IRIS-Moteの出力は従来の10倍となっており、見通し最大で300メートルの通信を実現しました。一方、消費電力は約20%減少(当社試測)しているため、電池は更に長持ちする設計となっております。従来機種MICAzとハードウェア互換性があり、既存Moteユーザーはセンサボードやインターフェースを買いなおす必要がなくミニマムコストでアップグレードできます。 また、フリーで配布される操作GUIの最新版MoteView2.0Fに同梱される端末アプリケーションをインストールすることにより、従来機種MICAzとIRIS-Moteは同一ネットワークに共存できます。ソフトプログラミングにおいても、MICAzのビルド・コマンド make micaz を make iris に置き換えるだけで従来コードが適用でき、更にTinyOS2.0でサポートされるなど開発者への配慮もされています。
これらの機能を支援するため無線チップにRF230を、MPUはメモリーエリアを倍増させたAtmega1281をそれぞれ採用しました。オプションも高効率アンテナやACアダプタなどを充実させ、一層柔軟性のある運用を可能としています。
キット販売においてはIRIS-Moteを主体としたWSN2110シリーズに切り替えて参ります。
IRIS-Moteの導入により、ノード間の距離を留意しながら設置する今までのセンサネットワークから大幅に前進した運用スタイルとなり、各種の任意センサを接続できるMDAボードを利用し更にセンサネットワーク活用の拡大が期待できるようになります。
(通信距離は周囲の環境に依存します。ノードソフトの有効性はMoteView2.0F同梱分が確認されています。)
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用語解説
センサネットワーク:ユビキタス通信の一つでセンサを搭載した小さな無線端末(ノード)を遍在させ、それらのノード同士が自発的にネットワークを形成しセンサデータを基地局へ送るシステム。電池駆動で長期間運用できる事を設計理念としている。ZigBeeなどもこの部類であるがクロスボーMoteはZigBeeの通信規格IEEE802.15.4を利用している。
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