NECとVMwareのエキスパートが語る! 「デスクトップ仮想化」導入成功の勘どころは?

NECとVMwareの緊密な協力体制でVDI導入を支援

‐‐ お話を聞いていると、特にVDIについては、ユーザーとソリューションベンダー、さらには技術ベンダーの「3人4脚」が、導入を成功に導くカギだという気がします。

藤沼VDIは技術的に「実際に入れてみないと、期待した性能が出るか分からない」ケースも多いため、そのギャップを埋めるための「事前検証」「評価」のフェーズが必要です。NECでは本社内にVMwareの協力のもとで常設の「検証センター」を設置しており、提案と検証をセットで進められる体制を用意しています。

 また、NECはHorizonについて、単なる販売代理店ではなくOEMとして取り扱っています。つまり、お客様に対して、技術的な対応やトラブルサポートをきちんと行っていく体制が社内にあるということです。特に技術面ではVMwareと密に連絡を取りながら対応を行っています。

‐‐ 技術面以外で、NECとVMwareの協力体制によって、ユーザーをサポートできることはありますか。

藤沼お客様の中には、単純な初期導入コストの比較だけでVDI導入をためらってしまう方も、まだ多くおられます。その場合には、導入後の運用コスト削減という大きな効果にも目を向け、「表面的なコストだけでは計れないVDIの価値」というものを納得してもらう必要があります。これについては、VMwareも積極的にメッセージを出していますし、われわれも、よりお客様に理解を深めていただけるよう、共同で努力していきたいと考えています。

福島情報システム部門の方は、多くの場合、VDIのメリットを理解しています。ただ、しかしその実現には、初期投資が大きく見えてしまう。その投資が生みだすリターンを、経営側に納得してもらうためにはどう説明したらいいかという部分で、決断をためらってしまうケースも多いのです。VMwareとしては、その部分を応援するために何ができるかというのを常に考えており、場合によっては、お客様の「稟議書」作成の支援にまで踏み込んだ対応を行っています。

藤沼また、経営層だけではなくて、現場のエンドユーザーにもVDIを理解してもらえなければ、導入は進みません。ケースバイケースですが、NECの担当者から情報システム部門の方に対し、これまでの事例から蓄積した「エンドユーザーにVDIのメリットを理解してもらうためのノウハウ」などを提供させていただくこともあります。

‐‐ かなりユーザーの立場に踏み込んだ提案を行っているんですね。

藤沼逆に、そこまでしなければ、長く使われた従前のデスクトップ環境をVDIという最新の環境へリプレースするのは難しいとも言えますね。

VDIは、より身近で導入しやすい技術になっていく

‐‐ 最後に、これからVDIを使って自社の課題を解決していくことを検討しているユーザーに対して、メッセージをお願いします。

藤沼NECでは、「Express5800 VDI Server for Horizon View(VSAN)」というVMware Horizon の機能のひとつである「Virtual SAN(VSAN)」をパッケージング化した専用サーバ製品の提供を開始しました。

 サイジング検証実施済みであり、ユーザー数を増やす場合は本サーバを追加するだけでよく、システム再構築の必要がありません。そのためスモールスタート導入に最適です。

‐‐ 最小構成が「3台構成150VM」というのは、分かりやすくていいですね。

福島スケールアウトにより容易に拡張可能なパッケージングによって、VDIのシステムインテグレーションもある程度まで標準化が可能になり、お客様にとっても導入しやすい環境になると考えています。

藤沼ハードウェアについては、先ほどお話ししたサイジングのノウハウを活用して、標準的なワークロードで検証済みの構成となっています。こうした製品もきっかけのひとつになり、今後は、これまで規模感やコスト面から導入をためらっていたお客様にとっても、VDIがさらに身近なものになるはずです。NECでは、さまざまな規模のお客様の、多様なVDIニーズに応えられる製品とサポート体制を用意していますので、お気軽にご相談をいただければと思います。

福島お客様には、コスト感を導入段階だけで判断する従来の考え方でなく、「今のビジネス環境を変えるためのIT」として、VDIを検討していただきたいですね。単に「古くなったシステムの後継」として新しいシステムを考えるのではなく、自社の競争力を高めていくために、何を変える必要があるのか。そのためにはどんなIT環境が必要なのかを、まず考えることが重要だと思います。VMwareとしても、そうしたスタンスでVDI(Horizon)やモバイル(AirWatch)といったエンドユーザーコンピューティング・テクノロジーを検討して下さるお客様を、NECと共に強力にサポートしていきたいと思っています。

‐‐ 大変興味深いお話でした。本日はありがとうございました。

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