仏・ロレアル サーキュラー・イノベーション・ファンドを新たに発足 世界各地の画期的なサーキュラー・イノベーションによるソリューション拡大のため

日本ロレアル株式会社

From: PR TIMES

2022-06-06 12:17

DemeterとCycle Capitalが運営するインパクト投資サーキュラー・イノベーション・ファンド 成長段階のサーキュラー・イノベーションの拡大が目的

世界最大の仏化粧品会社ロレアルグループ(本社:パリ)は、現地時間2022 年 4 月 21 日、天然資源に対する圧力の高まりと、循環型経済ソリューション拡大の緊急性を認識し、アースデイに「サーキュラー・イノベーション・ファンド」の設立を発表し ました。ロレアルは、アンカーインベスターとして、当社グループのサステナビリティプログラムである「ロレアル・フォー・ザ・フューチャー」の一環として、この1 億 5000 万ユーロの新ファンドに 5000 万ユーロを拠出します。クリーンテックに特化した資本運用会社のパイオニアであるDemeterとCycle Capitalが運営するこのファンドは、戦略的投資家のAxens、HaltraやClaridgeなどのファミリーオフィス、個人投資家やマネージャーなど幅広い投資家から利益を得ることになる予定です。



サーキュラー・イノベーション・ファンドは、北米、欧州、アジアにおいて、バイオエコノミーからの新素材、パッケージング、リサイクル&廃棄物、物流、環境効率の高いプロセスなど、さまざまな分野で資源の循環利用を開発するスタートアップや企業を支援します。
インパクト投資ファンドとして、サーキュラー・イノベーション・ファンドは、堅牢で信頼性の高い革新的なインパクト測定の方法論を採用しています。投資先企業において、その投資期間にわたり、温室効果ガス排出削減、資源利用、多様性などの重要な非財務的指標に関するデューデリジェンスと継続的なモニタリングを統合した形で実施します。
サーキュラー・イノベーション・ファンドが支援するプロジェクトは、例えばサーキュラー・ファッションのスタートアップ企業であるFor Daysが挙げられます。For Daysは、消費者が使い古した服をTake Back Bagというサービスを通してリサイクルし、100%循環型、リサイクル可能、エコデザインの洋服を豊富な品ぞろえで提供し、循環経済において革命的なサービスを行っています。別のプロジェクトとして、Aphea.Bioというものものあります。「Applied Nature for better Agriculture」をミッションとし、化学薬品の使用を削減または代替するための新しく優れた農業用生物製剤を開発するプロジェクトです。
「ロレアルは、サーキュラー・イノベーション・ファンドを立ち上げ、5,000万ユーロを出資した最初の企業です。私は、ファイナンスが気候変動の影響を緩和する上で決定的な役割を果たし、進歩のための手段となり得ると確信しています。ロレアル・フォー・ザ・フューチャープログラムの一環として、インパクト投資は、循環型経済領域におけるイノベーションを促進するために貢献できる方法の一つであると信じています。インパクト投資は、サステナブルファイナンス、つまり、財務的価値の創造と環境・社会的価値の創造を結びつけるものです」とロレアルのエグゼクティブ・ヴァイスプレジデントであり、CFO(最高財務責任者)であるクリストフ・バブルは述べています。
「組織や個人が気候変動のプレッシャーを感じている中、サステナブル投資戦略は今後も注目を集め続けるでしょう。インパクト・インベスターと既存の金融機関によるこの戦略的なコラボレーションは、私たちが世界的にモノを消費する方法を再考する必要がある、極めて重要な時期に行われました。サーキュラー・イノベーション・ファンドは、商品や素材をどのように抽出し、製造し、消費し廃棄するのか、その方法を劇的に見直す可能性を秘めています。私たちが力を合わせれば、リターンを伴う価値を市場に提供することができます。そして最も重要なことは、人類が直面している環境危機を緩和する可能性を持つ、才能ある起業家が開発したパーパスとイノベーションに主導された新技術を提供することができるということです」とCycle Capitalの創業者でマネージング・パートナーのAndrée-Lise MéthotとDemeterの共同創業者でマネージング・パートナーのStéphane Villecrozeは説明しています。
「IPCC(気候変動に関する政府間パネル) の最新の報告書では、地球温暖化の最悪の影響を食い止めるために行動できるのは『今しかない』ことが確認されました。リーダーとして、私たちは2つの補完的かつ戦略的な方法で行動を起こしていきたいと考えています。一つは、持続可能な方法で原材料を調達し、リサイクル由来の材料をより多く使用するなど、自ら事業活動による影響を軽減することです。もう一つは、廃棄物管理、プラスチック汚染、生物多様性の損失など、最も差し迫った環境問題の解決に貢献することです。これこそが、当社が今年、サーキュラー・イノベーション・ファンドを率いるアンカーインベスターとなることに加え、生物多様性の再生のための投資を、意欲的で革新的なフランスのテックプロジェクトを通じて継続する理由です」とロレアルの最高企業責任者(CCRO)であり、ロレアル財団のCEO であるアレクサンドラ・パルトは述べています。

L’Oréal Fund for Nature Regeneration(自然再生のためのロレアル基金)に関する最新情報
ロレアル初のインパクト投資ファンド「自然再生のためのロレアル基金」(5,000万ユーロ)は、2020年6月に設立されました。自然資本投資のパイオニアである資産運用会社Mirovaと提携し、炭素クレジットや生態系サービスから価値を生み出すその他の方法における革新的で実現可能な金融モデルに、ごく初期の段階から触媒として関与します。本基金は、森林、マングローブ、海洋、劣化した土地の回復を支援するプロジェクトも含むことになる予定です。昨年、ロレアルは英国における最初のプロジェクトとして、リアル・ワイルド・エステート・カンパニー(RWEC)への出資を始めました。本プロジェクトは、イギリス全土、そしてより広くヨーロッパで、劣化した景観を最大5万ヘクタールまで回復させることを目的としています。
今年、当社グループは2020年に誕生したフランスのテックスタートアップ企業で、Station Fの「Future 40」ランキングにも選ばれた「Rize」に投資しています。Rizeのミッションは、農家のカーボンファイナンスへのアクセスを容易にすることで、低炭素農業への移行を加速させることです。Rizeは、農家の診断段階から炭素クレジットのマーケティングまでをサポートする完全でユニークなデジタルソリューションを開発し、業務改善のための技術支援やインパクトモニタリングなどを提供しています。

自然再生のためのロレアル基金は、このスタートアップ企業に投資し、以下を目指します。

250 万ヘクタール以上の農地の再生
400 万トンの CO2 の吸収
フランスとヨーロッパにおける75,000 の農家の支援


サーキュラー・イノベーション・ファンドについて
サーキュラー・イノベーション・ファンド(以下「CIF」)は、サーキュラー・イノベーションに特化したグローバルな成長段階のベンチャー企業に対するキャピタルファンドです。このファンドは、モントリオールを拠点とするCycle Capitalとパリを拠点とするDemeterによるジョイントベンチャーです。画期的な新素材、循環型パッケージ、リサイクル、廃棄物イノベーション、物流、環境効率の高いプロセスや設計、循環型ビジネスモデルを開発する北米、欧州、アジアの成長段階の企業に投資します。詳しくは、Circularinnovationfund.comをご覧ください。

自然再生のためのロレアル基金について
自然再生のためのロレアル基金は、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ傘下の資産運用会社Mirovaが運営する5,000万ユーロのインパクト投資ファンドで、持続可能な投資を専門としています。本ファンドは、自然の生息地を保護・修復するプロジェクトを支援することを目的としています。具体的には、劣化した土地やマングローブの再生、海域や森林の修復を支援するプロジェクトがポートフォリオに含まれる予定です。これらのプロジェクトは、生態系の回復にとどまらず、持続可能な生計機会(持続可能な農業や漁業、エコツーリズム、炭素クレジットの商業化)の開発を通じて、周辺コミュニティの社会的ニーズにも対応することが期待されます。(当該コミュニティに暮らす)人々は、(本投資により)より健康的な環境で暮らし、新たな経済機会の恩恵を受け、気候変動への耐性を強化することができます。

2030 年までに、自然再生のためのロレアル基金は、劣化した生態系の 100 万ヘクタールの復元を支援します
2030 年までに、この基金は 1,500 万から 2,000 万トンの CO2 の回収を支援します
数百の雇用機会を創出します


ロレアルについて (リンク »)
ロレアルは、100 年以上にわたって美に専念してきました。35[1]の多様で補完的なブランドからなる独自の国際的なポートフォリ オにより、グループは 2020 年に 279 億 9000 万ユーロの売上高を達成し、世界中で 85,400 人の従業員を雇用しています。世界 有数のビューティーカンパニーで あるロレアルは、マス市場、百貨店、調剤薬局・ドラッグストア、ヘアサロン、トラベルリテール、ブランドリテール、E コマースなど、あらゆる流通ネットワークに展開しています。 研究とイノベーション、そして 4,000 人の研究専任チームは、ロレアルの戦略の中核であり、世界中の美への熱望を叶えるために活動していま す。ロレアルは、2030 年に向けてグループ全体で意欲的な持続可能な開発目標を掲げ、より包括的でサステナブルな社会に向けてエコシステム を強化 することを目指しています。

日本ロレアルについて (リンク »)
ロレアルは 1963 年から日本で事業を開始し、1996 年に日本法人である日本ロレアル株式会社が設立されました。 2021 年末時点 での社員数は、2,270 人、2021 年 12月現在の取り扱いブランドは 18 です。化粧品の輸入、製造、販売、マーケティングを行っています。日本はロレアルグループのなかで戦略的拠点のひとつであり、マーケティングならびに営業拠点のほか、研究開発所(日本ロレアル リサーチ&イノベーションセンター)と製造工場(株式会社コスメロール)とシュウ ウエムラとタカミの2つのブランドの本社組織(商品企画やグローバル展開施策を策定する組織)を有しています。

[1] L’OREAL Annual Report 2020 に基づく

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