内視鏡外科手術で用いる4Kや3D、IR観察などの機能を1つのプラットフォームで対応 外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE III」を発売

オリンパス株式会社

From: PR TIMES

2022-09-14 12:48



オリンパス株式会社(取締役 代表執行役 社長兼CEO:竹内 康雄、以下オリンパス)は、外科手術用内視鏡システム「VISERA ELITE III(ビセラ・エリート・スリー)」を、欧州、中東、アフリカ、アジア一部地域、オセアニアおよび日本で、2022年9月以降順次発売します。本製品は、当社とソニー株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:槙 公雄、以下ソニー)との医療事業に関する合弁会社であるソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社(代表取締役社長:田中裕司、以下ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ)が技術開発を担当しました。
本製品は、がんなどの病変部摘出を目的に、腹部や胸部などに開けた数カ所の穴から外科手術用内視鏡と専用器具を挿入して行う手術(内視鏡外科手術)に使用します。従来機種である「VISERA ELITE II」と「VISERA 4K UHD」の機能を1つのプラットフォームで対応でき、医療現場のニーズに合わせて機能を選択拡充できるシステムです。これにより、医療現場の効率化と内視鏡外科手術の質の向上に貢献します。

▪発売の概要

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製造販売元(モニターは除く):オリンパスメディカルシステムズ(株)、モニターの製造元:ソニー(株)

▪主な特長
1. 4Kや3D、IR※1観察などの機能を1つのプラットフォームで対応
2. オープンプラットフォーム化により、院内の最適な運用をサポート
3. フォーカス自動調整と焦点深度の深化により、より高精細な画像取得に貢献

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※1 インドシアニングリーン (ICG) という蛍光剤を投与して、近赤外光 (Infra-Red:700-780nmの波長の光)を当てることにより発生する蛍光を観察するための特殊光観察機能。

▪発売の背景
内視鏡外科手術は、患者さんの身体への負担が少なく回復が早いなどのメリットから、日本では1990年代から急激に増加してきました。現在消化器外科をはじめ、胸部外科、泌尿器科、婦人科など、幅広い医療現場で行われています。当社は手技に応じたさまざまな観察性能のニーズに応えるべく、4K や3D、IR観察などの付加価値の高い機能を提供してきました。
当社は消化器科、泌尿器科、呼吸器科の治療領域におけるリーディングカンパニーとして、患者さんの診断から治療までの負担低減に貢献する技術の開発に努めています。
今回、ソニーの有する最先端のデジタルイメージング技術と、オリンパスがもつ光学技術や医療機器開発のノウハウなどの知見を活かし、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズが製品の基本技術開発を行うことで、3社協業による第 3 弾の製品として発売します。本製品は、4K、3D、IR観察などの機能を1つのプラットフォームで対応可能とし、医療現場のニーズに合わせて、選択拡充が可能です。これにより、医療現場の効率化と内視鏡外科手術の質の向上に貢献します。
なお、ソニー・オリンパスメディカルソリューションズの枠組みとともに、ソニーとオリンパスが協力した証として、「Innovation by Sony & Olympus」のロゴを製品に表示します。
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▪主な特長の詳細
1.4Kや3D、IR観察などの機能を1つのプラットフォームで対応
従来機種である「VISERA ELITE II」は3D、IR、NBI※2観察、「VISERA 4K UHD」は4K、NBI観察の機能を有していますが、本製品は、これらの機能を1つのプラットフォームで対応可能にしました。従来2台のシステムを使用し行っていた手術を1台のシステムで完遂できることで、院内のオペレーションがシンプルとなり、手技の効率化と医療従事者の負担低減に貢献します。
※2 狭帯域光観察(Narrow Band Imaging=NBI)。粘膜表面の微細な血管やその模様を観察しやすくするために、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい2つの狭帯域の光を照射することで、組織が強調表示される観察方法。


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2.オープンプラットフォーム化により、院内の最適な運用をサポート
外科内視鏡は、多岐にわたる診療科で用いられ、各診療科によって必要な機能はさまざまです。本製品は、一般外科、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科など、幅広い診療科で機器を共有できます。またオプション機能追加に対応する拡張性を備えているため、ユーザーは、ソフトウェアアップグレードにより必要な機能をプラットフォームに搭載でき、機器の導入費用の最適化に寄与します。さらに本製品は、従来の硬性鏡や軟性鏡、カメラヘッドとの互換性も確保しています。


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3.フォーカス自動調整と焦点深度の深化により、より高精細な画像取得に貢献
従来の4K内視鏡では、被写界深度の低下によるフォーカス調整回数の増加が課題となっていました。本製品はフォーカス調整の煩わしさを低減させるため、より広い領域にピントが合うEDOF(Extended Depth of Field:被写界深度の拡大)機能と、ソニー独自のコア技術であるスコープの動きに合わせてフォーカスを自動調整するC-AF(Continuous Auto Focus)を、外科手術用内視鏡に搭載しました。これらの機能により、フォーカス調整の回数を低減させ、近景から遠景までより鮮明な画像取得が可能です。


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本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

オリンパスの内視鏡事業について
オリンパスの内視鏡事業は、医療分野における革新的な技術と製造技術で医療従事者のみなさまとともに歩んでまいりました。診断そして低侵襲治療において、より良い臨床結果を生み、医療経済にベネフィットをもたらし、世界の人々の健康やQOL向上に貢献してまいります。1950年に世界で初めてガストロカメラを実用化して以来、オリンパスの内視鏡事業は成長を続けており、現在では、軟性内視鏡、硬性鏡、ビデオイメージングシステムから、システムインテグレーション、修理サービスに至るまで、様々な製品・サービスで医療に貢献しています。詳しくは www.olympus.co.jp/ をご覧ください。
またオリンパスの公式Twitterもよろしければ、フォローください。
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プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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