「Hyper-V」が ITインフラのあるべき変革を加速する

来年(2015年)7月に迫った「Windows Server 2003」のサポート終了。それを契機に同OSの動作環境を抜本的に改変しようとする動きが活発化している。この改革のあるべき方向性の1つが、クラウドのパワーを適材適所で活用できるハイブリッドクラウド環境へのシフトだ。そして今、この変革を最もコスト・パフォーマンス良く実現する要素技術として、「Windows Server 2012 R2」の「Hyper-V」が改めてクローズアップされている。

プラットフォーム刷新の方向性

 周知のとおり、マイクロソフトは今年2月、パブリッククラウド(以下、クラウドと呼ぶ)プラットフォーム「Microsoft Azure」のデータセンターを東京・大阪の2カ所に開設した。これにより、日本でのAzureのサービス性能が大幅に高まったのに加え、東西日本をまたいだデータの冗長性確保が可能になり、これまで「海外に自社・自組織のデータを置きたくない」との理由からAzureの採用に二の足を踏んできたユーザーも安心して利用できる環境が整った。結果、日本でのAzure活用は急ピッチ(マイクロソフトの予想をも大きく上回る勢い)で進み、東京のデータセンターは増強に次ぐ増強を続けている。

 そんな中で、「Windows Server 2003」のサポート終了が来年(2015年)7月に迫る。となれば、同OSのサポート切れをきっかけにしたシステム刷新の一手として、「Azureへの全面的な移行」という選択肢が浮上してくる。

 だが、一足飛びでのクラウド移行は、必ずしも現時点の主流ではないようだ。

 日本マイクロソフトの各務 茂雄氏(ビジネスプラットフォーム統括本部 Cloud OS技術部 部長)はこう指摘する。

各務 茂雄氏
各務 茂雄氏
日本マイクロソフト
ビジネスプラットフォーム統括本部
Cloud OS技術部 部長

 「いずれはクラウドプラットフォームへ移行したいと多くのお客様が考えておられます。ですが、システムに求めるサービス・レベル/可用性レベルがクラウドのそれを上回っている場合もありますし、データを社外のクラウドに置くことが、セキュリティ・ポリシー上、あるいはコンプライアンス上、許されていないケースや、クラウドのセキュリティを不安視する方も――不安の多くは思い込みによるものですが――おられます。さらに、組織内の技術スキル/運用ノウハウの面で、クラウドプラットフォームにいきなり移行するハードルが高い場合もあり、クラウドをどう使うか、クラウドへの移行をどのタイミングで行うかは、各社各様で異なるのが現実です」

 こうした事情を背景に、現在、強く求められているのが、クラウドと同様の環境をオンプレミスで実現するプライベートクラウド化の取り組みであり、Azureのパワーをオンプレミスに取り込むためのハイブリッドクラウド環境の構築であるという。

 そして、これらの環境を形成するうえで最も有効な仮想化の基盤が、「Windows Server 2012 R2」の「Hyper-V」にほかならないと各務氏は言い切る。

Hyper-V活用のアドバンテージ

提供:日本マイクロソフト株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2015年7月15日
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