シンガポールの南西部に位置する南洋理工大学(Nanyang Technological University:NTU)は、1991年設立ながら世界でもトップクラスの学力を誇るエリート校です。
同校の理工地球観測学部に所属する研究者や学生は、大規模コンピューティングプロジェクト用に高性能のコンピューティング(HPC)リソースを必要としていました。
しかし、リソース活用の最大化を図るだけでなく、予定外のコンピューティング需要への対処、AWS(Amazon Web Services)へのワークロード移行、パブリッククラウドの外部データ維持と確実な保存など、満たすべき複数のニーズが同時に発生。
加えて、ユーザーが合理的コストでデータと一部サービスの災害復旧を行えるリモートセットアップ、物理マシンに近い応答速度を有する仮想マシン向けの高性能I/Oとネットワークパフォーマンス、学術研究用の超高速情報通信網(HPCC)の域内か外部クラウドに存在するリソースの統合管理、高速なデプロイと管理コスト削減を目的としたエンドユーザーが使える基本的なセルフサービス機能、といった要件対応も求められていました。
同校では、これらすべての要件を満たすため、オープンソースに基づくソリューションが必要であると判断。ハイブリッドITクラウドアーキテクチャをシームレスに実装できる安全なオープンソリューションとして、「Red Hat Cloud Infrastructure」上に新たなソフトウェアインフラストラクチャ基盤を構築したのです。
これにより、セキュリティに妥協しないリソースのスケーラビリティ向上、自動化されたリソースプロビジョニングによる高効率化、既存リソースの効率的な活用によるコスト削減が可能に。これまで少なくとも1日かかっていた作業が、わずか30分まで短縮されたケースもあるそうです。さらに、他の学術機関向けクラウド採用フレームワークとして使用できるハイブリッドクラウドモデルの実装や、リソースの割り当てと管理の改善による関係機関との協業促進なども実現しました。
本資料では、同校がRed Hat Cloud Infrastructureを採用した経緯や具体的な効果などを詳しくご紹介していますので、ぜひご一読ください。
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