“卑弥呼の鏡”をデジタルアーカイブ化。            実物がなくても銅鏡の研究が可能に

丸紅情報システムズ株式会社 2005年03月28日

MSOL(エムソル:丸紅ソリューション株式会社 東京都渋谷区東1-26-20 社長:吉光 澄)は、主に機械設計の検証用途で使われていた独ゴム社製(GOM mbH ドイツ ブラウンシュバイク市 共同経営責任者 コンスタンチン・ガラヌリス博士/Dr.Konstantin Galanulis デトレフ・ヴィンター博士/ Dr.Detlef Winter)光学式三次元デジタイザ「エイトス(ATOS)※1」が、奈良県橿原考古学研究所 保存科学研究室(室長 今津節生博士)の卑弥呼の鏡とも呼ばれる三角縁神獣鏡※2を含む古代銅鏡のデジタルアーカイブ※3製作に活用されたことを発表します。

奈良県橿原考古学研究所 保存科学研究室では、古代銅鏡の精密な三次元データを製作し保存するデジタルアーカイブに取り組んでいます。 銅鏡を三次元データ化する利点は、拡大・縮小が容易であり、視点の角度を変えて観察できること。人の主観に頼らない文様や形状の測定、複数の銅鏡の比較がコンピュータ上で簡単に行なえることです。重要な文化財である古代銅鏡の実物を研究できる機会は限られていましたが、奈良県橿原考古学研究所 保存科学研究室のデジタルアーカイブを活用することで、実物の銅鏡が無くても文様や形状の調査、研究が行なえるようになります。さらに複数の研究者がひとつの銅鏡の研究に取り組めるようになるなど、古代銅鏡の研究に貢献します。現在、三角縁神獣鏡約230枚を含む古代銅鏡540枚前後のデジタルアーカイブ化が終了しており、来年を目処にデジタルアーカイブの成果を発表する予定です。

正確な三次元データの製作には、銅鏡1面あたり約400万箇所のポイントを測定し、自動で三次元データを製作する機能を持つ三次元デジタイザ「エイトス」が活用されています。エイトスは、これまで主に自動車などの機械設計分野で使われてきましたが、奈良県橿原考古学研究所 保存科学研究室 室長 今津節生博士により考古学分野で応用されました。
今津節生博士が製作された銅鏡の三次元データは、文様の凹凸やそれぞれの銅鏡に固有の傷や表面のざらつきまで、実物を忠実に再現しています。

奈良県立橿原考古学研究所について:
奈良県立橿原考古学研究所は、奈良県教育委員会に属する機関です。奈良県内の埋蔵文化財の調査研究を行い、その成果を広く公開するとともに、国民共有の財産である埋蔵文化財を保護し後世に伝えるためにさまざまな活動を行っています。(ホームページ: (リンク ») )

ゴム社について:
ゴム社は欧州4ケ国(イギリス、スイス、ドイツ、フランス)に法人を持つ、光学式三次元デジタイジングシステムのリーディングカンパニーです。自動車、航空、医療、考古学など、幅広い分野に三次元デジタイジングのアプリケーションを提供しています。
(ホームページ: (リンク ») )

エムソルについて:
エムソル(丸紅ソリューション株式会社の略称)は、丸紅株式会社の事業会社で、エレクトロニクスとITのソリューションプロバイダ。ITを基盤に、コンピュータネットワーク、機械設計、半導体設計と製造、電子部品、SIなどのさまざまなソリューションを、多業種に提案しています。(ホームページ: (リンク ») )

用語解説

※1 三次元デジタイザ「エイトス(ATOS)」
三次元デジタイザ「エイトス(ATOS)」は、独自の技術で立体物を測定し三次元データを作成する非接触光学式三次元デジタイザです。主にデータを所有していない有形物から3次元CADのデータを作成し、製品設計に還元するリバースエンジニアリングや、最終製品が設計データ通りに作られたかの確認などに利用されています。MSOLが1998年11月より国内総販売代理店として販売しています。
(ホームページ: (リンク ») )

※2 三角縁神獣鏡:(さんかくぶちしんじゅうきょう、さんかくえんしんじゅうきょう)
三角縁神獣鏡とは、近畿地方から多く出土している神様と獣の模様のついた古代銅製の鏡です。三角縁神獣鏡を魏志倭人伝に記述の「卑弥呼が魏の皇帝より賜った100枚の銅鏡」と考える説があり、“卑弥呼の鏡”とも呼ばれています。

※3 デジタルアーカイブ:
 デジタルアーカイブとは、有形・無形の文化資産をデジタル信号処理やマルチメディア・データベース等の最新技術を積極的に活用することにより、記録精度が高く、再現性に優れたデジタル情報の形で記録する取り組みです。

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