厳しい経済環境などの影響で新規顧客の開拓が難航する中にあって、企業が抱える顧客データは、収益を高める好材料として見直され、蓄積から活用へと扱い方が重要性とともに急速に移行してきています。顧客データを有効活用する手法としてデータマイニングが脚光を浴びていますが、データマイニングは、現場の仮説が活かされないと十分な効果をあげられず、得られた知見があまりにも当然であったり、たまたまあったデータに反応して再び起こり得ないような突飛なものを示すことがあります。
これは、顧客データそのものは膨大な量であっても、個々にみると基本的な属性で満たされ、特性に係わるデータが希薄であることに起因するケースが多く、顧客データの特性を探るためには、クラスター分析、ジョイントスペース・マップ、生存分析、多項ロジットモデルといったデータ分析の理論やモデルを使って顧客データを整理し、特性を理解することが必要になります。こうした手順を踏むことによって顧客データの有効活用が可能となり、現在の顧客ベースを推定したり、顧客の異なった価格に対する反応から効果的な値引プロモーションを検討するといったことが可能となります。
今回のMESでは、日頃よりも突っ込んだデータ分析を行うため、「顧客はひとりひとり違う」ことを改めて認識してもらうとともに、“個”に対するより精緻なマーケティングを実践するためのテクニックを顧客データの分析手法、活用事例を織り交ぜながら紹介していきます。
なお、MESに関しましては、報道関係者のお席も用意いたしておりますので、ご多用のことと存じますが、是非ともこの機会にご出席くださいますよう、お願い致します。また、参加をご希望される場合には事前にご連絡くださいますよう、お願いいたします。
なお、本セミナーの概要は次のとおりです。
<「SPSS Marketing Executive Seminar」の概要>
■テーマ:Segment of Size One:マーケット・セグメンテーションからCRM、One-to-Oneマーケティングへ~顧客データの分析に理論とモデルを組み込む~
■講 師:東京大学経済学部教授 阿部 誠 氏
■開催日:2004年10月26日(火) 10:00~17:00
■会 場:SPSSセミナールーム(東京・恵比寿)
■定 員:32名
※定員となり次第、締め切りさせていただきます。
※本セミナーは講義形式となっております。
■受講料:\31,500(税込)
※セミナー終了後、懇親会を開催いたします(参加無料)。
■内 容:
1.顧客データ分析の理論と手法
・セグメンテーションによって市場を創造する(クラスター分析)
・ポジショニングによりマーケティング戦略を練る(ジョイントスペース・マップ)
・顧客価値/カスタマー・エクイティーを測定する(生存分析)
・顧客の商品選択行動の特徴を理解する(多項ロジットモデルとその拡張)
2.顧客データの分析・活用事例
・RFM分析に消費者行動理論を組み込んで、現在の顧客ベースを推定する
・消費者の異なった価格に対する反応から効果的な値引プロモーションを検討する
・個々の消費者の価格に対する反応の違いを考慮して顧客ごとに値引額をカスタマイズした差別クーポン戦略を提案し、収益へのインプリケーションを考察する
3.アカデミックにおける成果と進展
・リコメンデーション・エージェント
・FSP、ポイントカード制度
■活用製品:SPSS Base、SPSS Advanced Models、Amos
■対 象:自社の顧客データの収集、分析、活用を実践、サポートしている企業のスタッフ
顧客データの分析・活用に関心のある方
■申込先: (リンク »)
■問合せ先
エス・ピー・エス・エス株式会社 セミナー事務局
〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクェアタワー10F
TEL:03-5466-5511 FAX:03-5466-5621 Email:jpseminar@spss.com
<講師プロフィール>
阿部 誠(あべ まこと)氏
東京大学 経済学部 教授
【プロフィール】
マサチューセッツ工科大学 (MIT)電子工学・コンピューター科学で学士および修士
マサチューセッツ工科大学 (MIT)オペレーションズ・リサーチ学部(マーケティング学科)博士
現在 東京大学大学院経済学研究科・経済学部 教授
【主な著書】
・『超顧客主義:顧客を超える経営者たちに学ぶ』東洋経済新報社(共著)
・『マーケティング・サイエンス入門:市場対応の科学的マネジメント』有斐閣(共著)
・"Advertising in Japan," in Advertising Worldwide: Advertising conditions in Selected countries (ISBN 3-540-67713-5), Ingomar Kloss ed., Heidelberg: Springer, 2001.
<SPSSについて>
SPSSが提唱するPredictive Analyticsは、現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データをビジネス上有効なアクションに結びつけることをいいます。SPSSは、Predictive Analyticsソリューションの第一人者として、ソフトウェア製品と関連サービスを提供しています。SPSSが提供するソリューションは、企業・教育研究機関・医療機関・政府官公庁など、幅広い分野で採用されています。
1968年に設立されたSPSS社は現在、全世界で40以上の国にオフィスを構え、1,300人近い社員を擁し、2003年の売上は2億1,096万ドル。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。