<北海道グリーン興産。第三次研究開発の成果を発表>世界初、厚膜胞子活性菌の大量生産技術の確立に目途 自社プラント建設と北海道発アグリバイオ資材の販売を決定!!

株式会社トライビーサッポロ

2006-04-25 18:00

北海道グリーン興産(本社:札幌市、社長:佐々木進)は、このたび乾燥厚膜胞子による糸状菌「S・K-5-5菌(トリコデルマ属リファイ)」の大量培養技術を世界ではじめて確立しました。これにより長期保存が可能で、気温や土壌環境の違いに関係なく高い効果を発揮する、アグリバイオ資材の開発に目途がつきました。
報道機関各位                      2006年4月24日
プレスリリース
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<北海道グリーン興産。第三次研究開発の成果を発表>
世界初、厚膜胞子活性菌の大量生産技術の確立に目途
自社プラント建設と北海道発アグリバイオ資材の販売を決定!!
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北海道グリーン興産(本社:札幌市、社長:佐々木進)は、このたび乾燥厚膜胞子による糸状菌「S・K-5-5菌(トリコデルマ属リファイ)」の大量培養技術を世界ではじめて確立しました。これにより長期保存が可能で、気温や土壌環境の違いに関係なく高い効果を発揮する、アグリバイオ資材の開発に目途がつきました。ついては、自社プラントを建設し、あらゆる土壌条件に対応する北海道発の植物成長活性剤の生産・流通を世界に向けて展開します。今回発表する内容は以下のとおりです。

■大量培養生産技術の開発と確立
微生物の中でも特にデリケートなS・K-5-5糸状菌株(トリコデルマ属リファイ)には、種族維持の為に、大きな環境変化が無ければ穀を閉じたままで発芽しない厚膜に覆われた極めて少数の胞子が存在しています。この厚膜胞子は分生子、菌糸の存在しない土壌環境になると初めて発芽し、分生胞子の数倍、数十倍の強力な発芽力を発揮します。当社は、その特性を利用してS・K-5-5菌を人工的に大量培養させる先端技術「飢餓培養システム」を開発して国際特許を取得しました。続いて、さらに至難とされる菌の乾燥原抹を生産する技術を開発しました。

■プラント建設およびS・K-5-5製剤の生産、販売
当社は、S・K-5-5製剤の試験生産および特許取得国(日本、中国、アメリカ、カナダ、韓国、オーストラリア他)での試験販売を行うために、本年秋に札幌近郊に100坪規模のミニプラント施設(5tタンク×2基)を建設します。そして、実用化技術開発をさらに進めて、平成21年度までに本格的な大型プラント施設(20tタンク×5基)を建設し、各国の市場に向けて供給開始する計画です。
農薬残留問題など食の安心・安全が求められている今日、化学物質を使った農薬ではなく、無害の天然物質で根圏(根のまわり)をコロニーを形成してガードします。植物が本来持っている能力を大きく引き出す当社の培養技術は、農業生産に大きな革新をもたらすと自負するところです。
また、プラント建設と並行して第四次の研究開発にも一層強化して取組みます。具体的には、新規アミノ酸配列を有するS・K-5-5菌の産生物質が農作物及び芝草、樹木に対して与える影響を学理的に解明し、S・K-5-5菌剤が従来の農薬にも土壌改良材にも属さないあらたな農業資材であることを実証します。さらに、アグロミックS・K-5-5菌株の機能性を利用した、ヒト創薬に関する基礎研究を開始します。
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【本件のお問合せ先】
(株) 北海道グリーン興産 担当者 林
Tel 011-644-5288 FAX 011-644-5153 e-mailh.g.k.ss@alpha.ocn.ne.jp
URL: (リンク »)
〒 060-0001 札幌市中央区北1条西18丁目1番地
                      以 上

用語解説

<補足資料>

■ご挨拶
当社は菌株の発見以来、中小企業のベンチャー事業としては異例の15年以上に及ぶ苦闘の末、今日の技術開発にこぎつけました。開始以来の開発費はすでに10億円を大きく超えますが、この取り組みはアグリバイオ技術の前途に新風をもたらすと確信しています。この間の多くの皆様の御支援に深く謝意を表するとともに、今後は最後の目標である大型プラント(100t規模)の建設と、アジア諸国を中心としたS・K-5-5菌の普及に尽力する所存です。弊社の環境に関する理念と熱意に、引き続き何卒御支援をお願いする次第です。

■当社創業の理念とアグロミック菌との出会い
当社は昭和57年(1982年)、当時全国的に拡がり初めた環境問題、特にゴルフ場が周辺環境に及ぼす汚染の問題に対して、芝草、樹木の植生メカニズムの探索による自然環境に近い芝管理の開発を使命に創業しました。平成2年、土壌改良の研究過程で十勝地区の山林土壌から植物の活性化に極めて高い効果を発揮する微生物を発見した当社は、その分離培養研究を大阪大で行いました。そして、新規の糸状菌(トリコデルマハルジアナムリファイ属菌株)として塩基配列を同定し、「アグロミックS・K-5-5」の名称で国際登録しました。

■第一次研究開発 平成3年~平成8年
大阪市の市立工業試験場の一棟に研究室を設置して、アグロミックS・K-5-5菌が土壌に与える活性を利用した農業資材の開発に着手しました。全国から抽出したゴルフ場30数コースに於いて、試験菌株材による効果測定のフィールドテストを5年間実施し、本菌株の効果が極めて優秀であることを証明しました。

■第二次研究開発 平成9~平成10年
しかし、自然界の微生物であるS・K-5-5菌は、人工的な土壌環境に弱い傾向があり、効果にバラ付きがある、気象条件の影響を受ける、などの問題点をエンドユーザーから提起されました。これを解決する方法として当社では、天変地異で自然環境が著しく変化したときにも種を保存するために胞子中にごくわずかに生存し、貯蔵栄養分が多く細胞壁が厚いなど生存能力がきわめて高い、厚膜胞子に注目しました。そして、山梨県の㈱応微研社長堀内博士と技術提携を結び、人工的に厚膜胞子を大量培養し、その特性を農業生産に活かす微生物製剤の開発に着手しました。

■第三次研究開発 平成11~平成17年
第三次開発はそれまで関係のあった大阪大学、明治製菓、東洋大学、北海道大学等との関係を維持しつつ、大阪から札幌に軸を移し独自の技術開発を進めてきました。厚膜胞子による湿潤剤の培養とその植物活性機能を研究し、分生胞子と比較した高い成長促進効果を実証するとともに、保存と物流に優れる乾燥剤化の技術開発に取り組んできました。そしてこのたび、分生胞子を用いた厚膜胞子の人工的な大量培養及び5×108~/gクラスの乾燥化した厚膜胞子の原抹の培養技術を確立し大きく前進しました。これにより「アグロミックS・K-5-5」菌の工業的な製剤化に目途が立ち、今回発表の計画にいたりました。

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