米国SPSS Inc.が創設した今年の「Insight Awards」の発表会は、10月25日-26日の会期で初の開催となったSPSS製品のワールドワイドのユーザーカンファレンス「SPSS Directions 2004」(会場:ネバダ州ラスベガス市、フラミンゴラスベガスホテル)で行われました。表彰は、「Data Mining」、「Text Mining」、「Data Analysis/Research」、「Market Research」、「Business Intelligence」の5部門で、「Data Mining」部門は株式会社ギャガ・デジタルブレインによる「右脳と左脳の映画市場分析(Movie Market Analysis & Recommendation System in Japan)」、「Text Mining」部門は株式会社リクルートによる「テキストマイニングによる履歴書価値評価分析(Resume Analysis with Text Mining)」、「Data Analysis/Research」部門は株式会社インタースコープによる「価格戦略を導くweb調査による仮想購買実験とシミュレーションモデル(Web Research and SPSS technology lead to Pricing Strategy)」が受賞し、最優秀賞は5部門の中から株式会社ギャガ・デジタルブレインが獲得しました。
株式会社ギャガ・デジタルブレインによる導入事例は、「SPSS」、「Clementine」に加え共分散構造分析ソフト「AMOS」を組み合わせて開発したWebベースの「ADAM MODEL(tm)」を使用したもの。何百週にもわたって蓄積したアンケートから新作映画を推薦しそうな映画ファン像を浮かび上がらせたり、映画ファンが好む映画に関する情報を集め、ハリウッド映画の日本国内におけるマーケティング活動に生かしています。表彰の後に行われたブレイクアウトセッションでは約70名の参加者を集め、活発な質疑応答が行われるなど、大きな注目を集めていました。
株式会社リクルートは、データマイニングとテキストマイニングを利用し、求人企業にとってのレジュメの価値を分析することで企業が採用に踏み切る要因を分析し、履歴書価値測定モデルを提示する事例で「Text Mining」部門の受賞を獲得しました。
「Market Research」部門受賞者の株式会社インタースコープは、インターネット市場調査による「仮想購買実験」を実施し、Clementineを利用して作成したシミュレーションモデルを用いてユーザーが自由に使用できるPC上のシミュレーターを提供する事例で、企業の価格戦略立案をサポートする実践的な手法である点が高く評価され、受賞に至りました。
米国SPSS Inc.主催の「SPSS Directions 2004」は、SPSS製品、統計・分析のトレンドに関する最新情報や優れた導入事例を紹介するSPSS製品ユーザー向けのイベントで、初開催となる今回は全世界から600名が参加しました。日本からは「Insight Awards」の受賞者、SPSS製品ユーザー、パートナーが参加し、最優秀賞を受賞した株式会社ギャガ・デジタルブレインの太田幸利氏、大阪府立大学の荒木長照氏の両氏は、スピーカーとして登場しています。
なお、「第1回Insight Awards」の受賞者は次のとおりです。
以 上
<第1回Insight Awardsの受賞者>
■Data Mining部門
「右脳と左脳の映画市場分析」
(Movie Market Analysis & Recommendation System in Japan)」
株式会社ギャガ・デジタルブレイン 太田 幸利 氏
大阪府立大学 荒木 長照 氏
■Text Mining部門
「テキストマイニングによる履歴書価値測定分析」
(Resume Analysis with Text Mining)
株式会社リクルート 加藤 茂博 氏
関西学院大学 井上 哲浩 氏
■ Market Research部門
「価格戦略を導くweb調査による仮想購買実験とシミュレーションモデル」
(Web Research and SPSS technology lead to Pricing Strategy)
株式会社インタースコープ 久恒 整 氏
※久恒氏所属のインタースコープ開発統轄本部は、現在別法人化され株式会社インタースコープ・フロンティア総研となっています。
■Data Analysis/Research部門
Sequoia Hospital Andrey Fisher 氏
■Business Intelligence部門
Save Mart Supermarkets Sandy Strube 氏
以 上
<SPSSについて>
SPSSが提唱するPredictive Analyticsは、現状および将来についての信頼できる結論を的確に描き出すように、データをビジネス上有効なアクションに結びつけることをいいます。SPSSは、Predictive Analyticsソリューションの第一人者として、ソフトウェア製品と関連サービスを提供しています。SPSSが提供するソリューションは、企業・教育研究機関・医療機関・政府官公庁など、幅広い分野で採用されています。
1968年に設立されたSPSS社は現在、全世界で40以上の国にオフィスを構え、1,300人近い社員を擁し、2003年の売上は2億1,096万ドル。
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