■デスクトップのジレンマ■
現在のデスクトップに関して、ユーザー側は会社の内外を問わず、ワークスタイルに合わせて自分の作業環境をいつでもどこでも使いたいと考えているのに対し、IT部門へは万全のセキュリティや運用管理費の削減をCIOから要求されており、これがデスクトップ環境のジレンマとなっている。実際、クライアントPCの設備投資1に対して、運用管理費はその3倍必要で、ITコスト増大の大きな要因となっている。
このジレンマを解消するためには、アプリケーション、OS、プロファイル、データなど全てのコンポーネントがデバイスに紐付いている既存の環境とは視点を変えて、主体をユーザーにおいて、サービスとしてこれらの環境を提供する新しいデスクトップが必要である。VMwareでは、仮想デスクトップを使って、ユーザーにとって用途に応じた柔軟な選択肢を提供しつつ、セキュリティ、簡単な管理、低コスト、高可用性を実現したマネージドサービスを提供する。
■マネージドサービスとしてのデスクトップ基盤要素■
VMwareが提供するマネージドサービスは、デスクトップをサービスとして提供するものだ。その構成は、まずデータセンター内にマスターVMと呼ばれるデスクトップ環境を作り、それにWAN、LAN、シンクライアントを接続する。マスターVMには、仮想デスクトップを構成するためのハードウェア、仮想基板を創りだすためのvSphere4、管理を行うための管理ソフトウウェア、さらに仮想デスクトップを実現するためのVMware Viewで構成されている。つまりVMwareではOSとアプリケーション、データを構成するための環境を提供する。これらを用意することで、ユーザー視点のデスクトップを提供できるようになるのだ。
仮想デスクトップ環境の中核となるソフトがVMware Viewだ。このソフトを使って、実現できるシナリオとして、まずビジネス継続性とディザスタリカバリ環境がある。データセンターではDR環境が整っているが、問題が起こった際にはDRサイトに出かけなければならない。しかしVMware Viewを使えば、DRサイトでもデスクトップを継続的に利用できるし、DRサイトの管理も行うことができる。2つ目は安全な管理対象サービスとしてのデスクトップの提供だ。たとえばイベントで誰でも触れるKIOSK端末を設置する場合にも制御された安全な方法でデスクトップを提供できる。3つ目はリモートオフィスまたは支社での利用だ。ユーザーはさまざまな場所からさまざまな端末を使ってアクセスできるようになるだけでなく、支社にITリソースや管理者を置く必要がなくなるので、保守や管理にかかる手間やコストを大幅に軽減できる。最後にWindows7への移行を促進できることがある。 Windows7への移行に関してはアプリケーションの互換性が大きな問題となるが、仮想デスクトップを利用することでこの問題を解決できることから、 Windows7への移行と同時に仮想デスクトップを導入するケースも増えている。
続きはこちらから >> (»リンク)
EMCジャパンのTech Communityサイト (»リンク) では、ストレージや情報管理に関する最新技術を多数紹介しています。
企業ブログ
-
【EMC Tech Communityサイト】事例紹介 Vol.62 | グローバル・カンパニーにおけるパフォーマンスやストレージ使用率の向上とコスト削減を両立させる取り組み
アメリカのオハイオ州Olmstedに本社を置き、アメリカ、カナダ、メキシコ、中央アメ...
2012-10-31