IT資源およびデータを一箇所に集める事により、複雑さの軽減、コスト削減、資源の有効活用、データ保護などの利点が得られますが、その一方で組織が考慮しなければならない2つの重要な注意点があります。
第1の注意点は、アプリケーションのパフォーマンスを取り巻く課題です。これまでリモート拠点に意図的に配置していたサーバーをデータセンター等に統合する事は、この傾向とは逆行しているため、多くのアプリケーションはコンソリデーションの後に、重大なパフォーマンスの低下に見舞われます。
第2の注意点は、集中型IT資産への依存度の増加です。これらの仮想化された資産はどちらかというと利用比率が高くなります。すなわち、インフラの物理的なハードウェア1つあたりのユーザー数よりも多くのユーザーにサービスを提供しているので、システムとデータの可用性が高度に求められる事になるからです。
本稿では、サーバーコンソリデーションと仮想化傾向について、またIT組織がこれらの状況においてアプリケーション・パフォーマンスや情報の可用性についての課題に取り組むのにワイド・エリア・データサービス(WDS)がどのように役立つのかをご紹介します。
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