Microsoftは米国時間4月27日、x86ベースのWindows向けに「Office 2019」のクライアントアプリケーションのプレビュー版を提供開始した。ボリュームライセンスの顧客のみが対象となる。
提供:Microsoft
2018年下半期にリリース予定のOffice 2019は、「Office 2016」の後継版となる。 Office 2019は「Windows 10」のみで稼働し、「Windows 7」と「Windows 8.1」では利用できない。サーバアプリケーションの場合、「Windows Server 2019」で稼働する。
「Office 2019 Commercial Preview」プログラムには、Win32版の「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「OneNote」「Publisher」「Access」「Project」「Visio」が含まれる。また同社幹部によると、「Exchange 2019」「SharePoint 2019」「Project Server 2019」「Skype for Business 2019」など、Office 2019のサーバアプリケーションのプレビューは、「今後数カ月の間に」利用可能になる。同様に、Mac向けのOffice 2019 Commercial Previewプログラムも、「今後数カ月の間に」提供される見通しだ。
筆者はMicrosoftに対し、Office 2019のプレビュープログラムを消費者と非ボリュームライセンスの顧客に提供する意向や予定について尋ねた。Microsoftの担当者は、Office 2019のコンシューマープレビューは提供しないが、「Office 2019の一般提供が開始されれば、顧客は購入可能になる」と述べた。
Office 2019はMicrosoftが「永続版」リリースと呼ぶもので、サブスクリプション版とは異なる。
MicrosoftはOffice 2019のプレビュー登録ページで、次のように強調している。「このプレビュープログラムは、Office 365サブスクリプションプランの一環として、Officeを導入する計画の組織、あるいは導入済みの組織を対象としたプログラムではない。Office 365で提供しているOfficeアプリケーションはすでに、Office 2019の永続版(ボリュームライセンス)で利用可能になる全機能を備えている」
同社の「よくある質問(FAQ)」ページには、Office 2019のデスクトップアプリケーションの新機能が記載されている。Outlook 2019は、Office 365グループに対応し、受信ボックスを向上させ、連絡先カードのアップデートを行った。「Excel 2019」は、Excelから「Power BI」へのパブリッシュが可能になったほか、「PowerPivot」と「Power Query」などの機能を強化した。「PowerPoint 2019」はアイコン、SVG、3D画像の管理が行える。「Word 2019」は、学習ツールなどが強化されている。
「Office 2019 Commercial Preview」プログラムに参加するには、「Microsoft Collaborate」のポータルから登録する必要がある(Collaborateは、「Microsoft Connect」が移行されたものだ)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。