福岡ソフトバンクホークスは、新たなファン獲得のためのデジタル施策として、ソーシャルメディア管理クラウドの利用を開始した。クラウドサービスを提供する日本オラクルが9月26日、発表した。
これまで福岡ソフトバンクホークスでは、ブランド認知向上やファンなどとの関係を構築することを目的に、ソーシャル・メディアの運用に取り組んできた。同社では、このソーシャル・メディアを新しいファン獲得のための施策としても活用することを検討していたという。
今回、発信だけでなく、ソーシャル・メディアで得られた情報を有効的に活用でき、ソーシャル・メディアを通じたファンとのコミュニケーションを強化できる仕組みとして、日本オラクルの「Oracle Social Cloud」を採用した。Oracle Social Cloudのソーシャル・リスニング解析エンジンを活用することで、福岡ソフトバンクホークスに関連するキーワードを抽出する。さらに、ファンや試合を観戦した人による話題のコメントから関連性のない単語を排除し、ポジティブ/ネガティブなど文脈で判断し、自動で振り分けて情報収集できる点を評価している。
福岡ソフトバンクホークスは今回のOracle Social Cloud導入により、ソーシャル・ネットワーク上でキーワードを含むコメントがどのように投稿されているかの効果検証やイベントに対する評価を分析するため、過去に行ったイベントを基に「タカガールデー」「ジュラシックドーム」「熊本復興支援試合」のキーワードで検索した。
その結果、ソーシャル・メディア上でファンの反応が得られる適切な投稿タイミング・内容や、ファンの満足度を図るための指標、PR戦略を改善するためのインサイトなどが得られた。
同社では今後、このインサイト分析結果を生かし、イベント企画・運営に向けた改善や、効果的な広報、広告、ソーシャルメディア告知方法についての施策そ立案し、実施していく。