企業や組織名を騙ったなりすましメールにより、偽りのサイトに誘導して個人情報を不正に取得・悪用するフィッシング詐欺は、社会問題となりつつありますが、企業から発信した電子メールが正しくその企業から送信されたことを受信者が確認することができる電子署名付きメールは、フィッシング被害の防止策として極めて有効です。
しかも、メール送信サーバに電子署名用のゲートウェイサーバを構築することで、複数のユーザが登録されているエイリアスでも電子証明書を安全に管理しながら電子署名付きメールの配信が可能になります。しかし多くの企業が採用しているメールサーバのホスティングサービスにおいては、技術的およびコスト的な問題により、メールへの電子署名システムを構築するのは困難でした。
今回の実証実験では、電子署名付与サーバが設置されているデータセンタとホスティングデータセンタ間をフレッツ・グループを利用したプライベートなネットワークで接続します。このことにより、企業とメールサーバホスティングデータセンタ、サン電子データセンタ間におけるインターネット上の安全性を確保しながら利用企業にとって低価格で、より利便性かつ、安全性が高い電子署名付与サービスを提供することが可能となります。
今回の実証実験サービスの概要は下記の通りです。
1、実証実験概要
(1) メールサーバが設置されている共立コンピューターホスティングデータ
センターに電子署名サーバを設置、メールサーバホスティング形態にお
いて電子署名の付与を行います。
(2) 電子署名サーバが設置されているサン電子データセンタとメールサーバ
が設置されている共立コンピューターホスティングデータセンタ間に
フレッツ・グループを利用したプライベートなネットワークで接続し、
メールサーバホスティング形態である共立コンピューターホスティング
データセンタ経由にてオンダ製作所の発信するメールに電子署名の付与
を行います。
2.期間
平成17年7月下旬より平成17年12月31日(予定)
3.目的
今回を試行的な導入と位置づけ、サン電子データセンタ、ホスティングデータセンタ間にフレッツ・グループのプライベートなネットワーク回線を使用し、メールサーバホスティングサービスにおける電子署名付きメールの有用性や運用性、安全性を検証いたします。今後、本実証実験の結果を踏まえASP型署名サービスの導入など順次サービスの拡大を検討していく予定です。
以 上
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。