文化芸術20団体と共にスマホアプリ「おもてなしガイド」を活用した新しい旅行スタイルを開始 文化庁「文化芸術収益力強化事業」の採択事業として実施

ヤマハ株式会社

From: PR TIMES

2021-02-03 14:17

“現地の音声ガイド”や“自宅からのリモートツアー”がスマホで楽しめる

ヤマハ株式会社(以下、当社)は、このたび文化庁の令和2年度戦略的芸術文化創造事業「文化芸術収益力強化事業」として、「鑑賞型から参加型へのシフト及び海外市場の開拓を通じた新たなビジネスモデルの確立(以下、本事業)」を受託し、国内20の文化芸術団体と共に、2月1日から2月28日を対象期間に実証事業を行います。



文化芸術団体や活動拠点である劇場・音楽堂、博物館など(以下、文化芸術団体等)においては、昨今の新型コロナウィルスの感染拡大により入場料収益が十分に得られず、経営状況の悪化、ひいては日本の文化芸術振興の衰退が懸念されています。日本の文化芸術団体等の収益確保・強化のためには、With/Afterコロナを見据えた持続可能なビジネスモデルの構築・普及が必要です。そのため、本事業では、多言語対応型・参加型の新たな文化芸術鑑賞形態を通じ、事業成果のモデル化・水平展開を目指します。

本事業の推進にあたっては、一般社団法人音響通信協会が提供する「おもてなしガイド powered by SoundUD」(以下、「おもてなしガイド」)アプリを中心に、当社が開発した多言語字幕・リモート応援システムなどの「SoundUD」ソリューション、そして株式会社アクティビティジャパン、株式会社ドワンゴを中心とした映像制作、配信システムなどを活用します。具体的には、With/Afterコロナを見据えたアプリ型の「音声ガイド・解説ガイド」や、リモートでも楽しく安全に観光を楽しむことができる「動画ツアー・リモートツアー」コンテンツを開発し、全国各地の文化芸術施設で実験的に展開します。文化芸術団体等の収益確保・強化に向けたビジネスモデル検討などについては、当社およびデロイトトーマツコンサルティング合同会社にて支援します。

本事業に参加する文化芸術団体等は、当社およびデロイトトーマツコンサルティングが令和2年11月2日から11月13日にかけて行った公募によって確定しました。本事業の内容および参加芸術団体についての詳細は、本事業特設サイト( (リンク ») )をご覧ください。
[画像1: (リンク ») ]


当社は現在、330を超える企業・団体とともに「SoundUD(Sound Universal Design)」の普及推進に取り組んでおり、今後も引き続きインバウンド・バリアフリーサービスの推進と、ニューノーマル社会で必要とされる様々な音のユニバーサルデザイン化に関するソリューション構築に取り組んでまいります。


<本事業の概要>
1.現地でもアプリで活用できる「音声ガイド・解説ガイド」
従来、博物館や美術館の音声ガイドや、伝統芸能の解説ガイドの利用には、専用機器を借りる必要がありました。しかし、令和2年5月25日に発行された日本博物館協会による「博物館における新型コロナウィルス感染拡大予防ガイドライン」においては、高頻度接触部位として音声ガイドが挙げられています。

こうした状況を受け、今回、スマートフォンアプリ「おもてなしガイド」の音声ガイド機能を拡充することによって、「専用機器やイヤホンの貸し借り・共有による接触機会を減らすことで感染リスクを低減」したり、「案内員による口頭解説の代わりに、あらかじめ収録した解説音声をそれぞれのスマートフォンで楽しんでもらうことで密を回避」するなどの効果を期待した改良を行います。

また、入場料収入が減少している文化施設が新たな収益源をつくることも重要視されています。そこで本事業の実施にあたり、「おもてなしガイド」アプリに、来館者から利用料を徴収することで音声ガイドを利用できる機能を新たに追加します。クレジットカードを持たない学生や高齢者など、アプリ内課金を利用できないユーザーにも配慮するため、博物館の受付やミュージアムショップなどで販売できるプリペイドカード方式も採用しました。カードの表面には、各施設を象徴する特別な写真がプリントされており、音声ガイド機能の利用後も、コレクターズカードとして思い出を手元に残すことも可能です。

ひとつのアプリで様々な文化施設の音声ガイド・解説ガイドを利用できることから、ユーザーは施設ごとにアプリをダウンロードする手間を省くことができます。導入施設側からしても、専用機器を必要としないことから、専用業者でなくとも導入できるハードルの低さも特長です。また、多言語での解説も容易に提供できることから、アフターコロナの新たな音声ガイド・解説ガイドとしても期待できます。

「おもてなしガイド」の「音声ガイド・解説ガイド」機能(利用イメージ)

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プリペイドカードのイメージおよび実証参加予定施設

[画像3: (リンク ») ]


2.ご自宅から参加できる「動画ツアー・リモートツアー」
新型コロナウィルスの影響で不要不急の外出自粛が必要とされる中、旅行人口の回復は依然として大きな課題となっています。2021年1月8日には、2回目の緊急事態宣言が発令され、対象地域では、緊急事態措置として美術館・博物館などの文化施設も営業時間を20時までとし、人数上限を5000人以下かつ収容率50%以内とするよう協力が求められています。

こうした状況を受け、外出せず、自宅にいたまま観光を楽しみたいというニーズに応えるべく、アクティビティジャパンやドワンゴなどの配信プラットフォームと「おもてなしガイド」が連携することで、動画で観光が楽しめる「動画ツアー」や、リアルタイムで観光地の魅力を体験できる「リモートツアー」を開始します。「リモートツアー」では、当社のリモート応援システム「Remote Cheerer powered by SoundUD」の機能が組み込まれており、ユーザー参加型のインタラクティブな体験が楽しめるほか、いずれのサービスも海外にいながら日本の魅力的な観光施設や観光地を多言語で楽しむことができます。

消費スタイルの変化に伴い、オンラインサービスの需要は拡大している中、With/Afterコロナ時代においても、「自宅にいながら旅行を楽しみたい」「行く前に現地のことを知っておきたい」「昔訪れた観光地の現在をみてみたい」など、海外を中心に新たな需要を創出することで、旅行業界の発展に寄与していきたいと考えています。

「動画ツアー・リモートツアー」の利用イメージ

[画像4: (リンク ») ]


「動画ツアー・リモートツアー」実施予定施設
・施設ツアー
博物館明治村/京都府植物園/国立歴史民俗博物館/丸玉屋/伊勢忍者キングダム/東映太秦映画村/劇団わらび座/萬狂言/金春流満井会/金剛会/WAGAKU/伊賀流忍者博物館/彦根城博物館/ちひろ美術館(東京・安曇野)/鳥羽水族館

・エリアツアー
(ガイド:奥山佳恵、中村仁美、宮崎湧、笹森裕貴、小南光司、平賀勇成、大崎捺希、とまん、高橋祐理、加藤将)
鎌倉/横浜/江ノ島/横須賀/川越/長瀞/渋谷/浅草/東京駅/葛飾柴又/千葉/京都
※各文化芸術団体で実施内容は異なります。詳しくは、特設サイトをご覧ください。


<「おもてなしガイド powered by SoundUD」について>
言語や聴力の壁を超えて、誰もが音声情報の内容を理解できるようにサポートするiOS、Android向けアプリケーションです(提供:一般社団法人音響通信協会)。一般の翻訳機では対応できない、街中のアナウンスやガイダンスなどの音声を翻訳し、多言語の音声や文字にして利用者に届けることができます。人力による翻訳に加え、自動翻訳技術を活用することで、日本語のわからない外国人や音を聞き取りづらい高齢者、聴覚障がい者に効果的に情報を伝達できます。多くの自治体、空港、交通機関、商業施設、観光施設、放送局などで導入が進められ、共にサービスの普及に取り組んでいます。また、With/Afterコロナ時代の新たな観光スタイルをサポートするために、専用の音声ガイド機器を借りることなく、ユーザー自身のスマートフォンで音声ガイドを使える機能や、ご自宅などからリモートで旅行を楽しめる機能なども追加されました。アプリの中核技術には「SoundUD」のテクノロジーが利用されています。
(リンク »)


<「SoundUD」について>
ヤマハが開発し提唱する「SoundUD」(Sound Universal Design)は、音のある空間とICT機器をつなぐプラットフォームおよびテクノロジーです。一般的なスピーカーを利用して音響通信が行える技術で、Bluetooth(R)やGPSなどとも連動できる「SoundUDトリガー」を用いることで音のICT化を実現できます。これにより、インターネットを介することなく、音声を起点にしてスマートフォンなどのICT機器に情報を表示することを可能にします。
(リンク »)


ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
(リンク »)


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