建築デザイン領域のDX化(デジタルトランスフォーメーション)を目指すtecture株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:山根脩平)は、2020年6月より運営する建材・家具検索プラットフォーム「TECTURE」を拡充し、新たな機能を追加実装しました。
「TECTURE」の法人会員であるメーカー各社からカタログページの提供を受け、建築業界関係者が多いユーザーが長年使い慣れている「紙のカタログ」のページビュー画面(カタログビューア)を、「TECTURE」に登録されたプロダクトの画像と結びつけて表示できるようにしたもので、これまで対極の関係で捉えがちだった「紙」と「デジタル」の情報を結びつけ、相互を補完。ユーザビリティを向上させました。
[画像1: (リンク ») ]
■「TECTURE」とは
「TECTURE」は、デザイナーが設計した空間事例で使われている建材・家具が一目でわかる、空間デザイン検索サービスで、画像検索のプラットフォームです。
「TECTURE」URL
(リンク »)
[画像2: (リンク ») ]
「TECTURE」には、住宅や飲食店、ホテル、公共施設などさまざまな空間作品の事例写真が登録されています(2022年11月30日時点の登録数は4万点強)。
利用者(ユーザー)は、これらの膨大な空間事例を無料で閲覧できるだけでなく、写真に映っている家具や建材の製品名やメーカー名などのデータを表示させることができます。
[画像3: (リンク ») ]
■「TECTURE」の画期的な検索機能
空間事例のアーカイブ、情報共有、会員向けサービスなどの「TECTURE」の多彩な機能のうち、とりわけ好評なのが検索&ソート機能です。
例えば、「黒いタイル」を探している場合、紙のカタログから見つけ出そうとするなら、複数メーカーのカタログの中から該当する商品をひとつひとつ探し出す作業があり、時間も手間もかかります。
対して、「TECTURE」にアクセスして、「タイル」「黒」のキーワードで検索をかければ、膨大な登録データの中から、瞬時にピックアップすることができます。メーカーを横断できることも「TECTURE」の大きな特徴です。
さらに、「TECTURE」の検索機能は、スピードや利便性だけでなく、それまで知らなかったメーカーやプロダクトとユーザーが偶然に出会う機会をも創出しています。
■追加された新機能
今回、追装された機能は大きく2つあります。
(1)「TECTURE」で検索したプロダクトから、メーカーのカタログの該当ページを表示するビューア機能
(2) メーカーカタログデータから探したプロダクトから、実際に使用されている空間事例の写真を表示する機能
これまでは、紙のカタログに登録されたプロダクトを抽出してデジタル化したあとは、紙とデジタルの互換性を失っていましたが、再び両者を結びつけ、「紙のカタログ」を使いなれたユーザーにも配慮して、ユーザビリティを向上させました。
[画像4: (リンク ») ]
(1)「TECTURE」で検索したプロダクトから、メーカーのカタログの該当ページを表示するビューア機能
この新機能は、「TECTURE」上で検索して表示させたプロダクトから、製造元のメーカーが刊行しているカタログの該当ページをビューア表示できるというもの。
「TECTURE」のフォーマットに準じたレイアウトから、設計士などのユーザーがふだんの業務で見慣れているメーカー仕様のページが、カタログのノンブル(ページ通番)とともに表示されます。
この新機能の実装にあたり、tectureでは、データを登録しているメーカー各社より、カタログデータの提供を受けています(カタログ改訂時には、メーカー側から再びデータ提供を受け、改廃する予定)。
(2)メーカーカタログデータから探したプロダクトから、実際に使用されている空間事例の写真を全て表示できる
上記(1)の機能を使い、ユーザーが使い慣れた「紙のカタログ」のレイアウトから探し出したプロダクトの写真には、リンクが設定されており、クリックすると、「TECTURE」のプロダクトページに遷移します。そこからさらに、プロダクトが納品された、建築家やデザイナーが設計した空間事例の写真も全て表示されるため、どのような空間でどのように使われているのかを設計者が実際にデザインした空間の写真から確認することができます。
このように、紙のカタログではできない、インターネット・デジタル上でのプロダクトの検索方法に加えて、従前の使い慣れた「紙のカタログ」を併用できる、新しい検索方法を実装しました。
[画像5: (リンク ») ]
■さまざまに活用できる「TECTURE」
「TECTURE」の会員サービス(登録無料)では、ユーザーが抽出したプロダクト情報や事例写真を保存して、インターネット環境さえれば、いつでもどこでも後から取り出すことができるため、企業の部署内や複数の企業で進めている設計プロジェクトなどにおいて、メンバー同士の情報共有に役立てることができます。クライアントへのプレゼンテーション時にも有効です。
■今後の展開
tectureでは、本リリースで発表した新機能以外にも「TECTURE」の細かな改良を日々行い、アップデートし続けています。
誰でも使える今回の新機能は、昨年8月のプレスリリースで発表した「BtoB」の拡大だけでなく、「BtoC」の検索領域を拡充する計画の一環です。
「TECTURE」のサービスを通じて建築デザイン業界のデジタルトランスフォーメーションを推進し、圧倒的に便利なユーザー体験の創造と、日本最大級の空間デザイン検索プラットフォームとなることを目指します。
会社概要
会社名:tecture株式会社
代表者:代表取締役社長 山根脩平
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿 16階
事業内容:建築業界向けの建材・家具検索プラットフォーム「TECTURE」の開発運用
(リンク »)
[画像6: (リンク ») ]
tecture株式会社は、建築家の谷尻誠、編集者の佐渡島庸平、開発者の川田十夢、同社代表の山根脩平が、2019年2月に立ち上げた、建築デザイン領域のDX化を目指すスタートアップ企業。「空間デザイン」×「テクノロジー」により、従来の空間デザインの業界構造の先にあるインターネット時代に最適化した、クリエイティブで魅力のあるモデル構築に挑戦している。
2020年6月にオープンしたプラットフォーム「TECTURE」は、登録写真に家具や建材などの商品情報を埋め込むことで、商品情報の表示やメーカーへの問い合わせまでをワンストップで検索することができる。また、従前は紙のカタログや設計図書のページを繰って探していた情報も、「TECTURE」で検索をかけ、効率的に管理できるようになるため、諸事の作業時間を大幅に圧縮させ、設計・デザインなどのクリエイティブにかける時間を大幅に増やすことができる。
「TECTURE」開設に先立ち、情報伝達媒体となる空間デザインメディア『TECTURE MAG』(読み:テクチャー マガジン)を2020年4月に創刊。メディアとしての拡充と「TECTURE」の社会実装により、企業以来のミッションである「空間デザインの未来をつくる」ことの実現を目指している。
建材・家具検索プラットフォーム「TECTURE」
(リンク »)
次世代型空間デザインメディア「TECTURE MAG」
(リンク »)
起業の経緯やこれまでの活動については、PRTIMESより配信したプレスリリースと「ストーリー」を参照。
プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。