【EMCジャパン Tech Communityサイト】ITの全体最適化はインフラから

EMCジャパン株式会社

2010-02-03

■IT全体最適化とは・・・■


ITの全体最適化とは、「最小限のコストで最大限にビジネス貢献できるITを追求すること」を意味している。それを踏まえて、インフラの全体最適化に関してどう考えるべきなのだろうか? そこで、ITの進むべき方向として、コスト効率の向上とビジネス貢献度の向上の両面で最大限の効果が得られるように、10年後のビジョンを考えることからはじめる。そのためには、10年後のビジョンへ向かうために、3年後、6年後のゴールはどのように変わっているかを考えながら取り組んでいく必要がある。たとえば、ビジネス貢献度の向上に着目すると、情報活用を活性化させる、セキュリティがコントロールできている、サービスレベルがコントロールできている、コンプライアンスがコントロールできているという、個々のポイントが浮かび上がってくる。


下記の図はITガバナンスの標準的な定義であるCOBITフレームワークを表したものだ。COBITではビジネス目標、ガバナンス目標というゴールがあり、それを実現するために、情報をどうマネジメントしていくかというポイントとして、「有効性」「効率性」「可用性」「コンプライアンス」「機密性」「完全性」「信頼性」の7つの視点で考えている。それをより向上させるために「計画」「調達」「サービス・デリバリとサポート」「モニタリングと評価」というPDCAを回していくことが重要だ。


■IT全体最適化はインフラ全体最適化から■


ITの全体最適化を行う際には、どのレイヤから手を付けていけばよいのだろうか? EMCでは、インフラが一番全体最適化を徹底しやすいと考えている。インフラの最適化は、実現もしやすく、効果も大きく、即効性もある。このことからも、インフラから最適化に取り組むことが最良だと考えられる。インフラを最適化した後にはデータ・レイヤを最適化し、最終的にアプリケーションを最適化するところにゴールがある。


具体的に、各レイヤの最適化の容易さを表したのが下記の図だ。過去にお客様に提示した際にもっとも有効な図で、多くのお客様にご納得いただいたものだ。全体最適を行う際、さまざまなものを標準化する際には、インフラが一番徹底しやすいことが分かる。


次の図は、システムの全体最適化を行う際の進め方を表したものだ。ここで非常に重要になるのは、アプリケーションとインフラとを疎結合にするということだ。これが、全体最適化の大きなスローガンになっている。20年前には、システムはメインフレーム上にすべてのアプリを作っていけばよかった。その後、オープン化が始まり、さまざまなサーバの上に構築するようになった。このことから、最近では驚くほどのサーバ数をお客様が持っていることが当たり前になった。これにより、CAPEX(導入コスト)、OPEX(運用コスト)の両面で効率が悪くなっていることを、ほとんどのお客様が感じている。現在は、メインフレームからオープンシステムに移行したときのように、現在は第三の波として、大きなアーキテクチャの変化が起こる時期なのだ。具体的には、オープン環境の中で、もう一度メインフレーム時代のよかった部分を、再度展開していくということだ。つまり、システムのオープン化で起こった弊害をどのようにして是正していくかがキーポイントなのだ。


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