三菱重工サーマルシステムズ、低GWP冷媒採用の大容量ターボ冷凍機 新シリーズ「JHT-Y/JHT-YI」を6月から発売

三菱重工業株式会社

From: PR TIMES

2022-04-05 16:47

◆「HFO-1234yf」冷媒を採用、冷凍能力300~5,400冷凍トンまで対応
◆ 新型圧縮機の採用により、冷凍機の出力に応じた最適な圧縮機の選定を可能とし、全容量域での高性能を実現



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三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:佐々倉 正彦、本社:東京都千代田区)は、地球温暖化係数(GWP)※1が1未満かつオゾン層を破壊しない、環境負荷が極めて低いノンフロン扱いの「HFO-1234yf」冷媒を採用した大容量ターボ冷凍機の新シリーズ「JHT-Y(固定速機)/JHT-YI(インバータ機)」を6月から発売します。

2017年発売の「GART-ZE/ZEI」シリーズから最大冷凍能力が400冷凍トン増え、固定速機、インバータ機ともに300~5,400冷凍トン※2まで対応します。低GWP冷媒を採用したターボ冷凍機としては、5,400冷凍トンまでの製品化は国内初です。2015年から販売している小、中容量クラスの低GWP冷媒採用ターボ冷凍機「ETI-Z」シリーズと併せ、150~5,400冷凍トンまでをカバーし、幅広いニーズに応えます。

また、本シリーズは新型圧縮機を採用。圧縮機の機種を増やすことで冷凍機の出力に応じた最適な圧縮機を選定することが可能となり、全容量域での高性能を実現します。固定速機の定格COP※3は6.4で、従来同様、世界トップクラスの省エネ性とコンパクト性も備えています。さらに、最新のマイコン操作盤による高精度な制御も可能で、固定速機、インバータ機とも低温仕様・ヒートポンプ仕様・熱回収仕様といった多様な用途に対応できます。

カーエアコンや自動販売機の冷媒としても使用されているHFO-1234yf冷媒は、大気中における温室効果が自然冷媒と同程度、オゾン層破壊係数(ODP)※4がゼロと、大気中への排出や使用後の回収・破壊などといった面でフロン排出抑制法※5の適用を受けません。一方、同法の施行前に広く使われていた「HFC-134a」などといった高GWP冷媒を採用する機器は、地球温暖化への影響が大きいため生産量・消費量の削減義務が課されています。2025年以降、高GWP冷媒採用機器の市場投入に関する規制がさらに強化されることから、本シリーズに採用されているような低GWP冷媒へのいち早い転換が求められています。

三菱重工サーマルシステムズは、地域冷暖房、工場空調向けなどに多数のターボ冷凍機を供給し、国内トップシェアを占めるに至っています。今後も低GWP冷媒を使った高性能製品の開発に注力し、地球規模での環境保全に貢献していきます。

※1 CO2を1とした係数で、値が小さいほど環境性に優れます。
※2 2,700冷凍トン以上は、パラレル(圧縮機2台)対応となります。
※3 JIS規格に基づき算出する成績係数のことで、値が大きいほど省エネ性に優れます。
※4かつて冷媒として広く用いられていたCFC-11(トリクロロフルオロメタン)を1.0とした場合の相対値として表す係数で、値が小さいほどオゾン層に与える破壊効果が少なくなります。
※5 フロン回収・破壊法の改正により、フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)が、2015年4月1日に施行されました。


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