SUBARU、高性能コンピューティング・ワークロードの実行環境にOracle Cloud Infrastructureを導入

日本オラクル株式会社

From: PR TIMES

2022-05-18 17:47

開発効率向上およびコスト最適化に向け、衝突安全性能や走行性能の品質向上を担う大規模シミュレーションおよび3D可視化環境をOracle Cloud InfrastructureのHPCで稼働開始

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社SUBARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中村 知美、以下「SUBARU」)が、同社の車両設計シミュレーション向け衝突解析・流体解析および3D可視化用高性能コンピューティング(High Performance Computing : HPC)ワークロードの実行環境に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入したことを発表します。SUBARUは、衝突安全性能や走行性能の品質向上を担う衝突解析やソフトウェアを用いた計算数値流体力学(Computational Fluid Dynamics : CFD)シミュレーションおよび3D可視化のワークロードを高性能な「OCI」で実行することで、計算時間を約20パーセント短縮し、開発効率向上およびコスト最適化を図っています。



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News Release
SUBARU、高性能コンピューティング・ワークロードの実行環境にOracle Cloud Infrastructureを導入
開発効率向上およびコスト最適化に向け、衝突安全性能や走行性能の品質向上を担う大規模シミュレーションおよび3D可視化環境をOracle Cloud InfrastructureのHPCで稼働開始

2022年5月18日

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社SUBARU(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中村 知美、以下「SUBARU」)が、同社の車両設計シミュレーション向け衝突解析・流体解析および3D可視化用高性能コンピューティング(High Performance Computing : HPC)ワークロードの実行環境に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入したことを発表します。SUBARUは、衝突安全性能や走行性能の品質向上を担う衝突解析やソフトウェアを用いた計算数値流体力学(Computational Fluid Dynamics : CFD)シミュレーションおよび3D可視化のワークロードを高性能な「OCI」で実行することで、計算時間を約20パーセント短縮し、開発効率向上およびコスト最適化を図っています。

SUBARUは、製品開発において、同社の提供価値として掲げる「安心と愉しさ」を支える技術の向上や次世代技術への柔軟な対応に向け、設計・開発効率やアジリティの向上を推進しています。同社ではこれまで、ドライバーの「安心」を支える衝突安全性能と「愉しさ」を支える優れた走行性能の品質向上において、膨大で複雑なシミュレーションやテストを実行するために、計算負荷の高いHPCワークロードをオンプレミス環境で運用してきました。昨今の自動車業界におけるCAEやHPCにおけるクラウド活用の取り組みやさらなる設計・開発効率の向上の一環として、SUBARUはこれまでオンプレミスで稼働していた最大数万コアに及ぶ大規模HPCワークロードを「OCI」に移行しています。

「OCI」は、RDMA*クラスター・ネットワークを備えたベアメタル・HPCコンピューティングをパブリック・クラウドで初めて提供し、2マイクロ秒未満のレイテンシと100Gbpsの帯域幅を実現しています。SUBARUでは、「OCI」への移行により、場所や電力などの物理環境要件や保守費などのIT管理運用コストなどオンプレミス環境でのシステム拡張での課題を解消し、エンジニアが複雑かつ大規模なシミュレーションを実行するために必要な計算能力を常に利用できる環境を実現しています。クラウド上で、必要なときにリソースを迅速に拡張可能になり、容量不足などで発生していた障害リスクを回避できます。「OCI」の高い性能により、オンプレミス環境以上の性能で、CFDシミュレーション向上による車内音の品質向上、衝突解析における計算のばらつきの解消や最適な構造計算を可能にし、性能品質の安定化を図りながら、計算時間を約20パーセント短縮化し、開発コストの削減を実現しています。
* Remote Direct Memory Access:ローカルのコンピュータのメモリから、異なるリモートのコンピュータのメモリへデータの転送を行うプロトコル

「OCI」は、AltairなどのさまざまなHPCのISVアプリケーションおよびフレームワークをサポートしています。このエコシステムを利用することで、オンプレミス環境で実行するよりも魅力的な価格性能比でアプリケーションを利用できます。SURABUでは、「OCI」にAltair(R) PBS Professional(R)のクラウド・バースティング機能を組み合わせて活用し、計算時に必要なノードを起動し、計算が終了したらノードを削除することで、リソースの柔軟な運用およびコストの最適化を図っています。

SUBARUでは2021年12月に「OCI」を採用し、株式会社アルゴグラフィクスの支援のもと、「OCI」上での環境構築およびHPC環境の移行を行い、2022年5月から稼働を開始しました。また検討当初では、「Oracle Cloud Lift Services」のPOC支援により、クラウド移行の課題や懸念事項を実機環境にて確認・解消し、「OCI」に関するスキルも習得しています。

「『安心と愉しさ』を支える技術をより進化させるため、より優れた衝突安全性能や走行性能を追求する膨大なシミュレーションを迅速に行うことが重要です。より高度化し、増大するシミュレーション需要の課題に対応しながら、コスト削減を実現するため、『OCI』のHPCを採用しました。『OCI』の活用は、当社の設計・開発効率向上に寄与し、新たな技術に対応していくための柔軟性とアジリティをもたらします。」
株式会社SUBARU 技術管理部 情報管理課 竹熊 義広 氏 

「安全性や性能など高い品質を追求する自動車業界のエンジニアリング分野では、高度な計算を迅速に行うために強力なHPCを最適なコストで利用できる環境が求められています。『OCI』のHPCは、要求の厳しいHPCワークロードの高い性能と弾力性を低コストで利用でき、SUBARUのような大規模なシミュレーション環境を必要とする企業に最適です。『OCI」がSUBARUのさらなる技術革新に貢献できることを願っています。」
日本オラクル株式会社 取締役 執行役 社長 三澤 智光

参考リンク
・株式会社SUBARU  (リンク »)
・アルテアエンジニアリング株式会社  (リンク »)
・株式会社アルゴグラフィックス  (リンク »)
・Oracle Cloud Infrastructure  (リンク »)
・Oracle Cloud Infrastructure ハイパフォーマンス・コンピューティング  (リンク »)

日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL (リンク »)

オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、 (リンク ») をご覧ください。

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