「Yahoo! JAPAN」のリニューアルでユーザビリティが大幅に下降

日経BPコンサルティング調べ――「Webブランド調査2008-Ⅱ」(2008年1月~2月実施)より――

株式会社日経BPコンサルティング

2008-04-01 00:00

日経BPコンサルティング(東京都港区、樫村弘幸社長 http://consult.nikkeibp.co.jp/)は、企業が運営する800サイトのブランド力を調査する「Webブランド調査2008-Ⅱ」(2008年1月~2月に実施)の結果をまとめた。 1月1日にトップページをリニューアルした1位の「Yahoo! JAPAN」は、ユーザビリティの大幅下落を受け、サイトブランド指数が11.6ポイント下降した。社名変更のニュースが大きく報じられた松下電器産業の「パナソニック」サイトはコンテンツ認知度と評価が上昇した。
リニューアル後にユーザビリティを大きく落とした「Yahoo! JAPAN」
「2008-Ⅱ」調査の結果、上位5サイトは「Yahoo! JAPAN」「楽天市場」「Google」「Amazon.co.jp」「Yahoo!オークション」となった。「Amazon.co.jp」が連続してサイトブランド指数スコア100を上回り上昇した一方、前回4位に食い込んだ「Yahoo!オークション」はサイトブランド指数を3.9ポイント下げて5位に戻った(図1)。
1月1日にトップページをリニューアルした「Yahoo! JAPAN」は、首位は変わらないもののユーザビリティを29.6ポイント下げ、サイトブランド指数も11.6ポイント下降した。アクセス度の高い上位サイトではリニューアル後にユーザビリティが上昇するケースが多い。昨年10月のリニューアル後に「使い勝手が悪くなった」と一部で話題にのぼった「mixi」も、直後に実施した「2008-Ⅰ」調査での下降幅は4.4ポイントで、「Yahoo! JAPAN」の下落幅は過去最大といえる(図2)。ユーザビリティに関する設問中、「読みやすさ、見やすさ」について「良い」「まあ良い」とポジティブに回答したユーザーが74.0%から62.7%に減少し、「悪い」「やや悪い」のネガティブ回答者の比率が4.5%から9.4%に増加した。また「情報の分かりやすさ」についてもポジティブ回答率が73.0%から60.7%に減少し、ネガティブ回答率は4.6%から7.8%に増加した(図3)。自由回答にもリニューアルに関する意見が多数見られた。「毎日利用しています。トップページのデザインが新しくなり、ようやく慣れてきましたが個人的には以前の方が好きです。」(29歳、男性、自営業)、「いつも利用していますが、いまだに新しくなったトップページに慣れません」。(37歳、女性)など、複数のユーザーが“慣れ”について言及している。“慣れ”がいつ浸透するのか次回以降の調査に注目したい。

社名変更報道をきっかけに「パナソニック」が上昇
 今回調査の実施直前1月10日に社名変更が大きく報じられた松下電器産業のサイトでは、「パナソニック」のサイトブランド指数が7.0ポイント上昇した。コンテンツ認知度6.0ポイント、評価10.1ポイント、ユーザビリティ10.0ポイントなど全指標が大きく上昇した。報道をきっかけとしてサイトを訪問したユーザーに再評価された結果といえるだろう。
(原田 千佳=日経BPコンサルティング シニアコンサルタント)

用語解説

※「Webブランド調査」とは 
企業が運営する800サイトに対するインターネット・ユーザーの評価を定期的に調べるアンケート調査。年4回実施している。各サイトの「コンテンツ認知度」「アクセス度」「評価(信頼度、好感度、イメージ合致度の平均)」「ユーザビリティ」「ロイヤルティ(利用状況)」に関する回答結果をもとに「サイトブランド指数」を算出する。サイトブランド指数は偏差値化している。
「Webブランド調査2008-Ⅱ」は、2008年1月15日~2月4日に実施し、47,158人の有効回答を得た。調査の詳細はWebブランド調査( (リンク ») )を参照されたい。また、今回の調査対象とした800サイトの一覧表は (リンク ») を参照。

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