「Windows 10 October 2018 Update」:ITプロフェッショナル向けの主な新機能

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-10-05 12:24

 Microsoftは米国時間10月2日に、「Windows 10 October 2018 Update」(「バージョン1809」)の提供を開始した。同社幹部は、この機能アップデートの開発期間中、主に消費者向け機能を発表していたが、1809にはITプロフェッショナルの関心を引きそうな多数の新機能が含まれている。 

 Microsoftは2日のブログ記事で、このリリースでITプロ向けに提供する新機能を公表した。その中で、ボリュームライセンスの顧客にはバージョン1809を「今後数週間以内」に、「Volume Licensing Service Center」(VLSC)を通じて提供すると述べた。また5日より、「Windows 10 Enterprise」(バージョン1809)が、「Microsoft Partner Network」を通じて「Microsoft Action Pack Subscriptions」(MAPS)を利用しているパートナーに提供される。MAPS向けのほかのエディションは22日にリリースされる。

 「Long-Term Servicing Channel (LTSC)」を利用している顧客向けには、「Windows 10 Enterprise LTSC 2019」もリリースされている。

 Microsoftは、Windows 10、「Office 365」、「Enterprise Mobility + Security」(EMS)をバンドルした「Microsoft 365」によって、デバイスと導入の管理を容易に行えるようにしようとしている。そのため、1809でITプロフェッショナル向けに提供する機能の多くは、Office 365やEMSと併用することで実力を発揮するという。

 新リリースで用意するITプロフェッショナル向け機能の多くは、当然ながらセキュリティに関連している。「Windows Defender Advanced Threat Protection」(Windows Defender ATP)に、カスタム検出、「Windows Server 2019」のサポート、マネージドセキュリティサービスプロバイダーのサポートなどが追加されている。

 またMicrosoftはこのリリースで、同社の複数の脅威インテリジェンスサービスを「Microsoft Threat Protection」に統合し、単独のコンソールで把握できるようにした。さらに、Windows Defender ATPの新機能や管理機能によって、攻撃対象となる領域を全般的に縮小している。また、機械学習モデルや人工知能(AI)モデルを利用して、ウイルス対策機能を強化したという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]