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マイクロソフトがWindows Serverの前身である「Windows NT Server 3.1」をこの世に送り出したのは15年前の1993年だった。Windows Server 2008が発売される今年は、ちょうど15周年の節目に当たる。同製品のプロダクトマネージャである田中氏は、Windows Server 2008に至るまでの経緯を次のように振り返る。
「Windows Server 2008は、マイクロソフトが15年にわたって培ってきたテクノロジーとアーキテクチャ、さらにWindows NT、Windows 2000の時代にお客様から寄せられた数々のフィードバックを取り込む形で、次世代のサーバOSとして力を入れて開発してきました。新機能には、日本のお客様からの要望を製品に実装したものも含まれます」(田中氏)
その新しいWindows Server 2008は、従来のWindows Server 2003からどのような点が強化、改善されたのだろうか。田中氏によると、Windows Server 2008は、「24時間365日、安定して運用できる堅牢性」を基盤とし、その上で「ウェブ」「仮想化」「セキュリティ」を3つの柱として機能強化に取り組んだという。
まず、ウェブに関してだが、Windows Server 2008には「インターネット インフォメーション サービス(IIS)7.0」が実装されている。
これまでIISというと、企業システムのイントラネットやポータルなどを中心に使われることが多かった。インターネットサーバとしてIISを利用するのは、セキュリティの脆弱性や安定性の面で課題があるというのが、一般的な評価であったからだ。そうしたネガティブな評価は、Windows Server 2003に実装されたIIS 6.0から改善され始め、IIS 6.0をインターネットサーバとして利用したサイトも増えている。
IIS 7.0では、インターネットサーバ用途を強く意識して開発されたことで、コンポーネントの分割によるセキュリティの強化など大幅な改良が実現した。田中氏は、LinuxやUNIXを採用するウェブエンジニアがスムーズに移行できるウェブサーバになったと胸を張る。
「IIS 7.0では、ウェブエンジニアが必要なコンポーネントを細かい単位で選択し、実行させることが可能です。これにより、無駄なハードウェアリソースの利用を無くすとともに、不要なモジュールに起因するセキュリティの脆弱性を回避できるようになります。そのため非常に堅牢なウェブプラットフォームを構築することが可能となりました」(田中氏)
IIS 7.0のもうひとつの特長は、リッチなウェブアプリケーション開発に適した多くの機能が提供されているという点だ。Visual Studio 2008を利用すれば、Windows Presentation Foundation (WPF) やSilverlightを組み込んだリッチなウェブアプリケーションの開発が、より容易になるのである。