アクテル、業界で最も低消費電力のFPGAに最適化したARM Cortex-M1プロセッサを無償で提供

柔軟で、低コスト、低消費電力のIGLOO<TM> FPGAファミリを活用して携帯機器を迅速に開発

アクテルジャパン株式会社

2007-10-26 11:00

アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区)は本日、同社のIGLOOファミリのフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)向けにARM<R> Cortex<TM>M1プロセッサ・コアを最適化し、システム設計者が携帯機器の電池寿命を大幅に延長できるようにしたと発表しました。
業界で最も電力消費が少ないFPGAファミリと業界標準として普及している、FPGA対応の32ビットARMプロセッサを組み合わせたこの製品は、設計者にとって携帯機器を短期間に開発できる、理想的な低消費電力統合プラットフォームです。更に、業界標準のプロセッサを無償で顧客に提供する唯一の FPGAサプライヤとして、アクテルは、設計者がARMアーキテクチャ向けの豊富なソフトウェアのインストールベースとデザインツールの活用をできるようにし、開発期間と開発費用の削減に貢献しています。


スタティック電力が5μWと、携帯アプリケーションに魅力的なIGLOO FPGAは、競合他社のFPGAと比べ、スタティック電力消費が200分の1未満です。携帯アプリケーションに使用した場合、現在の代表的なPLDと比べ、電池寿命が10倍以上となります。IGLOO FPGAに使用されるCortex-M1コアは、動作電流とスタティック電力が極めて小さく、スタティックモードで24μA、スリープモードで3μAしか電気を消費しません。IGLOOの革新的なFlash*Freezeモードでは、SRAMとレジスタのデータを保持したまま、簡単に超低消費電力モードへの移行およびそれからの復帰ができ、静止電流を20μAまで低下させます。また、Flash*Freezeモードでは、Cortex-M1コアの即時オンオフ切り替えにより、性能を最大に発揮させ、電力消費を最小に抑えます。


アクテルのプロダクト・マーケティング担当副社長、Rich Brossartのコメント
「低消費電力への要求がますます厳しくなり、製品の寿命が短く、規格が進化する中で、電池駆動の携帯アプリケーションの設計者は、低消費電力で動作し、最適化モードを持ち、小さいフットプリントで、低コストな柔軟性のある半導体ソリューションを必要としています。ARMは、携帯機器市場向けの32ビット・プロセッサのリーディングサプライヤであり、この市場向けに当社の低消費電力IGLOO FPGAを組み合わせて使用するには、ARMのプロセッサが理想的です。M1対応のIGLOOソリューションは、低消費電力、小さなサイズ、柔軟性といった特長を従来ない組み合せで兼ね備え、機能豊富かつ高性能な携帯機器の電池寿命を大幅に延ばします」


これまで携帯機器の設計者は、ほとんどがマイクロコントローラとプログラマブル・ロジック・デバイスを併用してデバイスを実装してきました。必要なプロセシングを実装するために、マイクロコントローラを使用し、マイクロコントローラがサポートしない機能についてはFPGAを使って必要な機能を追加していました。ARM Cortex-M1プロセッサとIGLOOの組み合せは、コスト、電力、基板スペース、設計の複雑さを軽減するワンチップ・ソリューションです。更に、アクテルのFPGAは改ざんされる心配がなく、貴重なIPが危険にさらされたり、コピーされたりすることがありません。


In-Stat&#039;s Microprocessor Reportのシニア・アナリストのTom R. Halfhill氏のコメント
「ARM Cortex-M1プロセッサを低消費電力のIGLOOファミリに組み込むことで、ARMとアクテルは、FPGAを電池駆動のモバイル・システム向けの実用的なソリューションとして投入しています。ARMがアクテルと提携する大きなメリットは、顧客がARMに前払いでライセンス料やチップの著作権料を支払い、Cortex-M1のライセンスを購入する必要がないことです。その代わり顧客は、即時展開できるように実装されたCortex-M1をブラックボックスとして受け取ります。ASICを開発する場合と比べると、開発期間を18-24ヵ月、開発費用を数十万ドル削減できます」


アクテルのM1対応IGLOO FPGA
Cortex-M1プロセッサは、アクテルの60万ゲートのIGLOOデバイスであるM1AGL600に使用できます。この32ビットのプロセッサは、 IGLOOチップの33%を使用するだけで、サイズとスピードのバランスをとり、十分なカスタマイズ用のスペースも確保できます。


IGLOO FPGAはスタティック電力が5μWで、市販されているFPGAの中で最も低消費電力です。これらのソリューションは競合他社のFPGAと比べ、スタティック電力消費が200分の1未満で、携帯アプリケーションに使用した場合、現在の代表的なPLDと比べ、電池寿命が10倍以上となります。IGLOO FPGAは1.2Vと1.5Vで運用でき、1.2V運用ではダイナミック電力を35%削減できます。


包括的なツール・サポート
Cortex-M1プロセッサは、ARMアーキテクチャ向けの広範囲にわたるツールと知識のサポートが受けられ、純正のプロセッサよりもはるかにサポート面が充実しています。アクテルは、CoreConsole IP開発プラットフォーム、SoftConsoleプログラム開発環境、統合設計環境LiberoでCortex-M1をサポートします。これらはいずれも、アクテルのウェブサイトから無償でダウンロードできます。Aldec、CriticalBlue、CodeSourcery、IAR、 ImpulseC 、KeilおよびMicrium社などサードパーティのベンダーも、コンパイラやデバッガーからRTOSサポートまで、一連のツールでCortex-M1 をサポートします。


入手時期
M1AGL600は出荷が開始されています。ファミリの他のメンバーは2008年に出荷が開始されます。大量注文の場合のM1 IGLOOデバイスの価格は$3.70からになります。詳しい価格と入手時期について詳しくはアクテルの正規代理店にお問い合わせ下さい。


アクテルについて
アクテルの革新的なFPGAであるプログラマブル・システム・チップ・ソリューションは、チップ・レベル、システム・レベル双方の電力消費を削減し、電力効率に優れた設計を実現します。アクテル(ACTL)はNasdaq National Marketに上場しています。詳しい情報はウェブサイト( (リンク ») )をご覧下さい。


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<参考資料>


アクテル、パートナーのコメント:携帯機器市場に向けてのイニシアチブ


Arasan Chip Systems
営業担当副社長 Rich Timpa氏のコメント
「アクテルのIGLOOファミリは、これまでにない低消費電力ソリューションを携帯アプリケーションにもたらします。アクテルとの協業の一環として Arasanは、消費電力のUSB、SD/SDIO、世界初のMIPI IPコアをIGLOOファミリ向けに最適化しました。フォームファクタが非常に小さいハードウェア開発キットを製品化し、スマートフォン、GPSデバイス、PDAといった製品を、設計者が短期間に開発を可能にしています。アクテルのIGLOOは、複数のインタフェースに対応することにより、 MarvellのPXA 300/310プロセッサへのブリッジとして機能します。差別化した製品を設計者が作り出せるようにし、Marvelの“Littleton” PXA 300/310携帯プラットフォームの性能を最大限に発揮させます」


iWave Systems Technologies Pvt. Ltd.
プロジェクト・マネージャ FPGA/IPグループ Prasanna.K.E.S. Bhat氏のコメント
「アクテルのフラッシュベースのIGLOOは、既存のFPGAの中で最も消費電力が少ないユニークなソリューションです。特に、Flash*Freeze モード、低消費電力のアクティブモード、スリープモードとシステム実装に柔軟性があり、携帯ソリューションに理想的です。当社は、i.MX27ベースの PDAモバイル開発プラットフォーム向けにCE-ATAコントローラ機能の管理用として、アクテルのIGLOO AGL125 FPGAを選択し、i.MX27ベースの一連の機能を拡張しました。アクテルのIGLOOファミリ向けストレージIPでも協力関係を続けて行きたいと思っています」


PalmChip
最高経営責任者 Jauher Zaidi氏のコメント
「Marvell PXA270プロセッサ向けストレージ・インタフェース・ドータ・ボードを作った最初の会社である当社は、ATA規格CEハードドライブ向けのHDDストレージ・サブシステム制御用に、低消費電力のプログラマブル・ソリューションを活用する必要がありました。アクテルのフラッシュベースのIGLOOファミリのデバイスは、こうした需要に応えてくれます。当社はAcurX SoC プラットフォーム、IPコア、ソフトウェア・ドライバー、アプリケーション・ソフトウェアなど、アクテルの顧客が携帯機器向けのストレージ・アプリケーションの開発を完成するためのシステム・ソリューションを提供します」

用語解説

※ Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。


※ ARMおよびARM7TDMIはARM社の登録商標です。それ以外の用語および製品名は、それぞれ所有権を持つ者に帰属します。&quot;ARM&quot;は、ARMホールディングス(ARM Holdings plc)、その事業子会社であるARMリミテッド、ならびにその現地法人であるARM INC.、ARM株式会社、ARM韓国、ARM台湾、ARMフランス、ARMコンサルティング(上海)、ARMベルギー、AXYSデザインオートメーション、AXYS GmbH、ARMエンベデッドテクノロジーズPvt.、ならびにARMフィジカルIPを指す名称として使用されています。

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