【ランスタッド・ワークインサイト:「将来働きたい地域」に関する調査】 【首都圏vs地方】女性のキャリア、地方では描きづらいことが明らかに

ランスタッド 2019年04月17日

From PR TIMES

『職業の選択肢』、『自己研鑽の機会』、『キャリアアップの機会』が課題か

ランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:猿谷哲)の「働く」と「働く人」の環境にフォーカスした研究機関であるランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)は、日本国内の労働者意識調査「ランスタッド・ワークインサイト」において「将来働きたい地域に関する調査」を実施しました。本リリースでは、全国で勤務する女性ビジネスパーソンの調査結果にフォーカスして発表いたします。




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1.女性にとって「女性が活躍できるのは首都圏」というイメージ!?
女性ビジネスパーソンの24.2%が首都圏のメリットとして「女性が活躍しやすい」をあげ、14.2%が地方のデメリットとして「女性が活躍しづらい」と回答。一方、男性ビジネスパーソンはそのようなメリット・デメリットは感じていないよう。

2.首都圏の「職業の選択肢の多さ」、「セミナーや講演会の多さ」、「キャリアアップ」が女性活躍のイメージに寄与か
首都圏のメリットとして、女性ビジネスパーソンからは「職業の選択肢の多さ」、「セミナーや講演会の多さ」、「キャリアアップ」が多数あがり、男性の回答と大きく差をつける結果。女性が活躍できないイメージの要因?

3.「デメリットが解消したら地方勤務」、首都圏の女性ビジネスパーソンの3割が前向き
「デメリットが解消された場合、将来的に地方で働きたいか」に、首都圏で勤務する女性ビジネスパーソンの30.0%が肯定。地方勤務の女性の21.2%から大きく乖離。


1.女性にとって「女性が活躍できるのは首都圏」というイメージ!?
首都圏と地方のメリットまたはデメリットを全国1800名のビジネスパーソンに尋ねたところ、首都圏では、交通の便や給与水準の高さ、がメリットとして挙がる一方、人の多さ、生活費の高さ、がデメリットとして挙げられました。また、地方では、通勤の負担の軽さ、自然環境、生活費の低さ、がメリットとして挙がり、デメリットとして給与水準の低さ、職業の選択肢の少なさ、通勤の不便さが挙げられました。

また、首都圏のデメリットとして「女性が活躍しづらい」が2.9%、地方のメリットとして「女性が活躍しやすい」が3.9%と、「特にない」を除いてそれぞれ最も低い値でした。このことから、「女性活躍=首都圏」というのが、日本のビジネスパーソンの共通の認識であることがうかがえます。

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さらに、女性活躍について性別で結果を見ると、女性ビジネスパーソンの24.2%が首都圏のメリットとして「女性が活躍しやすい」と回答したのに対し、男性は同8.6%と、15.6ポイントの差がありました。また、 女性の14.2%が地方のデメリットとして「女性が活躍しづらい」と回答し、男性は同4.4%で。こちらも10ポイントほど乖離する結果でした。

以上のことから、「女性活躍=首都圏」は、女性ビジネスパーソンが強く感じていることが明らかになりました。

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2.首都圏の「職業の選択肢の多さ」、「セミナーや講演会の多さ」、「キャリアアップ」が女性活躍のイメージに寄与か
女性活躍の要素として、どのようなことが言えるのでしょうか?

女性活躍のイメージがある首都圏の「メリット」と、女性が活躍しづらいイメージのある地方の「デメリット」の結果を性別に見ていくと、「就職時の職業の選択肢」、「自己研鑽の機会」で10ポイント以上の差があることが分かります(グラフ内黄色の枠)。また、首都圏では「キャリアアップのチャンスがある」、地方では「給与が低い」も、それぞれ男女で10ポイント以上の差がありました(水色の枠)。

男性ビジネスパーソンもそれぞれのメリット・デメリットを一定数感じてますが、女性との差が大きいこれらの項目が、地方が女性活躍しづらいイメージである理由と推測されます。

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しかし、実際には地方でも女性が活躍できる場はもちろんあります。地方でキャリアアップする女性はどのような点をメリット・デメリットと感じ、実際にはどのような働き方をしているのでしょうか。

高知県四万十町「株式会社四万十ドラマ」で働く中野千里さん
全国に先駆け1994年から地域商社としてスタートし、道の駅の運営、商品開発等のノウハウを全国に移転している株式会社四万十ドラマ。2006年から株式会社四万十ドラマで臨時職員として働き始めた中野さんは、2018年6月、同社で女性初の取締役に就任し、事業本部長として活躍されています。株式会社四万十ドラマは現在直営店「とわ」を構え、カフェ事業や商品開発等さらに勢いを増し、中野さんの活躍の場も広がっています。


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【キャリアの経緯】
結婚を機に、高知市内から旧十和村に転居し、2002年、高知はた農協十和支所の臨時職員として採用され、地域で採れた野菜等の食材や、それを使った惣菜等を販売する「十和の台所」で販売員として勤務し始める。
一度は長女出産のため退職するも、再雇用にて職場復帰し同業務を行う。
「十和の台所」の運営母体が株式会社四万十ドラマに移行したことがきっかけで同社の臨時職員として新規採用となり、同業務を継続。
次女出産のため、産休、育休を取得し、約半年後、同社が「道の駅四万十とおわ」の管理業務を受託したことを機に同施設の事務員として復帰。
2014年、同施設の店長に昇格、正規雇用形態へ変更。その後支配人、総支配人を経て、2017年駅長に就任。
2018年事業本部長として本社勤務を開始し、同年取締役事業本部長に就任。

【地方企業で働くメリット】
四万十ドラマの社風として、やる気があり、成果があれば、男女、年齢の隔たりなく実力主義でキャリアアップすることができます。中小企業ならではの風通しの良さは一番のメリットです。

【地方企業で働くデメリット】
女性が社会進出することが受け入れられづらい地域性ということ、さらに企業が急成長していく過程であったこともあり、「出る杭は打たれる」傾向のなか、悩むことも少なくなかったように思います。

【女性ならではの苦労】
サービス業ならではの苦労として、休日にこどもとの時間が持ちづらいことはありました。また、管理職になってからは、組織内の責任が大きくなるにつれ、子育てや家庭との両立が大変でした。

【苦労を乗り越えられたエピソード】
地方ならではかもしれませんが、我が家は4世帯同居の大所帯で、家族全員が仕事への理解があったことが仕事と家庭の両立を乗り越えられた一番の要因です。急なこどもの病気にも、義母や夫がフットワーク軽くサポートしてくれたことは、家族が近くにいる最大のメリットだと感謝しています。社内でも、学校行事等に出席できるよう、進んでシフトチェンジする等のサポートをいただくことができました。
また、四万十ドラマでは私が初の出産を迎える世代だったため、私の経験を活かして女性が働く上での福利厚生を整備するようアイデアを提案し、会社もその提案を受け入れてくださり、無償の社内保育制度が誕生しました。
共に働く女性ならではの苦労、苦悩を少しでも解消し、社員にとっても会社にとっても良い形で、新たな仕組みを次の世代へ繋ぐことができたことは、女性として母としての経験があったからこそだと思います。

3.「デメリットが解消したら地方勤務」、首都圏の女性ビジネスパーソンの3割が前向き
将来的に地方で勤務するつもりはない、と回答した首都圏勤務の女性ビジネスパーソンに対して、地方のデメリットが解消された場合、将来の地方勤務意向に変化があるかを聞いたところ、30.0%が前向きな回答を示す結果でした。

他方、将来的に首都圏で勤務するつもりがない、と回答した地方勤務の女性では、デメリットが解消しても首都圏での勤務に前向きな回答をしたのは21.2%に留まり、首都圏勤務女性のIターン・Uターンに前向きであることが分かりました。
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■ランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI) 所長  中山悟朗からのコメント

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本調査の首都圏と地方のメリットとデメリット結果で印象的なのは、デメリットがメリットにカバーされること、またはその逆もありえることです。例えば、地方では「首都圏より給与が低い」ことが1番のデメリットでしたが、「生活費が少ない」ことがメリットの上位に挙がりました。また、首都圏では「交通の便のよさ」はありますが、「通勤ラッシュ」や「通勤時間の長さ」がマイナス面として挙げられました。つまり、金銭面の豊かさでは首都圏も地方も変わらない、もしくは、ストレスがない分メンタル面では、首都圏よりも地方のほうが生活しやすいのかもしれません。

一方、地方では「職業の選択肢」、「自己研鑽の機会」が少なく、それが「給与の低さ」、「キャリア形成機会のなさ」ひいては、女性が活躍できないイメージを作り出していそうなことが分かりました。自治体や地方の企業が、これらの改善、または実態と異なるのであれば、イメージの払拭を図っていけば、地元に人材を引き止めると同時に、新しい人材を首都圏から流入させることも出来そうです。

インターネットの高速化、業務システムのクラウド化などにより、毎日定時にオフィスで働かなければいけない、という概念は大きく変わりつつあります。今ではホワイトカラー業務の多くが、パソコンとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも、そして世界中の誰とでも出来るようになってきています。「令和時代の新しい働き方」として、地方で世界規模で働く、という選択肢がもっと広がっていけば、首都圏の一極集中の緩和や地方創生に繋がっていくのではないでしょうか。

ランスタッド・ワークインサイト(Randstad Work Insight)について
ランスタッド・ワークインサイトは、2017年6月のランスタッド・リサーチインスティテュート(RRI)の設立に伴いスタートしました。国内の労働者を対象に年4回実施され、日本国内の景況感に関する定点調査と、時期やトレンドに合わせたトピックに関する調査を通して、労働市場が抱える問題の提起や、回答から導き出される糸口を独自の洞察を交えて発表します。

【「将来働きたい地域」に関する調査 概要】
調査対象 : 20歳から69歳までの従業員数10名以上の一般企業に勤務する方(正社員・契約社員)および公務員・団体職員
調査エリア: 日本全国
サンプル数: 1,800名
調査期間 : 2019年2月15日(金)~2019年2月19日(火)
調査方法 : インターネットによるWebアンケート形式

※各データの詳細及び調査報告書をご希望の方は、下記の広報担当までお問い合わせください。

〇ランスタッド株式会社 会社概要
[社名]  ランスタッド株式会社
[設立]  1980年8月
[代表]  代表取締役会長兼CEOカイエタン・スローニナ、代表取締役社長兼COO 猿谷哲
[所在地]  東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート21F
[拠 点 数]  93拠点(内インハウス拠点数31)
[TEL]  03-5275-1871(代)
[資本金]  1億円
[事業内容]  人材派遣サービス/紹介予定派遣サービス/人材紹介サービス/就職支援サービス/アウトソーシング
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