今後両社は、企業システムへのOSSミドルウェア/Linux適用拡大に向けた協業を進め、OSSを利用した高性能・高信頼でコストパフォーマンスに優れたシステム構築を支援していきます。また両社は本取り組みに賛同する企業があれば、協業範囲を拡大していく所存です。
■ 協業の概要
(1) OSSミドルウェア関連ツールの共同検証や開発・相互導入
企業システムへのPostgreSQL、MySQLなどのデータベースサーバや JBoss、Tomcatなどのアプリケーションサーバの急速な普及を踏まえ、これらのOSSミドルウェアを利用したシステム構築・運用の円滑化を支援するツールの共同検証や開発・相互導入を推進し、企業システムへのOSS導入促進を図っていきます。
当初は、NECのOSSデータベースメンテナンスツール「InfoFrame DB Maintenance」の日立への導入、日立の統合システム運用管理「JP1」とNECのOSS データベース監視ツール 「InfoFrame DB Monitor」の連携ソリューションの開発などを行い、順次、範囲を拡大していきます。
協業の成果となる各種製品およびツールは、OSSミドルウェアの構築・運用サポートを支援するサービスと合わせて、両社からそれぞれ提供していきます。
(2)
Linuxカーネルトレース機能の共同開発
従来から両社はOSSコミュニティの一員として、Linuxシステム障害時のメモリ解析支援ツール(カーネルクラッシュダンプ)などの高信頼化機能の開発を進めてきました。今回は、さらなる高信頼化が求められる基幹系システムへのLinux適用拡大を踏まえ、Linuxシステム障害発生時の処理経過をトレース情報として採取し、障害解析を可能とするカーネルトレース機能の開発を共同で推進します。
具体的には、必要なときにのみトレース情報を採取する機能(動的なトレースのON/OFF)や、採取するトレース情報を定義する機能(トレーススクリプトのローディング)、トレース情報の採取にかかるオーバーヘッドを低減してシステム性能に与える影響を最小限にする機能などの基盤機能(SystemTap)を強化します。加えて、実際の障害解析に効果的なトレース情報の取得箇所の検討など、その利用技術についても確立していきます。
これらの共同開発成果はコミュニティに還元するとともに、今後、基幹システム向けサービスとして両社からそれぞれ提供する計画です。
■
OSS/Linux分野における両社の取り組みについて
NECと日立の連携は、2000年12月に設立のOSDL(*2)への参画、2001年5月に発表のエンタープライズLinuxの機能強化に関する4社協業、近年では日本OSS推進フォーラムのWG活動など、OSSコミュニティ活動として長期、かつ多岐に渡っています。またミドルウェア市場においても、システム運用管理、COBOLなどの分野で共同開発、相互の製品導入などを進めてきています。
今回の協業は、これまでのOSSコミュニティでの連携に基づき、両社のOSS/Linuxに関する技術的ノウハウを活用し、市場における、さらなる高信頼なソリューション、サービス提供の足がかりとするものです。
以上
*1:
Linux OSの中核部分。CPUやメモリなどの資源管理、ディスクなど周辺機器の制御・監視、割り込み処理、プロセス間通信、アプリケーションソフトの実行管理など、OSとしての基本機能を提供する。
*2: Open Source Development Lab. :
Linuxの普及拡大に取り組む企業、コミュニティのリーダから構成されるグローバルコンソーシアム。現在はFSG(Free Standard Group)と合併してTLF( The Linux Foundation)として活動)
<商品名称に関する表示>
・Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
・その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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