HiSIM SPICEモデルは日本の広島大学で開発され、その指揮を執ったのは三浦道子教授です。HiSIMモデルは基本的に、「VthベースのCMOSモデル」として知られる伝統的手法からの脱却が試みられており、今日「表面ポテンシャルモデル」として知られる手法に依拠しています。表面ポテンシャルモデルは、90ナノメートル以下のCMOS物理構造を正確に体現したものです。
「Simucadが広島大との協力を数年間続けてきた結果として、このモデルを完成させることができた。このモデルには、速度や正確性、そしてコンバージェンス要件を満たすために必要不可欠な品質が全て備わっていると確信している。これにより、非常に高度な技術が必要とされるミクロン以下のCMOS設計にも対応できるだろう。このモデルを商用化することができ、喜ばしく思っている。」と、Simucadの代表取締役社長Ivan Pesic(アイヴァン ぺシック)は述べています。
この新モデルの採用を促進すべく、Simucadは包括的ソリューションの提供も行います。このソリューションに含まれるのは、アナログ回路シミュレーション向けにSmartSpice、SPICEモデルのパラメータ自動抽出用にUTMOST IV、そしてSPICEモデルのパラメータ抽出サービスがあります。SmartSpiceとUTMOST IVはSimucadのウェブサイトからダウンロード可能となります。
Simucad Design Automationについて
Simucad Design Automationは、アナログ回路、ミックスド・シグナル回路、RF集積回路の開発用途でシミュレーションツールやCADソフトウェアを提供する有力企業です。シルバコ・インターナショナルから2004年にスピンオフしたSimucadでは、回路シミュレーション、カスタムICレイアウト/検証、配線モデリング、デジタル・シミュレーション、IPキャラクタライゼーション分野において製品を提供しています。Simucadは他社製設計プラットフォームとのインタフェースを備えたPDKベースの包括的設計フローを提供しています。シルバコの20年にわたる事業経験から受け継いだグローバルなプレゼンスを有するSimucadは、IPOへの準備を行っています。
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