ケーブル

用語の解説

ケーブルとは

(cable)
ケーブルとは、システムを構成する内部あるいは外部のコンポーネント間で情報をやりとりするために用いられる信号線や、電源から電力を供給する電力線のことである。
信号伝達に用いられるケーブルには、コンポーネントの種類の応じて様々な種類と規格が存在している。 物理的な媒体としては、銅線を用いるものがほとんであるが、光ファイバなども存在している。 銅線を用いる場合、伝達方式として、複数の信号線を束ねて平行に信号伝達を行うパラレル方式と、1つの信号線で伝達を行うシリアル方式がある。 伝達には、通常信号の同期をとるため、規格毎に伝送速度が定義されている。 また信号の電圧レベルや、電流の規定、ノイズ発生に関する規定などが存在している。 なお、信号伝達には、ケーブルによる以外に、ケーブルを用いない無線方式がある。 PCとプリンタ等を接続するケーブルとしては、かつてはパラレルケーブル(IEEE1284、D-SUB25ピンケーブル)が用いられてきたが、その後、レガシーフリーとして登場したシリアルケーブルであるUSBケーブルが主に用いられるようになってきた。 シリアルケーブルの一つであるRS-232cケーブルは、マウスなどの周辺装置接続に用いられてきた。 これもやはりUSBに変わってきている。 その他、DV機器やHDD接続には、シリアルケーブルの一種であるIEEE 1394も用いられている。 LAN用途では、銅線のツイストペアケーブルによるイーサネットケーブルが用いられる。 データセンターや企業システムではストレージとの接続について、光ファイバによるファイバーチャネルも用いられる。 コンピュータの内部で、HDDとマザーボードとの接続は、かつてはパラレル方式のIDEケーブルやSCSIケーブルが用いられてきたが、速度の向上とともに、シリアル方式のシリアルATA(SATA)やSAS(Serial Attached SCSI)などが主流となってきている。 コンピュータシステムでは、初期には、複数の信号線を用いるパラレルケーブルが主流であったが、伝送速度が上がるにつれて、同時伝送される信号線同士の干渉が問題となり、徐々にシリアルケーブルが主流となってきた。 また電力の供給と信号の伝達を同時に行うものが現れている。 USBやIEEE1394は登場時から、ケーブルからの電力でデバイスを駆動するバスパワーという方式を持っている。 イーサネットで同時に電力を供給するPoE(Power Over Ethernet)というものも存在する。 逆に電力供給用の電力線そのものに、信号を載せることにより、通信線として活用するPLC( Power Line Communication)というものもある。

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