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アストラゼネカのタグリッソ、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんで全生存期間中央値が3年以上を達成した唯一の一次治療薬

アストラゼネカ株式会社

From: PR TIMES

2019-10-04 15:45

FLAURA試験、3年経過時点で一次治療継続はタグリッソ投与群は28%、ゲフィチニブまたはエルロチニブ投与群では9% 。タグリッソは中枢神経系疾患の病勢進行または死亡リスクを52%減少



本資料はアストラゼネカ英国本社が2019年9月30日に発信したプレスリリースを日本語に翻訳し、みなさまのご参考に提供するものです。本資料の正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します。

アストラゼネカ(本社:英国ケンブリッジ、最高経営責任者(CEO):パスカル・ソリオ[Pascal Soriot]、以下、アストラゼネカ)は、2019年9月28日、第III相国際共同FLAURA試験における全生存期間(OS)の最終解析結果を発表しました。本試験は局所進行あるいは転移性EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の患者さんを対象とした、一次治療薬としてタグリッソ(オシメルチニブ)を投与した臨床試験です。

本試験において、タグリッソは従来の標準治療(SoC)であるゲフィチニブまたはエルロチニブとの比較で主要な副次評価項目であるOSの統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善を示しました(ハザード比 0.799 [95% 信頼区間、0.641-0.997]、p値=0.0462)。

また、タグリッソ投与群ではOS中央値が38.6カ月を示したのに対し、対照群では31.8カ月でした。また、3年経過した時点で、タグリッソ投与群では28%の患者さんが一次治療を継続していましたが、対照群では9%でした。さらにタグリッソ投与群では、中枢神経系疾患(CNS)の病勢進行リスクが52%減少し、CNS転移のある患者さんの病勢進行または死亡に至るまでの期間において、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある延長を示しました。(ハザード比 0.48 [95% 信頼区間、0.26-0.86]、p値=0.014) (1)。

本試験の結果は、スペイン・バルセロナで開催された2019年欧州臨床腫瘍学会(ESMO)のプレジデンシャルシンポジウムで発表されました(概要 #LBA5_PR)。

アストラゼネカのオンコロジー研究開発エグゼクティブバイスプレジデントであるJosé Baselgaは次のように述べています。「タグリッソは3年以上の全生存期間中央値を示し、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん治療の新たなベンチマークを達成しました。これほど長い全生存期間のベネフィットが示されたことは、他のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の第III相試験にはありません。今回発表された素晴らしい結果は、タグリッソによる一次治療の有効性を再確認させるとともに、一次標準治療薬としての位置付けをさらに支持するものです」。

米国アトランタ州、エモリ―大学ウィンシップがん研究所教授であり、FLAURA試験の治験責任医師である Suresh S. Ramalingam氏は次のように述べています。「FLAURA試験の結果から、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者さんに対する一次治療薬としてのオシメルチニブを支持するさらなるエビデンスが確認されました。一次治療薬としてオシメルチニブを投与された患者さんのうち28%が、3年経過時点においても一次治療を継続できているという事実は、対照群では9%であったことを鑑みると非常に素晴らしい結果です」。
[画像: (リンク ») ]

タグリッソの安全性および忍容性は、これまでに行われた試験の安全性プロファイルと同様であり、タグリッソの忍容性は概ね良好でグレード3以上の有害事象(AE)を発現した患者さんの割合はタグリッソ投与群で42%だったのに対し、対照群では47%でした。なお、タグリッソ投与群に発現した主な有害事象は下痢(60%)、発疹(59%)、爪の障害 (39%)、皮膚の乾燥(38%)、口内炎(29%)、倦怠感(21%)、食欲減退(20%)でした。 タグリッソ投与群の治療期間は対照群の約2倍でしたが、グレード3以上の有害事象の発現割合はタグリッソ投与群で42%、対照群で47%)、および有害事象により治療を中断した割合はタグリッソ投与群で15%、対照群で18%でした。

FLAURA試験は2017年7月に主要評価項目を達成 ( (リンク ») )しています。この際に、統計学的に有意かつ臨床的に意義のあるPFSの改善を示しており、病勢進行または死亡に至るまでの期間を延長しました。

なお、タグリッソは現在、米国、日本、EUを含む78カ国で転移性EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんの一次治療薬として承認されています。

以上

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肺がんについて
肺がんは、男女共にがんによる死因の第1位であり、すべてのがんによる死亡の約5分の1を占めています。さらには、肺がんによる死亡者数は、乳がん、前立腺がんおよび大腸がんによる死亡者合計を上回ります (2)。肺がんは非小細胞肺がん(NSCLC)と小細胞肺がん(SCLC)に大きく分けられ、肺がん患者さんの80-85%がNSCLCと診断されます (3)。欧米ではおよそ10-15%、アジアでは30-40%のNSCLC患者さんがEGFR遺伝子変異を有しています (4-6)。これらの患者さんはとくに、がん細胞の成長を促す細胞シグナル伝達経路をブロックするEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(TKI)治療への感受性が高くなります。およそ25%のEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん患者さんは診断時に脳転移を有しており、診断から2年以内にはその割合が40%まで増加します (7)。そして、生存期間の中央値は脳転移によって8カ月未満にまで下がってしまうことがあります (8)。

タグリッソについて
タグリッソ(オシメルチニブ)は第3世代不可逆的EGFR阻害剤であり、EGFR感受性変異およびEGFR T790M耐性変異の両方を阻害し、中枢神経系転移に対する臨床活性を発揮するよう設計されています。タグリッソ40mg錠および80mg錠の1日1回経口投与は、EGFR遺伝子変異陽性進行NSCLCの1次治療として米国、日本、中国およびEUを含む75か国以上で承認されており、EGFR T790M変異陽性進行NSCLCの2次治療として米国、EU、日本、中国、EUを含む85カ国以上で承認されています。また、タグリッソは術後補助療法(ADAURA試験)、切除不能な局所進行(LAURA試験)、転移がんにおける化学療法との併用療法(FLAURA2試験)、ならびにEGFRチロシンキナーゼ阻害剤への耐性に取り組むため他の新薬候補との併用療法(SAVANNAH試験、ORCHARD試験)においても検討が進んでいます。

FLAURA試験について
FLAURA試験は、前治療歴のない局所進行あるいは転移性EGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者さんを対象とし、タグリッソ80mg1日1回経口投与の有効性および安全性を標準治療であるEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(エルロチニブ[150mg1日1回経口投与]あるいはゲフィチニブ[250mg1日1回経口投与])と比較検討した試験です。本試験は、二重盲検無作為化試験であり、29カ国の556例の患者さんを対象としています。

肺がん領域におけるアストラゼネカについて
アストラゼネカは、さまざまな病期おける異なる組織型の肺がん、治療法、作用機序に対して、承認済みおよび後期臨床開発段階の新薬候補を含め、包括的なポートフォリオを有しています。欧米では10-15%、アジアでは30-40%のNSCLC患者さんがEGFR遺伝子変異を有しており、既承認薬イレッサおよびタグリッソの提供や、現在進行中の第III相試験である、ADAURA、LAURA、FLAURA2および第II相併用投与試験であるSAVANNAH、ORCHARDによって得られる新たなエビデンスを通じて、遺伝子変異を持つ患者さんのアンメットニーズに応えることを目指しています (4-6)。

また、当社の広範ながん免疫療法の後期開発プログラムは、すべての肺がん患者さんの4分の3にあたる既知の遺伝子変異を持たない患者さんを対象にしています (9)。
なかでもPDL1抗体であるイミフィンジ(デュルバルマブ)では、単体療法およびトレメィムマブと、または化学療法との併用で、進行がんを対象とした試験(第III相POSEIDON試験、PEARL試験、CASPIAN試験)、および治癒の可能性のある初期段階の患者さんを対象とした試験(第III相AEGEAN試験、PACIFIC-2試験、ADRIATIC試験、 ADJUVANT BR.31試験、PACIFIC-4試験、PACIFIC-5試験)が行われています。

アストラゼネカにおけるオンコロジー領域について
アストラゼネカはオンコロジー領域において歴史的に深い経験を有しており、急速に拡大しつつある患者さんの人生と当社の将来を変革する可能性のある新薬ポートフォリオを保持しています。2014年から2020年までの期間に発売を予定する少なくとも6つの新薬、および低分子・バイオ医薬品の広範な開発パイプラインを有する当社は、肺がん、卵巣がん、乳がんおよび血液がんに焦点を当てたオンコロジーをアストラゼネカの4つの成長基盤のひとつとして進展させることに注力しています。中核となる成長基盤に加え、当社は、Acerta Pharma社を介した血液学領域への投資に象徴されるような、戦略を加速する革新的な提携および投資についても積極的に追求していきます。

アストラゼネカは、がん免疫治療、腫瘍ドライバー遺伝子と耐性、DNA損傷修復および抗体薬物複合体の4つの科学的基盤を強化し、個別化医療を推し進める併用療法の開発に挑戦し続けることでがん治療のパラダイムを再定義し、将来的にはがんによる死亡をなくすことをビジョンに掲げています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については (リンク ») または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。

References
1. Vansteenkiste J, et al. CNS Response to Osimertinib vs Standard of Care (SoC) EGFR-TKI as First-line Therapy in Patients (pts) with EGFR-TKI Sensitising Mutation (EGFRm)-positive Advanced Non-Small Cell Lung Cancer (NSCLC): Data from the FLAURA Study. Annals of Oncology. 2017:28(10);189 [Accessed September 2019].
2. World Health Organization. International Agency for Research on Cancer. Globocan Worldwide Fact Sheet 2018. Available at (リンク ») [Accessed September 2019].
3. LUNGevity Foundation. Types of Lung Cancer. Available at (リンク ») [Accessed September 2019].
4. Szumera-Ciećkiewicz A, et al. EGFR Mutation Testing on Cytological and Histological Samples in Non-Small Cell Lung Cancer: a Polish, Single Institution Study and Systematic Review of European Incidence. Int J Clin Exp Pathol. 2013:6;2800-12 [Accessed September 2019].
5. Keedy VL, et al. American Society of Clinical Oncology Provisional Clinical Opinion: Epidermal Growth Factor Receptor (EGFR) Mutation Testing for Patients with Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer Considering First-Line EGFR Tyrosine Kinase Inhibitor Therapy. J Clin Oncol. 2011:29;2121-27 [Accessed September 2019].
6. Ellison G, et al. EGFR Mutation Testing in Lung Cancer: a Review of Available Methods and Their Use for Analysis of Tumour Tissue and Cytology Samples. J Clin Pathol. 2013:66;79-89 [Accessed September 2019].
7. Rangachari, et al. Brain Metastases in Patients with EGFR-Mutated or ALK-Rearranged Non-Small-Cell Lung Cancers. Lung Cancer. 2015;88,108–111 [Accessed September 2019].
8. Ali A, et al. Survival of Patients with Non-small-cell Lung Cancer After a Diagnosis of Brain Metastases. Curr Oncol. 2013;20(4):e300-e306 [Accessed September 2019].
9. Pakkala, S, et al. Personalized therapy for lung cancer: striking a moving target. JCI Insight. 2018;3(15):e120858.

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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