをご覧になりたい場合は、広報部までお問い合わせください。
■解説者プロフィール DODA編集長 大浦 征也(おおうら せいや)
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2002年、株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)入社。人材紹介事業に従事。法人営業として企業の採用支援、人事コンサルティング等を経験した後、キャリアアドバイザーに。転職希望者のキャリアカウンセリングやサポートに長年携わる。担当領域は多岐にわたり、これまでに支援した転職希望者は10,000人を超える。
その後、キャリアアドバイザーの総責任者、法人営業部隊も含めた地域拠点の総責任者などを経て、2017年より現職。社外にてJHR(一般社団法人人材サービス産業協議会)キャリアチェンジプロジェクト、ワーキンググループメンバーにも名を連ねる。
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パーソルキャリア株式会社は、パーソルグループの「リクルーティングセグメント」中核会社として、転職サービス「DODA」やアルバイト求人情報サービス「an」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しています。2017年7月より、株式会社インテリジェンスからパーソルキャリア株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、労働・雇用の課題の解決を目指します。
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パーソルは、2016年7月に誕生した新たなブランドです。ブランド名の由来は、「人は仕事を通じて成長し(PERSON)、社会の課題を解決していく(SOLUTION)」。働く人の成長を支援し、輝く未来を目指したいという想いが込められています。
パーソルグループは、人材派遣サービスの「テンプスタッフ」、転職サービス「DODA」やアルバイト求人情報サービス「an」をはじめとし、ITアウトソーシング、設計開発にいたるまで、国内外の幅広い企業群で構成されています。グループのビジョンである「人と組織の成長創造インフラへ」を実現するために、労働・雇用の課題の解決に総合的に取り組んでいます。
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