J2・徳島ヴォルティスがファンサービス向上を目的に「OpenOLAP」「VLCM」採用

~バーコード付き会員カードで観戦、オフィシャルグッズ購入時にデータを収集、分析~

株式会社アイエイエフコンサルティング、ピープルソフトウェア株式会社

2006-07-03 09:00

 株式会社アイエイエフコンサルティング(以下アイエイエフコンサルティング、本社:東京都中央区京橋3丁目13番10号、社長:青野晴成、資本金:5,000万円)とピープルソフトウェア株式会社(以下ピープルソフトウェア、東京本社:東京都千代田区神田神保町2丁目5番、代表取締役:木暮知彦、資本金:9,800万円)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のJ2に加盟している徳島ヴォルティス株式会社(以下 徳島ヴォルティス、本社:徳島市川内町平石住吉225-34、社長:高本浩司氏、資本金:4億900万円)が、オープンソースのOLAPツール「OpenOLAP」およびコンタクト管理システム「VLCM」を使って、ファン(会員)サービスの向上などを目的としたデータ分析を7月から本格化することになりましたので、お知らせします。

 会員のデータ分析は当初、Excel感覚の操作をWeb環境で行える専用システムを構築して行なうことが検討されていましたが、ピープルソフトウェアの提案により低コストで、分析サイクルの短縮が図れる「OpenOLAP」と「VLCM」によるシステムを構築し、これをASPで利用することになりました。具体的には、ピープルソフトウェアが、自社のデータセンター(倉敷市)にASP用に作り変えた「OpenOLAP」と、ホームスタジアムの入場券の半券、オフィシャルグッズの購入に関するデータ収集の役割を果たす「VLCM」との連携環境を構築し、徳島ヴォルティス側でWebブラウザを使ってデータセンタのデータにアクセスし、会員の分析を行う仕組み。本年3月の開幕からデータの収集を始めており、分析に必要なデータが蓄積できたことから、本格的に運用することになったものです。

 徳島ヴォルティスは、2004年9月にJリーグに加盟申請(12月にJ2加盟承認)し、翌年3月からJ2に参戦しています。2年目となる今シーズンは、マネージメント会社である有限会社アンビションアクト(本社:東京都港区南青山3-9-1、社長:伊東伸晃氏、資本金:600万円)からの提案により、試合内容はもとより、ファンサービスの向上を重点テーマとして取り上げ、これを実践するためファンに関するデータ分析を行なうことにしました。
 本年3月には、2ヶ月の開発期間を経てデータセンターにデータ分析用のASPの環境を整える一方、会員にはバーコード付きの会員カードを配布し、データの収集と分析の体制を整えました。データ収集の機能を担っているのがピープルソフトウェアの「VLCM」。会員がスタジアムに入場した時、オフィシャルグッズの購入時に会員カードのバーコードからデータを読み込み、読み込んだデータをデータセンターに送り込みます。そして、ASP版のBIツール「OpenOLAP」が動員した会員のデータに対して、節ごとに属性や来場履歴などのグラフ解析が行えるようにします。
 分析対象となるデータは、順次増やしていく予定ですが、現時点では会員数にして約5,000件、ホームゲームに来場した会員の分析を行っており、徳島ヴォルティスでは、「Excel感覚で、PCとブラウザがあればどこでも節ごとに会員の状況を分析できること、また、分析が行なえるまでに当初のExcelでは、1、2ヶ月の時間が必要だったが、1週間程度で済むので重宝している」としています。
 ファンの熱い視線が注がれるサッカーをさらに加熱する・・・・・「OpenOLAP」、「VLCM」の両ツールにとって新たな活躍の場が提供されたといえます。
以上

<「OpenOLAP」について>
 「OpenOLAP」は、情報処理振興事業協会(IPA)のオープンソースソフトウェア活用基盤整備事業の支援を受けてアイエイエフコンサルティングが開発したオープンソースのOLAPツールです。OLAPツールは、企業の顧客データや販売データなどの蓄積された大量のデータを様々な角度から検索・集計して問題点や解決策を発見し、経営や営業活動の効率の向上を図るためのツールで、「OpenOLAP」は、今まで商用製品でのみ提供されていたOLAPツールの機能を初めてオープンソースソフトウェアとして実現しました。2004年2月28日の公開以来、現在までに共同開発環境サイト( (リンク ») )から約14,000件のダウンロード実績があります。
 アイエイエフコンサルティングではさらに、一昨年IPAが公募した2004年度第1回オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業に「OpenOLAPの機能拡張プロジェクト」で採択されたことを期に、「OpenOLAPリリース2.0」を開発、2005年2月28日に公開しました。
 「OpenOLAP」の動作環境としては、オペレーティングシステムとして「Linux」、Web/アプリケーション・サーバーとして「Apache」「Tomcat」、データベース管理システムとして「PostgreSQL」を使用しています。これらは全て、広く普及した既存のオープンソースソフトウエアであるため、ユーザー及びITサービス企業は、完全なオープンソースソフトウェア環境で、企業データ分析システムを構築することが可能になりました。
※「OpenOLAP」のダウンロードや技術的問合せについては、
( (リンク ») )をご覧下さい。

<「VLCM」について>
 「VLCM」は、ピープルソフトウェアが開発したコンタクト管理システム。お客様との来店・来場履歴を記録し、その履歴を把握することによって最初のコンタクトからフォロー、そして分析、アクションまでお客様とのリレーションシップを深め、最高のサービスを提供するための支援ツールです。
 会員管理、顧客管理、携帯電話を活用したイベントの告知、メディアミックスのプロモーション、予約、ポイント管理、コールセンター、ホームページ製作、データ分析などCRMの要素を凝縮した8つのコンポーネントは、新規お客様の獲得、リピーターの増加に効果を発揮します。
※ 「VLCM」の詳細については、( (リンク ») )をご覧下さい。

<アイエイエフコンサルティング( (リンク ») )について>
1998年に設立されたデータウエアハウス、データ分析専門の独立系コンサルティング会社です。金融、通信、製造、流通、サービスなど多岐にわたる業種のデータウエアハウス、データ分析アプリケーション構築プロジェクトに参画し、システム分析・設計・導入から運用までをトータルにサポートしています。また、メディアへの寄稿、セミナー講演などを通じてデータウエアハウス、ビジネスインテリジェンスの普及、啓蒙活動を実施しています。

<ピープルソフトウェア( (リンク ») )について>
1982年に設立された独立系ソフトウェア開発会社です。いち早くオープン系システム開発に取り組み、現在はWeb系システム開発を中心に受託開発からパッケージ・ASPサービスの開発、提供を行っています。また、最近のシステム化は効果予測が難しい上、コンピュータは日進月歩で革新が進み、ツール選択も型通りではなくなっています。この状況をブレークスルーするには、現場に密着し問題解決のための実践的な分析と大胆な仮説立案が必要です。ピープルソフトウェアでは、豊富な業種・業務経験から理にかなったシステム企画を支援しています。


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