植物工場向けの授粉・収穫ロボットを開発するHarvestX株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:市川友貴)は、この度新型ロボット「XV3」を開発し、イチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」 を2023年夏より順次提供開始いたします。
「HarvestX」は、植物工場でのイチゴの生産過程において、「植物の管理」「授粉」「収穫」の自動化を行い、安定生産を実現するソリューションです。
これまでHarvestX株式会社では、自動授粉・収穫ロボットのプロトタイプ(XV1、XV2)の開発を進めてまいりましたが、この度、従来の実証機より作業効率を高めた新型ロボット「XV3」を開発しました。これにより、イチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」のサービス展開が可能になり、2023年夏より提供を開始いたします。
イチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」の特長
ロボットとAIによる授粉・モニタリング自動化で、安定生産と生産コスト削減を実現します。
ハチより27.8%も授粉精度が高い自動授粉(*)で、奇形果の発生を軽減し、果実の収穫量向上
ハチの死骸放置による病害リスクや、作業者のハチ刺されなどの労災リスク防止により、工場内の衛生環境を向上
ロボットで収集したデータをもとにした苗の状態の分析により、正確な収穫日や収穫量を予測可能に
*自社実証実験の結果に基づく
ロボット「XV3」の概要
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「XV3」は、イチゴ自動栽培ソリューション「HarvestX」の中心となるロボットです。従来の実証機からさらに自動授粉や収穫の精度向上、さらにはさまざまな環境の植物工場へ導入可能な高い拡張性の担保を実現しました。
ロボットは、植物工場内を自動で走行する「XV3 Cart」と、データ収集用のセンサーや作業用ロボットアームを搭載した「XV3 Unit」の2つで構成されています。従来機では、お客様の植物工場の棚の段数に合わせて、ロボットを毎回カスタム設計する必要がありました。一方、「XV3」はロボット本体の設計を変更することなく、植物工場の棚の段数に合わせて1-5段で自由に高さを選択することができるので、短期間で様々な環境下への導入が可能になりました。
また、自動化したい作業に合わせたUnitを用意しており、作業に応じて入れ替えることで、より効率的に、そしてさまざまな作業のニーズに対応します。
新型ロボット「XV3」が、従来よりさらに授粉・収穫作業の自動化の精度・効率性が向上したことで、植物工場の働き手不足への対応や、人件費の大幅な削減を実現してまいります。
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2023年夏より「HarvestX」の機能を順次提供
「HarvestX」のデータ収集・自動授粉・自動収穫機能を2023年中に順次提供していきます。将来的には栽培支援機能を追加して、2025年には完全自動化の実現を目指しています。
HarvestX株式会社について
HarvestX株式会社は植物工場におけるイチゴの完全自動栽培を目指す東京大学発スタートアップです。ロボティクスやAIを専門とするメンバーによって2018年に大学でスタートしたHarvestXは、「植物工場では授粉が必要な果実の生産が難しい」という課題にフォーカスして研究を進め、世界初のロボットによるイチゴの授粉に成功しました。
「未来の世代に、豊かな食を。」をミッションに掲げるHarvestXは、ロボティクスやAI技術を活用し、持続可能な農業の実現のためのソリューションを開発・提供して参ります。
- 会社名 HarvestX 株式会社 (HarvestX Inc.)
- 代表者 市川友貴
- 所在地 東京都文京区本郷7丁目3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ 216
- 事業内容 農業機器の開発・販売
- 設立年月日 2020年8月
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プレスリリース提供:PR TIMES (リンク »)
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