しかし、パソコンのブロードバンド接続や携帯電話のパケット定額制の普及に伴い、子どもたちの多くがこうした「コミュニケーションサイト」を利用することが当たり前になりました。その副作用として、悪意のある大人からの誘い出しにより生命・身体におよぶ深刻な被害を受けるケースや、サイト内の不適切な広告やリンク付きの書き込みを経由して、アダルトコンテンツや出会い系サイトにアクセスしてしまうケースへの懸念も広まっています。
今回のネットスターの新分類基準では、従来「コミュニケーション」としてまとめて一つの分類としていた掲示板やブログ、SNSなどのサイトを、そのサイト運営側の提供する機能や運営上の「子どもの利用への配慮の度合い」に応じて「子どもへの配慮が不足、大人が対象」から「子どもの利用への配慮が高い水準で実施されている」まで、四段階の分類へと細分化しました。この結果、保護者は子どもの成長度合いや各家庭でのリスク許容度に合わせて、フィルタリング上での適切なアクセス制限強度を容易に選択できるようになります。
なお細分化にあたっては、専門家会議「子どもたちのインターネット利用について考える研究会」(座長:お茶の水女子大学 坂元章教授)が2008年12月に公表した研究結果「双方向利用型サイトの利用リスク評価モデル」や、PTA、NPOを含む保護者等からの聞き取りの結果等を参考としています。
その他にも、今回の基準見直しでは、家庭向けのフィルタリング製品やサービスにとって、より分かりやすく選択しやすいように、カテゴリ分類の整理・統合や、名称等の見直しを行なっています。
新分類基準に基づくURLリストは、8月31日にサービスが始まるソフトバンクモバイル向けだけにとどまらず、ネットスターの各パートナーの家庭向けフィルタリング製品やサービス向けにも、現行基準によるURLリストと並行して、順次提供を開始する予定です。またネットスター自身が運営する家庭向けフィルタリングサービスでも、利用可能にする予定です。
ネットスターでは、子どもたちがその能力を発揮するためのインターネット活用スキルを、上手に身につけられる環境づくりに貢献するため、今後も保護者の期待や環境の変化に学ぶとともに、フィルタリング関連製品やサービスの提供と改善を続けていきます。
■新分類基準一覧表について
新分類基準一覧表につきましては参考資料をご覧ください。
■ネットスターおよびURLリストについて
ネットスターは、URLフィルタリングエンジン技術・サービスの開発とURLリストの収集・分類・配信を行なう専門企業です。ネットスターのURLリストの主な採用例としては、InterSafe(アルプスシステムインテグレーション株式会社)、InterScan WebManager(トレンドマイクロ株式会社)など、市場で重要な位置を占めるフィルタリングソフトウェア製品が挙げられます。過剰規制率を最小限の水準に抑えた高い性能評価を背景に、全国都道府県庁の約6割、中央省庁の約4割、日経優良企業ランキング上位社の約4割など、品質に厳しい大規模ユーザでの採用実績の高さ※1が特徴的です。また、国内市場全体でも最大の4割を超えるシェア※2を獲得しています。
ネットスターのURLリスト搭載は、最近ではセキュリティアプライアンス製品や中小規模ネットワーク向けルータ上のフィルタリングサービスにも拡がり、家庭向けフィルタリングサービスでも多くのお客様に利用されています。また、URLリスト単体での汎用性や、収集・分類工程品質の高さおよび配信工程の信頼性などが認められ、業界のデファクトスタンダードとして、青少年インターネット環境整備法においてフィルタリングサービス提供を求められている国内全ての携帯電話事業者およびPHS事業者※3にも採用されているURLリストです。
(リンク »)
※1ネットスター自社調べ ※2富士キメラ総研調べ ※3 NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコム、イー・アクセスの各社が構築・運営するフィルタリングシステム向けに毎日最新リストを配信
■本件についての一般の方からの問い合わせ先
ネットスター株式会社 お客様相談室
電話 03-5795-4858(月~金の10時~17時)、電子メール info@netstar-inc.com
■報道関係者問い合わせ先
ネットスター株式会社 コーポレートコミュニケーション部 メディアリレーション 吉井・高橋
電話 03-5795-4937、電子メール pr@netstar-inc.com
※NetSTAR、ネットスターはネットスター株式会社の商標または登録商標です。その他記載の社名、商品名等は一般に各社の商標または登録商標です。
このプレスリリースの付帯情報
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。