ALSなど寝たきりの患者らが操作、「分身ロボット」で接客するカフェが、「イヴの時間」とコラボしクラウドファンディングを開始

株式会社オリィ研究所

From: PR TIMES

2018-10-04 12:40

難病など様々な外出困難者が「分身ロボット」を操作しての社会参加を目指す実験カフェ、SFアニメ「イヴの時間」とコラボ決定!クラウドファンディングで支援を募集

分身ロボット「OriHime」の開発、提供を手掛ける株式会社オリィ研究所(本社 東京都三鷹市、代表取締役 吉藤健太朗)は、日本財団、一般社団法人分身ロボットコミュニケーション協会(ARCA)と、アニメ「イヴの時間」とコラボし、難病など様々な事情で外出困難な人が、ロボットを遠隔操作して働くカフェ「DAWN ver.β」を2018年11月26日~30日、12月3~7日の10日間限定で東京・赤坂の日本財団ビルにオープン。クラウドファンディングを開始した。




育児や介護、身体障害など会社に身体を運ぶ事が困難な方の社会参加を目的に、分身ロボットを用いたテレワークを研究・推進しているオリィ研究所(本社 東京都三鷹市、代表取締役吉藤健太朗)は、日本財団、一般社団法人分身ロボットコミュニケーション協会(ARCA)と共同で、重度の障害者や外出困難な人が接客を行う実験カフェ「DAWN ver.β」を、12月の障害者週間に合わせ東京・赤坂の日本財団ビルに、10日間限定でオープンする


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 オリィ研究所ではOriHimeを利用したテレワーカー向けサービスを展開しており、約60台を導入している東日本電信電話株式会社をはじめ、現在70社ほどの企業がOriHimeを導入し、とても簡単かつ"本当に出社しているように勤務できるテレワークツール"として利用が広まっている。

OriHimeは簡単なジェスチャーなどによりオフィスの仲間らとのコミュニケーションをとることはできたが、その一方で移動などはできず、現場を見ながら指示を出したり相談にのるなど”知識労働”ができる業種以外では業務内容に制限があった。そこで、オリィ研究所は今年夏、これまでのテレワークでは困難だった案内や接客、身体を動かしてのテレワークを可能にした全長約120cmの新型の分身ロボット「OriHime -D」を開発した。
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 また、オリィ研究所では普段からALS協会など難病支援団体と連携して眼球しか動かす事ができない患者を対象とした視線入力インタフェース「OriHime-eye」を開発しており、2017年から購入補助制度対象の意思伝達福祉機器として全国のALSをはじめとした神経難病患者らに提供している。
この技術により、今年夏には目しか動かせないALS(筋萎縮性側索硬化症)患者が視線入力だけで「OriHime-D」を操作し、近くの人に珈琲を運び、手渡す実験に成功した。

[動画: (リンク ») ]



動画:ALS患者が眼だけでOriHime-Dを遠隔操作し周囲の人に飲み物を配る実験中の様子。

 今回の実験カフェ「DAWN ver.β」では、2018年11月26日~30日、12月3~7日の10日間、分身ロボット「OriHime-D」を使い、10数名のリモートワーカーが3~5台のOriHime-Dに入れ替わりで操作し、接客する。「OriHime-D」にはカメラとマイクとスピーカーが内臓されており会話も可能で、難病などで発話が困難な従業員には接客時用の発話パネルを用意し、それを指や視線などで入力する事で合成音声での案内を行う予定。
当実験で得られたデータをもとに今後の課題や改善点を検証し、2020年、全国の寝たきりの人でも働ける常設店を目指していきたい考えだ。

「DAWN ver.β」の実験を行うにあたり、様々な大学、企業とのコラボレーションを募集したところ、既に国内大手を含む企業数社が協力を表明し、また今回初実験となるカフェ「DAWN ver.β」の内装には、アンドロイドと人間模様を描き2008年にインターネット公開、2010年には映画にもなったアニメ作品「イヴの時間」とコラボする事が決定した。

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イヴの時間: (リンク »)
「イヴの時間」は、2008年にネット上で公開され、300万視聴の大ヒットを記録し、第9回東京アニメアワードOVA部門優秀賞を受賞、10年経った今もファンが多くいるSF作品。
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「DAWN ver.β」では、SFアニメ作品と現実のロボット技術の融合により、遠隔で働く人、来店する客、また見学に訪れた人に、これまでになかった未来を感じさせるカフェを目指していく。
2020年には寝たきりの人達でも当たり前に社会に参加している未来を目指し、そのための仲間、支援者を募集しており、当プロジェクトのクラウドファンディングが2018年10月4日、makuakeにより開始した。


クラウドファンディングサイト:
(リンク »)

新たに作られた動画では、自身も難病で、オリィ研究所でOriHimeを操作して日々働いている村田望さんがOriHime-Dの姿で登場し、コンセプトを説明する。
支援のリターンとして、11月26日に行われるオープニング&トークショーに参加できる権利や、イヴの時間やオリジナルコラボグッズなどがある。また、カフェのテーブルは1日で24席しか用意しないため、当日訪れた際に入店できない事が考えられるが、枚数限定の予約チケットも提供する。



プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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