電力中央研究所は、会計管理や予算管理、プロジェクト管理などを担う基幹業務システムをクラウド化した。業務の合理化や生産性の向上に取り組んでいく。
導入したのは、統合基幹業務システム(ERP)をSaaS形式で利用する「Oracle Enterprise Resource Planning(ERP)Cloud」、予算管理SaaSの「Oracle Planning and Budgeting Cloud」、IaaS/PaaSをパブリッククラウドで利用する「Oracle Cloud Platform」の3つ。
評価したポイントは、ERP Cloudを利用することでビジネスインテリジェンス(BI)機能を活用でき、多面的な視点で戦略立案が可能になる点を挙げている。また、ユーザーIDの一元管理によってアクセス権限や承認プロセスの設定が組織変更に連動できることや、組み込まれたソーシャル機能を併用することで部門内外のコミュニケーションが円滑に図れる点も評価している。
さらに、データベースサービス「Oracle Database Cloud」やJavaアプリケーション開発基盤「Oracle Java Cloud」を使って特有の業務に対応した機能を追加開発できることも導入のポイントになったとしている。
今後はクラウドサービスの活用を通じて業務プロセスを効率化し、クリエイティブな業務にリソースを集中することで、競争力の高い組織を目指し改革を進めていく。