1.背景・目的
昨今、新型コロナウイルス感染症拡大により、インターネット経由でオンラインイベントを楽しむ機会が増えていることから、あたかもイベント会場にいるような高音質かつ高臨場なデジタルコンテンツが求められ、その中でもハイレゾ音源※1や3Dオーディオ音源※2へのニーズが高まっています。
このニーズに応えるため、NTTスマートコネクトは、MQA※3 、HPL※4 、Auro-3D※5、MPEG-4 ALSロスレス圧縮技術※6を組み合わせた「ωプレーヤー」をWOWOWとの協業により開発しました。「ωプレーヤー」のアプリには、2個のスピーカーから3Dオーディオ空間をバーチャル再生するAuro-Scene機能、ヘッドフォンから3Dオーディオ再生するAuro-HeadPhones機能、そしてパソコンに接続したマルチチャンネル・オーディオ・インターフェースから直接AURO-3D信号を再生する機能を具備し、パソコンのアプリとしてこれらの機能を提供する事は世界初※7となります。「ωプレーヤー」と、MPEG-4 ALSロスレス圧縮技術によるハイレゾ音源の配信に対応した動画配信サービス「SmartSTREAM」の組み合わせにより、お客さまが手軽にハイレゾ音源・3Dオーディオによる高音質かつ高臨場なコンテンツを視聴できるサービスの提供をめざします。
※1: CD(一般的に44.1 kHz, 16bit)より3倍から6.5倍の情報量で限りなく原音に近い音質の音源。
※2:音源を再生する際にホール等で原音を聴いている時のような3次元的な音の方向や距離、拡がりなどを聴覚に与える音響。
※3:音源データの低容量化と、アナログからデジタル化する際に生じる原音との差を低減させ原音のような高品質な音源を再現することを可能とする技術。
※4:通常はスピーカーセット等で聴くことを前提として作られている音源をヘッドフォン等でのステレオでの聴取に最適化する技術。
※5:ベルギーのAuro Technologies N.V.が開発した、ハイレゾ・3Dオーディオを実現するために必要なすべての技術を包含した3Dオーディオフォーマット。ハイレゾ3Dオーディオのコンテンツ制作・配信・再生のエコシステム実現に必須な高音質技術を提供する。
※6:圧縮した音源を配信時に元のデジタルデータのとおり復元することを可能とする技術。本技術(MPEG-4 ALS fast)は日本電信電話株式会社、国立大学法人東京大学の特許技術。
※7:AuroTechnologies N.V.社調べ。
2.実証実験について
WOWOWは、「ωプレーヤー」と「SmartSTREAM」を用いて、世界初となるハイレゾ・3Dオーディオ配信の実証実験を2021年12月15日から2022年2月10日まで実施します。この期間中は、WOWOWが制作した選りすぐりの、MQAやAuro-Codec※8でエンコードされたハイレゾ音源・3DオーディオコンテンツのVOD配信やライブ配信を実施、特に2022年1月11日、12日の2日間は、世界初※9のMQAおよびAURO-3Dの同時ライブ配信を行い、機能やサービスの受容性を検証します。
実証実験の詳細および、モニターの募集については、WOWOWの特設サイトにてご確認ください。
(リンク »)
※8:ハイレゾに対応した3Dオーディオのエンコーディング技術。限りなく原音に近い形でデータ量を半減させる圧縮技術とサンプリング周波数96kHz(理論上は無制限)のハイレゾ音質を実現する。
※9:MQA Ltd.社及びAuroTechnologies N.V.社調べ。
NTTスマートコネクトは、WOWOWとともに、今後もより多くのお客さまにハイレゾ音源・3Dオーディオをはじめとした高音質・高臨場なコンテンツをお届けし、音楽・エンターテインメント市場のさらなる活性化に貢献してまいります。
3.関連リンク
◆「SmartSTREAM」サービスサイト
(リンク »)
◆本件に関するWOWOWのニュースリリース
(リンク »)
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。