BlueCore5-Multimediaプラットフォームにテキスト音声読み上げ機能を追加 NowSpeak、Mobile TTS for BlueCoreを開発

CSR は、NowSpeak Technologiesが CSRの展開するサード パーティ ソフトウェア開発企業との提携プログラム、「eXtension パートナープログラム」に参加し、CSRのBlueCore5-Multimediaチップ上で提供可能になったことを発表。

NowSpeakの「Mobile TTS for BlueCore」ソフトウェアは、CSRの高性能DSP「Kalimba」上で動作するよう開発されたもので、BlueCore5-Multimediaシリコンを搭載したBluetooth対応ヘッドセットと車載用ハンズフリー システムに最先端のテキスト音声読み上げ機能を提供。

NowSpeakのMobile TTS for BlueCoreは、完全なハンズフリー通信の実現に向けて、大きなマイルストーンとなるもの。ユーザーの携帯電話に電話が掛かると、発信者の名前又は、電話番号がヘッドセット又は、車載キットに通知され、ユーザーは呼び出しに応答するか否かを決定できる。TTS (Text-to-speech)ソフトウェアは、受信したテキストから音声を自動的に合成。従来の事前登録音声読み上げシステムは、予め登録した「定義された単語と語句」しか告知不可でした。また、Mobile TTSテクノロジーは、Bluetooth対応デバイスの「状態」、「インストラクション」を告知してユーザビリティを向上させる「ボイス プロンプト」機能を提供。

NowSpeak Technologies Ltd.社コマーシャル ディレクター、Allan Davisonのコメントは、「当社はCSRとのパートナーシップにより、【Bluetooth対応デバイスをユーザーのデジタル体感の中心へ】、また【パーソナライズされた、ユニバーサルな音声ベースの遠隔操作の実現】という当社ビジョンの具現化により近づくことができます。NowSpeakは、CSRのBlueCoreプラットフォームを選択いたしました。当社は、ヘッドセット市場において80%以上のマーケットシェアを堅持するCSR社とパートナーシップを組むことで、成長著しい、潜在的に巨大なマーケットを開拓できると確信しています」とコメント

BlueCore5-Multimediaは、高性能DSP（64 MIPS）とオンチップメモリを搭載し、「拡張オーディオ機能」と「より高機能」を提供するサードパーティー ソフトウェアをサポート。BlueCore5-Multimediaは、携帯電話、ヘッドセット、及び車載用ハンズフリーシステムに付加価値を提供する、唯一のシングルチップBluetoothプラットフォーム。

DSPベースのプラットフォームであるBlueCore5-Multimediaは、将来のソフトウェア エンハンスメントをサポートするのに必要な性能を提供。NowSpeakのMobile TTS for BlueCoreは、「コーラーID」、「デバイス状態の更新」、「オーディオ ペアリング ガイド」などの機能を、ヨーロッパ、南・北アメリカ、マンダリンを含む各種の言語で提供。NowSpeakは、BlueCore5-Multimediaの未使用のMIPS処理能力を使用することで、今後、対応言語の追加を実現していくと同時に、「SMS」、「電子メール読み上げ」、「音声認識を使用したネームダイヤルやミュージックコントロール及び選択」などの機能を追加サポートする予定。

CSR社ワイヤレス オーディオ ストラテジック ビジネス ユニット担当SVP、Richard Ordは、「CSRは、NowSpeakのテキスト音声読み上げ機能が、市場で実績のあるマルチメディア アーキテクチャー上で実行できることで、当社の自動車、携帯電話、ヘッドセット市場の顧客に比類のない付加価値を提供することが可能です。当社のワイヤレス オーディオ アプリケーション用に開発されたDSPベースのアーキテクチャーは、eXtensionパートナーシップ プログラムに参加するサードパーティーソフトウェア開発企業による最先端のアプリケーション搭載を実現し、当社の顧客に優れたオーディオ性能を提供します。また、当社のアーキテクチャーは、ワイヤレス オーディオ最終製品等で代表されるBluetooth製品のマスマーケットへの採用を促進します」の述べた。