2019 年(第 28 回)ブループラネット賞を発表

公益財団法人旭硝子財団 2019年07月11日

From PR TIMES

地球環境国際賞

公益財団法人旭硝子財団(理事長 石村和彦、所在地 東京都千代田区)は、今年で28回目を迎える、ブループラネット賞(地球環境国際賞)の2019年の受賞者を決定いたしました。
本賞は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年(平成4年)に設立され、地球環境問題の解決に関して社会科学、自然科学/技術、応用の面で著しい貢献をされた個人、または組織に対して、その業績を称える国際的な賞です。本年度の受賞者は以下のお二人に決定いたしました。



公益財団法人旭硝子財団(理事長 石村和彦、所在地 東京都千代田区)は、今年で28回目を迎える、ブループラネット賞(地球環境国際賞)の2019年の受賞者を決定いたしました。
本賞は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年(平成4年)に設立され、地球環境問題の解決に関して社会科学、自然科学/技術、応用の面で著しい貢献をされた個人、または組織に対して、その業績を称える国際的な賞です。本年度の受賞者は以下のお二人に決定いたしました。

1)エリック・ランバン教授(ベルギー)1962年9月23日生まれ
ベルギー ルーヴァン・カトリック大学教授、スタンフォード大学教授・学部長
[画像1: (リンク ») ]

世界的規模での土地利用の変化、その生態系への影響や土地利用政策の有効性を衛星リモートセンシング技術と独自の時系列解析手法を用いて、土地利用の変化が地球の自然システムへ悪影響を及ぼしていることを早くから指摘した。更に、社会経済データと結び付けて経済活動との関係も明らかにした。これは公共機関や民間企業における森林保護のための土地利用方針に大きな影響を与え、森林認証制度の活用やグリーン購入/調達の推進へ科学的根拠を提供した。グローバル規模での経済活動の持続可能性を改善するため、人々の行動と土地利用の統治管理の促進に大きく貢献した。

2)ジャレド・ダイアモンド教授(米国)1937年9月10日生まれ
カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学部教授、歴史家、作家
[画像2: (リンク ») ]

代表的な著作である、『銃・病原菌・鉄』、『文明崩壊』、『昨日までの世界』の三部作を通じて提示された論考は、並外れた知的探求の結果生み出された文明論、組織論、社会論を包含し、非常に広範な視野から今日の環境問題の根源を深く洞察し、人類文明史における環境問題の意義を独自の視点から解き明かした。『文明崩壊』では、地球環境問題の主要な論点として12項目を列挙している。環境問題は人類の歴史の基礎であるとして、国や世代を超えて人々の現代文明への意識に働きかけ、人々の価値観を目指すべき次の文明のあり方へと意識を向けさせた功績は高く評価される。

●毎年原則として2件を選定し、受賞業績1件に対して、賞状、トロフィーおよび副賞5千万円が贈られます。
●表彰式典は 12月11日(水)にパレスホテル東京(東京都千代田区)で挙行され、12月12日(木)に東京大学で、12月14日(土)に京都大学で受賞者による記念講演会が開催されます。

<受賞の辞>
エリック・ランバン教授
この権威ある賞を頂き、非常に光栄です。世界中の土地利用の変化に対する理解向上、ならびに持続可能な土地利用を推進する政策の策定・評価改善に努めるうえで、この受賞は一層の励みになります。
同じ研究分野の先輩の方々には大変お世話になりました。私はその方々を手本として精進できました。
また、これまでに私の研究チームに加わった、数多くの有能な若者たちと仕事をする幸運にも恵まれました。この賞は、それら全員の努力を称えるものであります。
土地利用は急速に変化しています。気候変動の軽減、生物多様性損失の修復、生態系サービスの維持、と同時に食料の安全を確保し、そして住む場所への愛着によって地域社会が栄えて行くように、私たちは土地管理を賢明に実践する必要があります。

ジャレド・ダイアモンド教授
“Out of the blue” (訳注:青天の霹靂)という英語表現は「全く予想外」「青空から落ちる」という意味があります。事実、2019年ブループラネット賞受賞を告げる電話はまさに私にとって“out of the blue”であり、本受賞は二重の“blue”です。
でも、ある意味では、同賞は決して“out of the blue”に訪れたわけではありません。それは私が60年間続けてきた研究、そして歴史、地理、環境の重要さを幼少時にして私に植えつけた生活体験を反映するものだからです。ニューギニアで私が行っている鳥類とヒトの研究は私自身にとって、地球を知るうえでの窓口となっています。これまでに私は約6ヵ国で生活し、地理的な違いが各国の友人の生活を多様に形成する様を目の当たりにしてきました。
日本の姻族を通じて、私は日本と特別なつながりを持っています。妻マリーと私は何度も日本を訪れ、親戚たちの目を通して、また日本の環境がどのようにこの国を形成したかを学びながら、日本への理解を深めてきました。
これらの全ての理由から、私はブループラネット賞の受賞を嬉しく思っています。この賞は、私が人生から学んだもの、また自分が他者に伝え、自らの人生に還元しようと試みてきたものの象徴であります。

<本年度(第 28 回)の選考経過>
国内500名、海外788名のノミネーターから150件の受賞候補者が推薦されました。候補者の分野は、多い順に生態系29件、環境経済・政策が26件、気候、地球科学が20件などでした。
候補者は33ヶ国にまたがっており、途上国からの候補者は23件あり、全体の15%に相当します。選考委員会による数次の審査をもとに顕彰委員会に諮った後、理事会で、1件はエリック・ランバン教授が、もう1件はジャレド・ダイアモンド教授が受賞者として正式に決定されました。

<ブループラネット賞について>
人類が解決を求められているグローバルな諸問題の中で、最も重要な課題の一つが地球環境の保全です。地球温暖化、酸性雨、オゾン層の破壊、熱帯雨林の減少、河川・海洋汚染などの地球環境の悪化は、いずれも私達人間の経済活動や生活が大自然に影響を及ぼした結果です。
旭硝子財団は、地球環境の修復を願い、地球サミットが開催された1992年(平成4年)に、地球環境問題の解決に向けて著しい貢献をした個人または組織に対して、その業績を称える地球環境国際賞「ブループラネット賞」を創設いたしました。
賞の名称 ブループラネットは人類として初めて宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士ガガーリン氏の言葉「地球は青かった」にちなんで名付けました。この青い地球が未来にわたり、人類の共有財産として存在しつづけるように、との祈りがこめられています。

<歴代受賞者>

[画像3: (リンク ») ]


<賞状とトロフィー>

[画像4: (リンク ») ]

[画像5: (リンク ») ]


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