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若手エンジニアの育成と輩出を目的とするサイボウズ・ラボユースが創立10周年

サイボウズ株式会社

From: PR TIMES

2021-03-31 14:17

教育用OSのxv6に関する研究など、これまでで最多となる第10期生15名の研究成果を発表

サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は、サイボウズグループの研究開発部門であるサイボウズ・ラボが運営する若手エンジニア育成プログラム「サイボウズ・ラボユース」が創立10周年を迎えたことを発表いたします。



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■設立の背景
「サイボウズ・ラボユース」は、世界に通用する日本の若手エンジニアの発掘と育成を目指すことを目的とし、学生の若手クリエイターに研究開発の機会を提供する場として、2011年3月31日に設立されました。同プログラムでは、日本全国より応募のあった高校生、大学生、大学院生、バグハンターの中から対象者を選抜し、サイボウズ・ラボの社員が直接、開発を指導し、それぞれの研究テーマへの取り組みを支援します。研究成果の権利は学生に所属し、サイボウズ・ラボユースは純粋に、サイボウズの技術者サポートのもと、社会に優秀な若手エンジニアを輩出することをその目的としています。

■サイボウズ・ラボユースの特徴
サイボウズでは、社員一人ひとりの「やりたいこと」「できること」「やるべきこと」の3つを「モチベーション3点セット」と呼び、それぞれの成長を支援しています。サイボウズ・ラボユースでもその理念のもと、学生の自主的なモチベーションを大切にしています。そのため、研究内容についても学生自身が自由にそのテーマを選択することが可能です。また、サイボウズ・ラボユースは、通常の奨学金制度とは異なり、研究成果の権利を学生自身のものとし、卒業後の進路等についての規定も定めていません。卒業生は、当社に縛られることなく、自由に卒業後の進路を選択することが可能です。
学生の研究開発に際しては、サイボウズ・ラボの各エンジニアがそれぞれメンターとしてバックアップし、全面的にその研究を支援します。

■これまでの研究生とその進路
サイボウズ・ラボユースはこれまでに、秋田大学理工学部で助教を務め、著作として『正規表現技術入門』(技術評論社)を発表する新屋良磨(しんやりょうま)氏、東京工業大学学術国際情報センターで助教を務める石井将大(いしいまさひろ)氏、経済産業省の未踏スーパークリエータに認定された城倉弘樹(しろくらひろき)氏・橋本論(はしもとろん)氏・怒田晟也(ぬたせいや)氏をはじめ、WebKitの開発に関わる鈴木勇介(すずきゆうすけ)氏、Googleで活躍するhikalium氏、さらに現在サイボウズ・ラボ社員でもあり『ゼロからのOS自作入門』(マイナビ出版)を執筆した内田公太(うちだこうた)など、官民に渡り多様な人材を輩出しています。

10周年に際し、卒業生の方々からも以下のコメントをいただいています。

新屋良磨氏(秋田大学理工学部 助教)
「サイボウズ・ラボユース制度誕生から10周年と聞いて感慨深いものがあります。私は修士一年の頃、ラボユース第1期生として「正規表現JITエンジンの実装」というプロジェクトに取り組んでいました。東工大のある大岡山と当時サイボウズ・ラボのオフィスがあった飯田橋を南北線で往復していたあの頃から10年経ったことになりますが、今でもラボユースの記憶は色濃く残っており、その後の自分の進路にも大きな影響を与えてくれました。当時はプログラムの高速化にハマっていて、プロジェクトを始めた段階では修士号を取ったあとはプログラマになるつもりでいました。チューターの光成さんは高速化の達人で、ラボユースを過ごした1年間にプログラム高速化のいろはを叩き込んでいただき、そのおかげもあって最終的には高速化の成果・技法を学術論文にまとめることができました。プログラム高速化について引っ張られるように理解と実装力が高まった1年でしたが、その一方で高速化に対して自分の中で「やりきった感」を感じました(もちろんまだまだ高速化の余地はあるのでしょうが)。また、ラボユース同期生の鈴木さんとはラボから帰る方向がたまたま同じで、南北線の中でプログラミングの議論を良くしていましたが、彼のプログラミングに対する知識や情熱はものすごく、同年代で初めて「(プログラミングでは)こいつには勝てないな」と思わせてくれた人でした。以上のような背景もあり、ラボユースでの1年間を終えた頃から、私の興味は高速化から正規表現の理論の方向に徐々に傾倒していきました。チューターの光成さんが数学科出身ということで、数学の雑談や正規表現の数理的背景の話にも付き合ってくれた点も、興味の転換に大きく影響していると思います。実際、ラボユース以降は正規表現の理論研究に取り組み、プログラマになることを辞めて博士課程に進み、現在は正規表現の研究者として活動しています。奨学金をいただいて自分で研究を主体的に進められただけでなく、チューターや他のユース生からいろいろ「熱い」影響を受けたことが私にとっては最も重要なラボユースでの経験でした。私や過去のユース生のように、今後もラボユースで「熱い」影響を受ける方々が続々と現れることを期待しております。ラボユース10周年、あらためておめでとうございます。」

城倉弘樹氏(LINE ITSC Verda Network Development Team)
「ラボユース 10周年。おめでとうございます。当時の一年間の経験は現在の私のソフトウェアエンジニアとしての重要要素である 『設計/開発能力』に大きな影響を与えてくれました。特に当時は数千~万行規模のソフトウェアをフルスクラッチで開発したことがなく、C/C++での実践的な設計テクニックやマルチスレッドプログラミングのTIPなどをメンターの光成さんから学ぶことができたのはとても貴重な経験でした。現在私はLINEのサービスを収容しているCloudのコアメカニズムの企画/設計/開発を行っています。そのようなフィールドでも『ひとまずこのイメージで作ってみよう』 『このような設計方針で開発する』といった、反射神経は非常に重要です。ラボユースでの経験はこのようなスキルを研ぎ澄ますための修行であり、重要な通過点であったことを確信しています。また、『新規性を出すことに執着せずに作りたいものを存分に作る』という方針を尊重してもらえたことも重要でした。近年は多くのソフトウェアが非常に早いスピードで進化していき、『New』を作り出すのは簡単なことではありません。そして、『筋の良い車輪の再発明』をすることによって多くの知識を習得し、将来的な『New』を生み出すきっかけにできるということはいうまでもないでしょう。そう言ったトピックを考えた時に、ラボユースでは『まず手をうごかして開発をしてみる』という取り組みができるのは良いことだと思います。今後のラボユースのメンバー、サイボウズ・ラボのご発展を心より期待し、応援しています。」

田辺敬之氏(ノーチラス・テクノロジーズ)
「初めまして。サイボウズ・ラボユース8期生の田辺敬之と申します。私はラボユースの活動として、トップ国際会議にて提案された並行性制御法を中心に複数手法を再設計・再実装・評価を行いました。それを用いて実験・分析論文を執筆し、データベース系において世界最高難度の論文誌である PVLDB に論文を通しました。師事したメンターがテーマに関連する識者であったこと、私が苦学生であったことから、ラボユースが無かったらトップ会議に論文を通すことは叶わなかったと思います。ラボユースは自由にテーマを選択でき、業界に名を馳せるメンターらへ気軽に助言を求めることができ、議論ができて、奨励金を頂ける素敵な環境です。情熱を注いで活動したい対象がある人は、ぜひ応募を検討してみてください。」

■第10期生の研究成果
3月30日に「第10期サイボウズ・ラボユース成果報告発表会」がオンラインで開催され、下記の通り、第10期生の研究成果が発表されました。教育系OSであるxv6に関する研究など、節目となる設立10周年を迎え、サイボウズ・ラボユースとしても新しい取り組みについて発表されました。

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「第10期サイボウズ・ラボユース成果報告発表会」の様子

それぞれのゼミおよび担当メンターと、卒業生の氏名および研究タイトルは以下の通りです。各研究成果の概要については、こちらのPDF版をご参照ください( (リンク ») )。

■低レイヤゼミ(担当:内田 公太)
鈴木 友也 「xv6を自作VMM上で動かす」
徳永 大貴 「USBデバイスドライバの実装」
花井 一輝「xv6にリモートファイルシステム9Pを実装する」

■ 言語処理系ゼミ(担当:川合 秀実)
菅原 大和「複数アーキテクチャを対象とする自作言語コンパイラの設計とx86_64ツールチェーンの開発」
飯田 圭祐「静的型付きスクリプト言語の開発」
松井 誠泰「OLAP SQLクエリの静的解析と自動並列化」

■ 機械学習/自然言語処理に関するソフトウェア開発(担当:中谷 秀洋)
笹田 大翔「差分プライベート深層変換モデルによるテキストプライバシの保護」
江畑 拓哉「新進気鋭の深層学習モデル、Flow-based モデルで日本語口調変換を試みる」

■ インフラソフトウェア開発(担当:星野 喬)
舛村 康成「高競合状態における並行性制御法最適化の分析」
山本 祥平「DBMS を実装しながら学ぶ」
和田 智優「分散データシステムにおける非決定的性能バグの正確な解析」

■ C/C++によるソフトウェア開発(担当:光成 滋生)
廣江 彩乃「セキュリティログの解析を助ける視覚化ツール」
木下 和巳「signalシステムコールによるホスト型ハイパーバイザー開発調査」
美濃地 正貴「実行ファイルにおけるバイナリ差分アルゴリズム」
細谷 啓「RISC-V CPU自作本の実装と執筆」

■今後の展望
サイボウズ・ラボユースでは、今後も引き続き活動を継続し、社会にとって有用な研究開発を行う若手エンジニアを支援し、新しい世代の技術者の活躍と社会への新しい価値の創造に貢献してまいります。

■サイボウズ・ラボ/サイボウズ・ラボユースについて
公式サイト: (リンク »)
サイボウズ・ラボ株式会社は2005年に設立され、サイボウズグループの研究開発部門として、次世代の製品・サービスの基盤となる技術を中長期視点で研究開発しています。2011年3月より、若手エンジニアの育成を目的とした育成プログラム「サイボウズ・ラボユース」を運営し、広く社会に才能溢れる多様な人材を輩出しています。

プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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