株式会社ブリスコラ (本社:東京都港区、代表取締役:末貞 慶太郎、以下、ブリスコラ) は、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)をベースにデータ連携基盤の開発者ポータル機能を実現する新製品「BAMs Catalog for Smart City (以下、BAMs Catalog for SC)」の提供を開始することを発表します。この製品はOSSとして公開予定の API開発者ポータル「APICE (アピーチェ)」をベースに、API仕様登録のワークフロー、Git連携、問合せフォームなどの有償機能をアドオンし、API開発者ポータルに必要となる機能を全て備えサポートを含めてブリスコラが提供します。
このBAMs Catalog for SCのベースであるOSSの API 開発者ポータルの「APICE」は、内閣府が公開している「スーパーシティのデータ連携基盤に関する調査業務」技術報告書(※1)に準拠し必須とされている機能を網羅しています。さらにBAMs Catalog for SCはAPICEに独自機能を追加することで、より製品性能を高めています。これにより、スマートシティ/スーパーシティやデジタル田園都市国家構想に関わる自治体やサービス事業者のアプリケーション開発の効率性を向上させ、地域における有益なサービス提供を加速させることができます。
[画像1: (リンク ») ]
■ 背景
岸田内閣発足に伴い発表された「デジタル田園都市国家構想」では、「データの創成→データの連携→データの活用」のサイクルの好循環の必要性と、データ連携基盤の整備を進めるため、コアとなる部品の提供を行いつつこの動きを財政的にも支援し、一元的なデータ連携基盤の整備を促していく方針を表明していました。(※2) 先日、デジタル庁から、デジタル田園都市国家構想の実現を後押しするためのデータ仲介機能の提供を開始したことが告知され(※3)、APIゲートウェイは「Kong Gateway」が推奨モジュールとして提示・公開(※4) されたことで、エリア・データ連携基盤に関する取り組みが加速することが考えられます。
また、内閣府が公開している「スーパーシティのデータ連携基盤に関する調査業務」の技術報告書では、データ連携基盤として具備すべき機能、考慮すべき事項についての調査結果を示し、各地域の企画、実装、運営を行うそれぞれの参画者の参照を促しています。この中で、スーパーシティにおいて「それぞれのサービスがどのような仕様・技術を用いる場合であっても、必要な時に必要なデータの相互連携・共有を可能とするオープンなデータ連携基盤が必要」、また「データ連携基盤はAPIを介し、様々な主体から提供されるデータを集約及び適切な形式に変換し、配信する機能を提供するものである」と記述されています。また、想定されるデータ連携基盤事業者や利用者に向けた、開発者ポータルの機能などについても記述されています。
■ API標準化の重要性
APIを活用したデータ連携基盤を構築する際に、データ連携基盤事業者・API提供者・APIを利用するサービス事業者全てで共通して利用することとなるAPIを標準化し、ルールを共通化しておくことが非常に重要な要素となります。このAPIの仕様やルールを統一し、APIの標準化を実現するためにはAPIをOpenAPI仕様(※5)に沿ったものにする必要があります。
APIを標準化し、このAPIを管理・公開するための開発者ポータルの構築にBAMs Catalog for SCを導入することで、そのAPIを活用しサービスを提供するサービス事業者のアプリケーション開発の効率化を図り、市民に向けた快適なアプリケーションや多くのサービス提供が活性化され、市民生活の利便性向上や地方創生につながると考えられます。
[画像2: (リンク ») ]
■ BAMs Catalog for Smart City 製品について (リンク »)
ブリスコラの提供する「BAMs Catalog for SC」は、OSSとして公開予定の「APICE」をベースに開発をしており、APICEが持つ機能に、ブリスコラが提供する独自機能を付加した全体で構成されています。
API開発者ポータルの基本機能はAPICEが提供する機能を用い、さらにBAMs Catalog for SCの独自機能として、ガバンス強化として「API登録ワークフロー」の支援、運用の省力化となる「Git連携」、またAPIの利用推進を向上させるための「問合せフォーム」や「教育コンテンツ」などを提供しています。また、Azure API Managementを含むクラウド事業者の提供するAPIマネジメントとの連携も今後提供していく考えです。
APICEおよびBAMs Catalog for SC の製品機能一覧は以下となります。
[画像3: (リンク ») ]
■ 今後の展望
ブリスコラは、APICEのOSS製品としての成熟に寄り添い、またOSSの活用によるメリットを自社製品の開発にも活かし、今回発表したBAMs Catalog for SCを今後よりよく改善していくことで、地域が求める高いデザイン性とともにより利便性の高い製品として提供していきたい考えです。さらに、ブリスコラの提供するBAMs Series は、デジタル庁のAPIゲートウェイ推奨モジュールであるOSSのKong製品を中核に製品開発を行っていることから、各エリアのデータ連携基盤構築により親和性の高い製品提供を行ってまいります。
※1 「スーパーシティのデータ連携基盤に関する調査業務」技術報告書
内閣府 国家戦略特区 (リンク »)
本紙 : (リンク »)
※2 内閣官房 令和4年2月24日(木)デジタル田園都市国家構想実現会議(第4回)議事次第
資料8 牧島大臣資料より抜粋 (リンク »)
※3 デジタル田園都市国家構想の実現を後押しするためのデータ仲介機能の提供を開始
(リンク »)
※4 一般社団法人データ社会推進協議会(DAS) エリア・データ連携基盤に関する取り組み
(リンク »)
推奨モジュールの概要 (リンク »)
DSAの役割: 各地域による統合的なデータ連携基盤(エリア・データ連携基盤)の構築にあたって、推奨モジュールの導入支援、およびその活用に関する助言や普及促進活動等を通じて支援するとのこと。
※5 OpenAPI仕様:Open API Initiativeによって推進されているREST APIのインターフェース記述を標準化するための仕様。
■株式会社ブリスコラについて
株式会社ブリスコラは、デジタルテクノロジ(ビッグデータ、IoT/M2M、センサークラウド、AI等)を活用した幅広いアプリケーションやサービスを実現するために鍵となるAPIソリューションに特化した事業支援会社です。Kong製品の提供とともにAPI利活用に関わるコンサルテーションやAPIプラットフォームの構築支援についても多くの実績があります。
(リンク ») (ブリスコラAPI事業専用サイト)
(リンク ») (企業サイト)
■Briscola API Management Service (BAMs) について (リンク »)
BAMsは、Briscola API Management Serviceの略であり、ブリスコラが提供するAPI事業における製品・サービス・ソリューションからなる全ポートフォリオの総称です。特に世界で最も採用されているOSSのAPIゲートウェイである「Kong」を中心に、APIの設計開発から公開運用にいたるまでのフルライフサイクルAPI管理を実現した「BAMs Series」をサブスクリプションサービスとして提供しています。
※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。
【当製品に関するお問合わせ先】
製品価格、製品購入など詳細については、ブリスコラへ直接お問い合わせください。
株式会社ブリスコラ TEL:03-6441-2614 (リンク »)
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。